私の手法は、数字の繋がりでは無く形で決めているので、ロジックでは無く定跡です と以前の記事に記しました。「まぼろしの二択・二国同盟」はその魁とも云える手順でしょう。既存のロジック命の方は仰天されたでしょうね。
今回はU字型を使わない手順ですが、今度は既存のロジックは二国同盟1回しか使いません。再びの仰天を覚悟してご覧ください。
「こいのぼり Bahamut 版」です。
改めて問題図を見ると、奇数数字が多くその中でも5が目立ちますね。
候補数字を入力したこの図から解き始めますが、二択マスが有りません。攻め口が無いように見えますが、
▢▢▢に9の3個型強リンクが有ります。直角では無いので、やじろべえ は使えません。
▢▢▢にも9の3個型強リンクが有ります。
重ねるとこの図になります。どうも大きい Loop にするのは無理な様です。
蚊帳 です。第2列をご覧ください。
9が入れるマスは▢と▢と▢の3マスです。
▢の9は▢と同じでも▢と同じでも入れません。従って、削除されます。
第8行と第9行の9は強リンクになりますので、9は削除されます。
第3列の▢に9が入ります。
再びの 蚊帳 です。第3行をご覧ください。
9が入れるマスは▢と▢と▢の3マスです。
▢の9は▢と同じでも▢と同じでも入れません。従って、削除されます。
第8列と第9列の9は強リンクになりますので、9は削除されます
第2行の▢に9が入ります。Loop が2本出来ましたが、どちらも2回接触する数字は複数ですので、これ以上は進めません。
3個型弱リンクの原則です。5が入れるマスは▢と▢と▢の3マスです。
▢に5が決まると必ず▢に5が決まります。
そして、▢に5が決まると必ず▢のどちらかに5が決まります。
そうすると▢には5も5も入れませんので、削除されます。
第2列と第3列の5は強リンクになりましたので、5は削除されます。
この図になります。第3列に二択マスが2個出来ました。この二択マスが急所で後ほど使います。
ふきのとう定跡です。▢と▢と▢には7と9は必ず入ります。
本当の隠れ二国同盟が出来ますので、7は削除されます。これは確定マスも別の二択マスも出来ないので、C型です。
本当の隠れ二国同盟ですので、1と2と3と6は削除されます。
この図になります。
ふきのとうC型です。
▢と▢に隠れ二国同盟が出来ますので、7は削除されます。
隠れ二国同盟ですので、1と2と3と4と8は削除されます。
この図になります。
一旦色を消します。そして、Bahamut の下地を造ります。
▢と▢、▢と▢は全て7・9の二択マスです。
謀反です。7の強制 Loop を造ります。この Loop は偶数個連鎖になりませんので誤りとなります。
従って、▢と▢の色分けを反転させると、7は入れませんので、削除されます。
この図になります。結果7の Loop は2本出来ることが判ります。そして、この色分けが基準となります。
▢と▢に7の強リンクが有ります。この強リンクは▢と▢もしくは▢と▢のどちらかと Loop になります。
▢に7が決まるとこの色分けになります。この図をA図とします。
そして、▢に7が決まるとこの色分けになります。この図をB図とします。
A図とB図を重ねます。
右下ブロックをご覧ください。7は弱リンクですね。これを強リンクにします。
第3列の二択マス2個の出番です。
▢に3が決まると、右下ブロックに3が決まります。
3は3になります。この図をA 図とします。
そして、▢に1が決まると、右下ブロックに1が決まります。
1は1になります。この図をB図とします。
A 図とB図を重ねます。
1も3も強リンクですので、この図になります。
▢をご覧ください。3と7が同じ色ですが、3は強リンクで7は弱リンクですので、3が優先します。
同じ様に、▢をご覧ください。1と7が同じ色ですが、1は強リンクで7は弱リンクですので、1が優先します。
従って、7は削除されます。
続けて7は削除されます。
片方の色が決まっているマスには反対色が入ります。8で進めて、
二国同盟で、
7の2本の Loop が出来ました。
9の Loop との絡みが有りますので、共倒れ系は使いません。2と4と6と8は削除されます。
8で進めて、
8の Loop が有ります。
7と9との絡みが無いので、居食いで6は削除されます。
この図になります。
中央ブロックで6は削除されます。
1と2と3と4と6は入れないので削除されます。
この6も削除されます。
4の Loop が有ります。
居食い で2は削除されます。
Bahamut で▢の2が確定します。
赤色数字は誤りなので、全て削除されます。
1で進めて、
2で進めて、
3で進めて、
4で進めて、
7で進めて、
8で進めて、
9で進めて、
右上ブロックの1で進めて、
5で進めて、
第2列の6で進めて、
3で進めて、
2で進めて、
4で進めて、
1で進めて、
正解です。
この手順をご覧になっても、余り参考にならないでしょうね。でも、超難問を解くには既存のロジックだけで攻めても陥落しないでしょう。自分だけの技を見つけるのもナンプレの楽しみ方の一つです。
おまけと云うか途中図の解説です。
この図で、大きい Loop にするのは無理な様です。と記しましたが、その理由を。
第3列を使うとすると、▢と▢・▢と▢のどちを使うか決められません。まして、▢と▢の可能性も有るのです。
第2行も同じ理由で使えません。ですので、蚊帳 を使いました。
次回は、X(旧ツイッター)にて難易度ポイントを公開されている方の順位表に載っている作品で、次の図です。
外国の方が紹介している作品で、「世界一ハードな数独」と云う題名が付いています。難易度ポイント数は430Pです。因みに「世界一の難問」は389Pです。
ご覧頂きまして有難うございました。