外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

炭酸飲料の学校内販売禁止でも青少年の摂取量は減らない

2011-11-15 12:15:33 | Medical Papers 紹介
11月7日にARCHIVES OF PEDIATRICS & ADOLESCENT MEDICINE の

Online版に公開されたのが以下のもの。

 Banning All Sugar-Sweetened Beverages in Middle Schools

 Reduction of In-School Access and Purchasing but Not Overall Consumption


 すなわち、

中学校での加糖飲料販売禁止は校内での入手・購入は減ったが、全消費量は減らない


米国では増加する青少年の2型糖尿病対策として、

学校内での加糖飲料水あるいは炭酸飲料の販売を州法で禁止している州が増えた。

この研究では、40州の公立学校の6900名が調査対象となった。


各々の州により飲料に対する扱いは異なっている。

 校内での加糖飲料をすべて完全に禁止している州、

 炭酸飲料の販売のみを禁止している州、

 そして、加糖飲料規制を設けていない州

が調査の対象となった。


この調査は、学校内での飲料水販売を制限する州の方針が

校内で子供らが加糖飲料水を入手したり購入したりにどう影響するか

また校内・校外での消費量減少に関係するかどうか調べたもの。


8年生(13~14歳)を対象とした結果、調査前の1週間のあいだに

校内で加糖飲料水を入手・購入したと回答した割合は

炭酸飲料水だけを禁止した州ではそれぞれ66.6%と28.9%で

なにも禁止していない州の66.6%と26.0%と変わりがなかった。


学校内で、スポーツ飲料や100%果汁ではないジュースを含め

すべての加糖飲料販売を禁止した州においては、

そうした飲料を校内で購入したと報告する生徒はほとんどいなかった。

しかしながら、せっかくの州の政策にもかかわらず、

8年生(13~14歳)の約85%は先週砂糖飲料を1回以上摂取したと答えており、

1/4~1/3の生徒は毎日摂取していると答えた。


また、禁止や制限を設けていない州では、

5年生(10~11歳)と8年生(13~14歳)の間で

飲料の購入が増加しており、州によっては2倍超になっていた。



加糖飲料水に対する課税や増税、小児への宣伝の制限、

ソフトドリンクに反対するメディアのキャンペーンは、

学校での禁止を家庭に浸透させ、肥満率の抑制に取り組む際に

有効である可能性がある、

とHarvard School of Public Health(ボストン)のDr. Malikはいう。


また、

「家庭での摂取量は、依然小児や青少年の摂取量の大半を占める。

 学校は常に政策の標的になるが、家庭環境に対処するのは難しい。

 カロリーだけで栄養価のないこうした飲料を小児は大量に摂取し、

 スナック菓子などの摂取量を減らすわけでもない。

 加糖飲料の摂取は、米国の小児の過剰摂取の一因となっている。」
 
とのコメントは

Columbia University's Mailman School of Public Health(ニューヨーク)で

加糖飲料の摂取を調査しているDr. Y. Claire Wangのもの。



このようにアメリカでは、早期からの対策が真剣に議論されていますが、

わが国ではどうなのでしょうか?

飲料水にしてもお菓子にしても、ハンバーガーにしても

現状は、販売会社のやりたい放題でしょ?


はっきりいって、広告費をばら撒いてくれるお得意様に対し

「飲んではいけない加糖飲料水!」

なんてキャンペーンをメディアが行うことはありえない話。


TVの健康番組を熱心に観ていながら、

合い間のCMを観て「体に悪いモノ」を買いたくなったりしてませんか?


健康な人生は 自己責任ですよ。


Abstract は こちらをクリックでどうぞ。
        ↓
 Banning All Sugar-Sweetened Beverages in Middle Schools
 Reduction of In-School Access and Purchasing but Not Overall Consumption




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2 コメント

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Unknown (初心者クライマーのおまつ)
2011-11-15 15:02:28
米国人のコー◎好きは日本人の白米好き並に、カラダに染み付いたもののようです。

米国人の知合も皆「冷蔵庫には必ずペ◎シがある」とか、「食事にはシュワシュワした飲み物が無いと消化に悪い」とか、気味の悪いことを言う人が多く・・・

「やっぱりご飯よねぇ」と実態は変わらないんですよね。

◎ーラを見ると山盛りの砂糖に見え、ホカホカご飯を見ると、お茶碗にもられた砂糖に見えるようになりました。

炭水化物なんて言い方はやめて「砂糖」って言うべきかなと思います。

ケーキは甘味控えめなのに、夕飯は親子丼とか、ワケワカメ。砂糖たっぷりつかって、糖質ガッチリじゃん。

日本人に米国人を笑う権利があるのか???
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昭和ブルース♪ (タムラ@アンチエイジング外科医)
2011-11-15 17:20:43
おまつさん、コメントありがとうございます。

ほんとにおっしゃるとおり、ワケワカメ状態ですよね。

きっと「昭和ブルース」が歌うように

生まれたときが悪いのでしょうねぇ・・・(涙)

それでも、自己責任でガンバリましょうね!

いまから、ブリ大根作ります^^b

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