豊臣秀吉が築城した大坂城は難攻不落の城でしたが、徳川家康の計略により内・外の堀を埋められ裸城となり、あえなく落城しました。
今回の問題も仮置きが必要と回答された問題です。次の図がそれです。
私はこの問題に「大坂城」と名を付けました。相当な難問ですが、まず解き易くします。
整理して、
三国同盟で、
二国同盟で、
二国同盟で、
ここまでは順調です。しかし、ここで中側ユニットの☐での1と7の一回同居の磁石と鉄が気になりますが、共通の磁石相手候補では無い4と6を弾き出しますと、☐で4と6は一回同居となり、4と6の磁石と鉄が確定してしまいます。このような特殊なケースでは、共通の磁石相手候補を探す手法は避けるのが無難です。本丸を直接攻撃しないで、外堀を埋めるために他のユニットを攻めます。
突破口は下段ユニットです。☐には1または4が必ず入ります。そして1が入っても、4が入ってもお互いが必ず一回同居しますので、1と4の異種が確定しています。従って、1または4が入ります。
☐に4が入りますと5と同居しないので、4と5は同種です。1と4は異種が確定しているので1と5も異種です。また、☐に1が入りますと6と一回同居で、1と6は異種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても5と6は異種になります。異種は一回同居しますので、5が入ります。
☐に4が入りますと8と同居しないので、4と8は同種になり、1と8は異種です。また、☐に1が入りますと6と一回同居で、1と6は異種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても8と6は異種になります。異種は一回同居しますので、8が入ります。
進めて、
4は☐で2と同居しないので4と2は同種です。また、☐で4は6と一回同居で、4と6は異種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても2と6は同種になります。同種は同居しませんので、2は削除されます。
進めて、
☐には4または9が必ず入ります。そして4が入っても、9が入ってもお互いが必ず一回同居しますので、4と9の異種が確定しています。従って、4または9が入ります。
4が入りますと、9は☐に入り8と三回同居するので、9-8の磁石候補です。
9が入りますと、9は☐に入り7と三回同居するので、9-7の磁石候補です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても8と7は異種になります。異種は一回同居しますので、7が入ります。
7で進めて、
2で進めて、
1で進めて、
4で進めて、
8で進めて、
下段ユニットを攻めただけで、堀がこんなに埋まりました。「KITAMURA」の威力は凄いでしょう。もっと埋めます。二国同盟で、
進めて、
色分け法を使います。「解けたら奇跡」の時は3と7の二つの数字の色分けでしたが、今回は全ての数字を対象にします。☐の4を赤グループと青グループに分けて、強リンク(二択)で進めます。そうすると二つの☐のどちらかに5は必ず入ります。従って、この二つの5とそれぞれと同じ領域に在る5は入ることが出来ないので、削除されます。
気が付かれた方もいらっしゃると思いますが、これは☐の5を起点とした XY-Chain にもなっています。最短で、5・9-9・1-1・4-4・7-7・5です。いろいろな解き方が有ります。進めて、
搦手門からなだれ込みます。2で進めて、
3で進めて、
5で進めて、
7で進めて、
9で進めて、
1で進めて、
9で進めて、
6で進めて、
9で進めて、
2で進めて、
追い詰められて、天守閣から出火します。
落城です。
大坂城は落城して焼失しましたが、大阪城として再建されて現在も天守閣は在ります。しかし江戸城は火事で焼失したのに、天守閣は再建されていません。残念ですね。
次回は色分け法のもう一つの運用をします。題材は誰にも解けないナンプレ作家の作品で、次の図です。
私はこの作品を「赤と青」と名付けました。作家曰く簡単な問題だそうですが、辛口問題集の問題より難しいとのことです。どうでしょうか。是非挑戦してみて下さい。
ご覧頂きまして有り難うございました。