ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

「角鷹」

2023-11-28 08:20:58 | ブログより

昭和の初期頃まで対戦型ゲームとして中将棋が指されていました。現在の将棋より駒の種類が多く、駒名や行動範囲を覚えるだけで頭が混乱します。指し始めの駒配置は次の図です。

        

この中で一番強い駒は「獅子」で、一手で「王将」二手分動けます。「王将」の回りの8マスを内堀とすると、その回りの外堀16マスの合計24マスの何処でも進められ、相手の駒を2個取ることも可能です。そして、内堀に居る相手の駒を取って元のマスに戻れます。これを「居食い」と言います。この「居食い」が出来る駒はあと2種類有りまして、「龍王」の成り駒の「飛鷲」(両肩の2ヶ所)と「龍馬」の成り駒の「角鷹」(顔面の1ヶ所)です。将棋に興味の無い方には長々と失礼しました。

 

今回の題材は、「りゅ~く net のブログ 数独-超難問10選!【解き方やコツ】最難問のナンプレにチャレンジ!」で紹介されている、ヒント数字17個の難問のうち仮定法を複数回使用しないと解けないと云う作品で、次の図です。

        

私はこの作品を「角鷹」と名付けました。

        

候補数字を入力するとこの図になります。ヒント数字17個の作品は「紫電一閃」を除いて幾つかの数字が確定する問題が多いです。

        

第4列の1で進めて、

        

第4列の2で進めて、

        

第2列の3で進めて、

        

この図から解き始めますが、まだ仮定法は早いですよ。

        

この三国同盟は割愛したかったのですが、必要でした。

        

5の偶数個連鎖です。から上へ 強・弱・強・弱・強・弱 で、は削除されます。

        

偶数個連鎖の結果ですので、Loop が出来ています。

        

二回接触の数字を探しますと、に4が該当します。

        

「隠れ共倒れ」です。このパターンはは削除されます。

        

このパターンの隠れ共倒れを「獅子」がマスを動かず相手の駒を取った様に見えるので、「居食い」と名付ける事にしました。「居食い」の第1号記事なので、作品名は「角鷹」です。

        

第1行の4で進めて、

        

第2列の3で進めて、

        

三国同盟で、

        

8で進めて、

        

5で進めて、

        

6で進めて、

        

9で進めて、

        

3で進めて、

        

4で進めて、

        

7で進めて、

        

ここで一旦止まりますが、仮定法は使いません。

        

8の奇数個連鎖です。から左へ 強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

9で進めて、

        

8で進めて、

        

6で進めて、

        

9で進めて、

        

4で進めて、

        

正解です。

 

既存のロジックだけでは解けないかもしれませんので、ブログ主さんは仮定法が必要の問題と紹介していますが、「居食い」の威力は仮定法を超えていると思います。そして、ブログ主さんは仮定法使用のタイミングと場所も記事にして公開されていますので、仮定法命の愛好者さんは訪問されると宜しいかと。

 

次回も同じブログ内で仮定法を複数回使用しないと解けないと云う作品で、次の図です。

        

私はこの作品を「飛鷲」と名付けました。当然のこと「居食い」を使います。体感難度はこちらの方が高いです。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「仮免」

2023-11-18 08:21:19 | ひとりごと

新聞のパズル欄を見てナンプレを始められた方は少なくないと思います。初級問題なので当然のこと解けます。簡単じゃないかと問題集を買ってみると、候補数字を入力しても解けない問題ばかりしたね。頭をフル回転させて奇数個連鎖と四辺形の原則を自力で見付けました。このブログを始めてからXY-Chain をYahoo!知恵袋の回答を見て覚えたので、解ける問題も多くなりました。今は新手探しに夢中です。

 

今回の題材は、昨年読売新聞オンラインに掲載された難易度5の作品で、次の図です。

        

難易度5と云っても上級問題ではありませんので、私はこの作品を「仮免」と名付けました。

        

眺めて解きます。8個のによりに4が確定します。

        

3個のによりに4が確定します。

        

3個のによりに9が確定します。

        

5個のによりに9が確定します。

        

3個のによりに2が確定します。

        

の3によりに3が確定します。

        

3個のによりに7が確定します。

        

2個のによりに5が確定します。

        

5個のによりに5が確定します。

        

7個のによりは共に1・8の二択マスになります。

        

8個のによりに6が確定します。

        

3個のによりに6が確定します。

        

2個のによりに2が確定します。

        

7個のによりに1がに3が確定します。

        

の1によりに1がに8が確定します。

        

の8によりに1がに8が確定します。

        

8個のによりに3がに7が確定します。

        

3個のによりに2が確定します。

        

8個のによりに3がに8が確定します。

        

2個のによりに3が確定します。

        

7個のによりは共に1・4の二択マスになります。

        

8個のによりに7が確定します。

        

3個のによりに7が確定します。

        

8個のによりに4がに6が確定します。

        

2個のによりに6が確定します。

        

8個のによりに1がに6が確定します。

        

8個のによりに8がに1が確定します。

        

8個のによりに1がに4が確定します。

        

の4よりに1がに4が確定します。

        

最後にに4がに6が確定します。

        

正解です。

 

使用したロジックは予約のみです。この予約と云う名称は便利なもので、第9列の1・8の二択マス2個の時は Hidden Pairs を指し、右中ブロックの6が確定した時は1・8の二国同盟となります。

 

次回は、りゅ~く net のブログ 数独-超難問10選!【解き方やコツ】最難問のナンプレにチャレンジ!で紹介されている、ヒント数字17個の難問のうち仮定法を複数回使用しないと解けないと云う作品で、次の図です。

        

10問の中で最難問であると記されています。私はこの作品を「角鷹」と名付けました。自信のある方はは挑戦してみてください。一時間以上考えると頭が痛くなるので、お気を付けください。

 

ご覧頂きまして有難うございました。

 


「振分」

2023-11-08 08:45:32 | X(ツイッター)より

江戸時代、長旅の際に荷物を前後に分けて肩にかけて歩いたそうです。その荷物を振分けと言いました。そして、バランスのとれたその形の様な子供の玩具の名前を「やじろべえ」と言いますが、これは滑稽本「やじさん・きたさん」の東海道珍道中の主人公「弥次郎兵衛」から付けられたそうです。

 

今回の題材は、Ameba ブログ「趣味人の数独・ナンプレ」に公開された対角線ナンプレで、次の図です。

        

ツイッターでの難易度ポイントは451Pです。「やじろべえ」を使って初めて解いたので、私はこの作品を「振分」と名付けました。ヒント数字は16個です。と云う事は、現時点では対角線と云う条件はヒント数字1個分と同等と云う事になります。

        

候補数字を入力します。

        

対角線を整理しますと幾つかの数字が確定します。

        

左中ブロックの3で進めて、

        

右上からの対角線の5で進めて、

        

左上からの対角線の6で進めて、

        

左下ブロックの8で進めて、

        

この図から解き始めます。

        

に3の3個型強リンクが有ります。

        

にも3の3個型強リンクが有ります。これらは同一ユニットに在りますので、Loop の構成員になる可能性があります。このような場合では「やじろべえ」は使えません。

        

こちらが「やじろべえ」が使える3個型強リンクです。の5が確定します。

        

5で進めて、

        

中下ブロックの3で進めて、

        

6の偶数個連鎖です。から左下へ、強・弱・強・弱 で、は削除されます。

        

中央ブロックの6で進めて、

        

5の Loop が出来ています。

        

隠れ共倒れです。に2の接触マスが2個有ります。

        

このパターンはが削除されます。

        

4・5の二国同盟で、は削除されます。

        

2で進めて、

        

に2の強リンクが有ります。

        

に2が決まりますと、右上からの対角線で1・4・9の三国同盟が出来て、に5が決まります。

        

従って、が入ります。

        

続けて、が入ります。

        

左上からの対角線の強リンクで、が入ります。従って、は削除されます。

        

一方の色が決まっている二択マスには反対色が入ります。

        

色分けを消します。

        

に7の強リンクが有ります。

        

は反対色が決まっています。

        

強リンクで、が入りが入りますので、は削除されます。

        

との共通の領域に有るは削除されますので、左上からの対角線の強リンクでが入ります。

        

との共通の領域に有るが入りますので、は削除されます。

        

中下ブロックのが確定します。

        

青色数字は誤りなので、全て削除されます。7で進めて、

        

左上ブロックの3で進めて、

        

第1行の6で進めて、

        

8で進めて、

        

2で進めて、

        

右上ブロックの5で進めて、

        

右下ブロックの8で進めて、

        

第7行の6で進めて、

        

第1行の9で進めて、

        

第7行の9で進めて、

        

第8行の9で進めて、

        

1で進めて、

        

4で進めて、

        

9で進めて、

        

4で進めて、

        

正解です。

 

やじろべえ と 隠れ共倒れ で終わってしまいました。難易度ポイント数を提供されている方は、上級テクニックレベル8回と三国同盟レベル2回とと記していますが、上級テクニックレベルがどの様な手法を指しているいるのか教えていただければ有り難いのですが。

 

おまけです。やじろべえ を使わない手順は。

        

本文では、この3の3個型強リンクは Loop の構成員であるので、やじろべえ は使えないと記しましたが、やじろべえ では無く別のロジックでの3が確定します。

        

3の奇数個連鎖です。から上へ 強・弱・強・強・弱 で、が確定します。

        

3で進めて、

        

3の X-Wing では削除されます。

        

三国同盟で、この続きはご自分で。但し、この図は解き始め図ではないので、やじろべえ は使えません。

 

次回は、昨年読売新聞オンラインに掲載された難易度5の作品で、次の図です。

        

ニコリ社の提供作品だそうです。ですので、難易度5と云ってもそれ程難しくはありません。初級の卒業検定ぐらいです。私はこの作品を「仮免」と名付けました。

以前ナンプレ作家さんの記事を読んだことがありまして、ニコリ社に採用される条件は「点対称で、使うロジックは井桁と予約のみ」だそうです。中級の愛好者さんでしたら眺めて解けると思います。

 

ご覧頂きまして有難うございました。