昭和の時代に升田幸三と云う将棋指しが居りまして、ヒゲの九段とも呼ばれ時の名人に香を引いて勝った唯一の棋士でした。それ程強かったですが、たまにはポカも。
その升田九段の座右の銘が「新手一生」で、数多くの新手を考案して対局しました。升田式石田流・スズメ刺し・居飛車穴熊などが有名で現在でも使用されています。
ナンプレファンの楽しみ方は人それぞれで、既存のロジックで何とか解こうとされる優等生型と、知っているロジックだけでは無理なので自己流の手段で解く異端児型が居りまして、私は後者の愛好者です。今回も自己新手を見つけましたので、記事にしました。
その名称は「Double Storing Links 」略して「DSL」と付けて、2個の別の数字の強リンクを同時に作ると云う手法です。
今回の題材は、のんさん さんがツイッターに投稿された作品で、次の図です。
ツイッターでの難易度ポイントは610Pで、断トツの最高ポイントですが上級テクニック不要だそうです。何とも不思議な問題図です。99の柄が見えますので、私は「白夢」と名付けました。
候補数字を入力したこの図から解き始めます。
5で進めて、
9で進めて、
6で進めて、
この図が以前にも使った近江草津宿( 分岐点 )です。東海道(DSL)と中山道( Logic 革命 )に分かれます。先に新手の東海道をご覧ください。
6の Swordfish で、6は削除されます。
6の X-Wing で、6は削除されます。
6で進めて、
1で進めて、
4で進めて、
2で進めて、
3で進めて、
1の Swordfish で、1は削除されます。
この図で「DSL」を使います。
▢と▢と▢に注目してください。
▢の1が消えると▢と▢で2-8の二国同盟が出来て▢の7が確定します。
また、▢の7が消えると▢と▢で2-8の二国同盟が出来て▢の1が確定します
この図のように1と7が同時に消えることは無いことが判ります。つまり、1と7の片方もしくは両方が決まると云うことに成ります。
これを踏まえて、▢に1が決まると、▢の1が消え▢と▢で4-8の二国同盟が出来て▢の7が確定します。
そして、▢に7が決まると、▢の7が消え▢と▢で4-8の二国同盟が出来て▢の1が確定します。
結果、1は2個の1以外に入れず、7も同様になります。
つまり、1の強リンクと7の強リンクが同時に出来ますので、それぞれの同じ領域の1と7は削除されます。
これから先は芋づる式に決まります。1で進めて、
7で進めて、
6で進めて、
7で進めて、
2で進めて、
5で進めて、
9で進めて、
7で進めて、
6で進めて、
4で進めて、
3で進めて、
2で進めて、
8で進めて、
2で進めて、
正解です。
簡単とは思いませんが、「天才」は同基準で369Pです。使う手法は違いますがどちらがより難しいと思われるでしょうか。
「DSL」が必要な問題図には滅多に出会うことは無いでしょうが、考え方を参考にしてください。
中山道( Logic 革命 )で解いてみます。
分岐点図からです。
第7列に1-6-7の三国同盟が在ります。
右上ブロックに1-6-7の三国同盟を造ります。▢は6・7の二択マスです。▢も6・7の二択マスです。従って、7は削除されます。
二国同盟で、
1で進めて、
二国同盟で、
二国同盟で、
4で進めて、
7で進めて、
8で進めて、
6の X-Wing で、6は削除されます。
6で進めて、
このマスの1が確定すると、後は芋づる式に決まりますので省略します。「DSL」版を参考にしてください。
正解です。
実は、先に解いた方は Logic 革命版でした。こちらの方が単手順でしたが、見直しをしている時に1と7の絡み合いに気付いて検討した処 DSL を見付けましたので、頭の記事にしました。
次回は、ろばくん さんの 対角線&ハイパー・ナンプレ の作品図
を、参考にした
この架空問題図に挑戦してみました。理由はヒント数字12個だからです。ヒント数字14個の対角線ナンプレは存在していますので、12個で唯一解なら凄いなと思って挑戦してみました。ちなみに、この架空問題図を「✕ポン」と名付けましたので、結果は想像できると思います
ご覧頂きまして有難うございました。。
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