2週間も前の写真で恐縮ですが、
わざわざ車を止めてまで撮ったもので・・・。
さて、台風の時はすっかり増水していたのがこの川。
2011.9.21 京丹波町
それから1週間が経ち、流れはすっかり穏やかに。
2011.9.28 京丹波町
流れの比較をしたくて撮ったにはあらず。
撮りたかったのは、その土手沿いに咲く彼岸花たちの
華麗な朱 と 加齢な愁。
2011.9.28 京丹波町
今を盛りと、華麗な朱色を誇る一群。
日差しのなかで眩しいまでに咲き誇るさまは
時の移ろいなど無縁のように感じられる。
けれども、そのすぐ近くには、なんとも悲しい取り合わせ。
2011.9.28 京丹波町
おそらくは親戚筋のはずのこの一群。
1本だけ咲いた時季が違ったの?
まさに 華麗 と 加齢 の対比。
先に衰えていくモノたちの愁いが聞こえてきそう・・・。
ならば、みんなで老ければ怖くない! だろうか?
少なくとも老けていないことを羨むことはない?
わたしたち 咲くのも一緒 老けるのも一緒 って?
2011.9.28 京丹波町
これなら、きっと互いに羨むことはないだろう。
けれど、想い出さないだろうか
今は加齢なわが身が、かつて華麗だったことを?
変な妄想に耽ってしまう秋の1日。
それでもこんな光景を目にするにつけ
思い出してしまう小野小町の一首。
はなのいろは うつりにけりな いたづらに
わがみよにふる ながめせしまに
この「はな」は桜なんだけどね。
蛇足:彼岸花の花言葉 あきらめ・悲しい思い出 などなど。