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抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

ためしてガッテンでねぇ という糖尿患者さん 別バージョン

2011-10-15 18:52:55 | ひとりごと 医療系
関連記事:ためしてガッテンでねぇ という糖尿の患者さん

当記事の続き:読書の秋 で 一大事

     


糖尿病が完治する!? すい臓を復活させる薬

という番組が放送された週の土曜、一番に外来受診した患者さんも

「ためしてガッテンでねぇ・・・」と、話し始めたのでした。


もちろん、この方にも


 すい臓を休めるためにインスリンを使うということは

 血糖値を上げなければインスリンも必要ないわけ

 炭水化物の摂取を控えて血糖上昇を抑えればよい話
 
 糖質制限を行えば済む話なんです

 インスリン使いながら普通に食べてるようじゃ

 お話にもならないわけですからね

 肝心なのは 「食い改め」 ることなんです
 
 そうすれば薬に頼らなくても 回復の可能性がグンと増加するんですよ


と申し上げたのは言うまでもないのですが、

驚いたことにこの方、これまでに一度、

インスリン療法を受けていたとおっしゃるのでした。


今日、検査結果を聞きに再受診されたので再確認したのですが

5年前に大学付属病院に20日ほど入院して

インスリン注射と食事の教育を受けたとのこと。


昔のカルテを見てみると6年前からのデータがあり。

6年前はHbA1cが6.4程度。

それが5年前には7.5程度に上昇してきて、

内服薬を変更してもコントロールができなかったために

入院しての治療となったとのことでした。


退院してから1年程はHbA1c 6 台を維持していたものの

次第に上昇し、今年の7月には9.0に。


結局、こんなことになるのは、

カロリー重視の今の糖尿病食事指導の結果に他ならない。

炭水化物を減らさない食事指導の明らかな敗北です。


「主食は米」という既成概念の刷り込みから

自由にならなければ、悲劇は繰り返されるのです。

せっかくインスリン注射ですい臓を休めても

炭水化物を食べ続けていては、元の木阿弥という見本です。


内科の先生の処方は1年ほど前から

ベイスンとアマリールとメトグルコのまま変わりなし。


で、先週土曜に

「ためしてガッテンでねぇ」と外来受診したという訳。


一番目の受診者だったので

溜まっていくカルテを気にしながら

説明すること半時間以上。


 何を?


もちろん 「食い改め」 についてです。


さらにメモに、江部先生の書名を書いて渡した。

 『主食を抜けば糖尿病はよくなる』



今日、本が手に入るという。

すでに少しづつ、ご飯を減らしているとのこと。


先週の採血はGA(グルコアルブミン)。

これは1~2週間前の血糖値を反映するもの。

HbA1cは1~2ヶ月前を反映。


結果、GA 21.6 。


今ごろはきっと、読書の秋を実践されているだろう。

食い改め」の必要性を再確認されるはず。


来週か再来週に再検査して、内服薬は変更する予定。


当記事の続き:読書の秋 で 一大事


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