Hardest suudoku で検索すると、数多くの問題図を閲覧することができます。しかし、その大部分は問題集の表紙です。それは題材に出来ませんので、ブログの中で紹介されている作品を探しています。
今回の題材は、外国の方のブログで、「We commissioned Austrian mathematician Wilhjelm Jodlevutzen to come up with the world's hardest Sudoku puzzle. The result was the Sudoku puzzle displayed below. Professor Jodlevutzen claims the puzzle should be graded as a 12-star puzzle.」直訳すると「私たちはオーストリアの数学者ウィルヘルム・ヨードレフッツェンに世界一難しい数独パズルの作成を依頼した。その結果が下の数独である。ヨードレフッツェン教授は、このパズルは12つ星に格付けされるべきだと主張しています。」とのコメントが添えてある作品で、次の図です。
ヒント数字に7が無いので、私はこの作品を「消えた7」と名付けました。
候補数字を入力します。
両対角線を整理すると、この図になり、進めると、幾つかの数字が確定します。
右上からの対角線の5で進めて、
第7行の9で進めて、
第9行の2で進めて、
中上ブロックの3で進めて、
右上ブロックの4で進めて、
この図から解き始めます。
6の偶数個連鎖です。6から右上へ 強・弱・強・弱 で、6は削除されます。
3の Loop を造ります。▢と▢は3の強リンクです。
▢に3が決まると▢に3が決まります。
そして、▢に3が決まると▢に3が決まります。
右上からの対角線の強リンクで、▢に3が決まります。
▢の3と▢の3と▢の3との共通の領域に在る▢に3が入ります。従って、3は削除されます。
▢の3と▢の3との共通の領域に在る▢に3が入ります。従って、3は削除されます。
強リンクで▢に3が入ります。
▢の3と▢の3と▢の3との共通の領域に在る▢に3が入ります。従って、3は削除されます。
▢と▢と▢は3の3個型強リンクです。この場合は 強リンク型ちえのわ定跡 は使えません。2個型強リンクの時のみです。
従って、この色分けになり、3は削除されます。
強リンクで▢に3が入り▢に3が入ります。
3の Loop が出来上がりました。残念ながら 共倒れ も 居食い も発生しません。
別の手筋を探します。
8の奇数個連鎖です。8から左へ 強・弱・弱 で、8は削除されます。
8の奇数個連鎖です。8から左へ 強・弱・弱 で、8は削除されます。
8の奇数個連鎖です。8から下へ 強・弱・弱 で、8は削除されます。
8の偶数個連鎖です。8から右上へ 強・弱・強・弱 で、8は削除されます。
新手の「蛇足」です。
偶数個連鎖の結果ですので、LOOP になります。
▢の8の代わりに▢の8でも LOOP になり、▢の8の代わりに▢の8でも LOOP になります。頂点が5個有りますので、1個余分なのです。頂点を4個にする為に1個削除しなければなりません。どれを削除しても8です。
つまり、8が正しく8は誤りとなります。従って、誤りの8は削除されます。
この手法が「蛇足」です。
8で進めて、
7で進めて、
3で進めて、
4で進めて、
7で進めて、
6で進めて、
4で進めて、
1の奇数個連鎖です。1から左上へ 強・弱・弱 で、1は削除されます。
8で進めて、
6の奇数個連鎖です。6から左へ 強・強・強・強・弱 で、▢の6が確定します。
6で進めて、
8で進めて、
1で進めて、
正解です。
以前にも記述しましたが、超難問は新手の宝庫です。今回見付けた「蛇足」は対角線ナンプレ専用の手筋ですので、通常問題には出現しませんが、こんな考え方も有ると云う事を覚えておいてください。
次回も外国の方のブログで、難問の TOP4として紹介されている作品で、次の図です。
3位の作品が「逆鱗」ですので、「勘気」と名付けました。難しいですヨ。
ご覧頂きまして有難うございました。