ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

「かざぐるま」

2019-02-27 16:30:32 | ひとりごと

漢字で「風車」と書きますと読み方によって大きさが変わります。「ふうしゃ」は大きく、「かざぐるま」ですと小さくなります。日本語は面白いですね。

今回の題材も質問箱で仮置きが必要と回答された問題です。私は見た目で「かざぐるま」と名付けました。下の図がそれです。

        

解き易くします。

        

整理して、

        

左側ユニットで、1と5は二列で別居して一列で同居していますので、磁石と鉄です。1の磁石相手候補は6と7と9で、5の磁石相手候補は7と9ですので、共通の磁石相手候補では無いは削除されます。

        

進めて、

        

中段ユニットで、1と4と6は同居しないので同種です。2と7も同居しないので同種です。これは確定しています。この二つのグループは各々一回ずつ同居します。

        

2はに、7はに入ります。2と7の同種はに入り、8-9の磁石候補です。8-3と8-5と9-3と9-5の可能性が無いのをお確かめ下さい。

        

には1と8が決まっているので、3と5と9は同時に入れません。そして、には4と9が決まっているので、3と5と8は同時に入れません。

        

1の磁石相手候補は3と8ですが、対する磁石候補は9-8ですので、共通の磁石相手候補では無いは削除されます。

        

進めて、

        

さらに進めて、

        

三国同盟で、

        

7で進めて、

        

9で進めて、

        

6で進めて、

        

5で進めて、

        

から右下へ4の奇数個連鎖 強・強・弱・強・弱 でが確定します。

        

進めて、

        

8で進めて、

        

9で進めて、

        

8で進めて、

        

4で進めて、

        

9で進めて、

        

3で進めて、

        

7で進めて、

        

1で進めて、終りまで。

        

正解です。

 

初形は綺麗ですが難問でした。でも決して仮置き問題ではありません。既存のロジックが追いつかないだけです。以前にも記述しましたが、唯一解の問題は必ず仮置き無しで解けると思います。

 

次回も仮置きが必要と回答された作品です。次の図がそれです。

        

この作品は「かざぐるま」より単純です。でも名作で、最短手数で解けると嬉しいと思います。仮置き無しで挑戦してみてください。

私はこの作品を「昼行燈」と名付けました。意味深でしょう。

 

ご覧頂きまして有り難うございました。

 


「四神」

2019-02-18 08:07:16 | ブログより

「四神」とは、一説によると方角を司る神のことで、東は青龍、南は朱雀、西は白虎、北は玄武と云うそうです。(玄武とは亀と蛇の絡み合った姿で、玄の一字は黒のことです。)ちなみに、動物の代わりに四季を当てはめると人生に成ります。青春(若年期)、朱夏(壮年期)、白秋(中年期)、玄冬(還暦すぎ)です。そして、還暦を迎えると0歳に戻るということで、幼少年期も玄冬とする説もあります。

今回の題材も誰にも解けないナンプレ作家の作品で、自称超難問です。私はこの作品を「四神」と名付けました。四方を守っているように見えましたので・・。次の図がそれです。

        

解き易くします。

        

整理して、

        

多国同盟で、

        

左側ユニットで、6と7は入る3セルが決まっていて、同居しないので同種が確定しています。で2は3と一回同居するので2と3は異種です。また、で2は7と三回同居で2-7の磁石候補です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても3と7は同種になります。同種は同居しないので、は削除されます。

        

進めて、

        

さらに進めて、

        

には1または8が必ず入ります。1が入っても8が入ってもに進みます。1が入ると6と一回同居で1と6は異種です。また、8が入ると6と一回同居で8と6は異種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても1と8は異種になります。異種は一回同居しますので、が入ります。右側のには1と8は同時に入れません。

        

進めて、

        

三国同盟で、

        

9の奇数個連鎖 から下へ 強・弱・強・弱・弱で、は削除されます。

        

進めて、

        

中段ユニットで3と9は同居しないので同種で、これは確定しています。には3または4が必ず入ります。3が入っても4が入ってもに進みます。そうすると3と4は一回同居で異種です。これも確定しています。従って、9と4は異種になりますので一回同居します。4またはが入ります。

        

が入ると9はに入り2と一回同居しますので、9と2は異種です。

        

また、が入ると9はに入り6と一回同居しますので、9と6は異種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても2と6は異種になります。異種は一回同居しますので、が入ります。

        

進めて、

        

二国同盟で、

        

進めて、

        

さらに進めて、

        

二国同盟で、

        

5で進めて、

        

9で進めて、

        

2で進めて、

        

8で進めて、

        

5で進めて、

        

2で進めて、

        

4で進めて、

        

3で進めて、

        

7で進めて、

        

4で進めて、終りまで。

        

正解です。

 

この作家の作品は難しいので疲れます。この「四神」も既存のロジックで解くのは無理かもしれません。

 

次回は、質問箱で仮置きが必要と回答された問題です。下の図がそれです。

        

私はこの図形から「かざぐるま」と名付けました。難問ですヨ。挑戦してみてください。

 

ご覧頂きまして有り難うございました。


「赤と青」

2019-02-08 08:48:03 | ブログより

質問箱の回答を見ていますと、いろいろな解き方で解説されています。しかし、色分け法を使う方は一人も居ません。これは邪道だと思われているようです。色分け法は、唯一解前提の手順でも無いですし、偶然の当たりでもしらみ潰しでもありません。XY-ChainやNice Loopなどと同じChain系のロジックだと思いますのに、何故なのでしょうか。

今回は色分け法本来?の使い方をお見せします。題材は、誰にも解けないナンプレ作家の自称簡単な問題です。私はこの作品を「赤と青」と名付けました。次の図がそれです。

        

解き易くします。

        

整理して決まる数字は無さそうですが、

        

三国同盟で、

        

多国同盟で、

        

早々に色分け法を使用します。三つのの1と3と7を赤グループと青グループに色分けします。

        

1と3と7を強リンク(二択)で繋げます。そうするとで赤の3と7がダブります。一つのセルに二つの数字は同時に入れませんので、赤グループは誤りとなります。従って、現在赤色に塗られている全ての数字は削除されます。

        

驚きの手法でしょう。まるで大量破壊兵器のようです。これで青色の1と3と7が確定します。進めて、

        

さらに進めて、

        

多国同盟で、

        

進めて、

        

三国同盟で、

        

進めて、

        

さらに進めて、

        

二国同盟で、

        

5で進めて、

        

8で進めて、

        

6で進めて、

        

4で進めて、

        

9で進めて、

        

5で進めて、

        

4で進めて、

        

2で進めて、

        

9が決まって終りです。

        

正解です。

 

色分け法が見事に決まった手順でした。もちろん「KITAMURA」でも解けます。そのさわりをお見せします。

第5図から、

        

ここで、本文では割愛したロジックが有ります。

        

3の偶数個連鎖 から左へ 強・強・強・弱・強・強・強・弱 で、の3は削除されます。

        

左側ユニットで、3はで7と一回同居で3と7は異種です。また、で3は8と一回同居で3と8は異種です。(偶数個連鎖を行わないとこの作業は出来ません。)しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても、7と8は異種になります。

        

7と8は異種ですので一回同居します。故にまたはに7と8は一緒に入ります。しかし、に3と7と8が入りますと、どの組み合わせも磁石になりません。これは「鉄同士は同居しない」と云う定義に反します。従って、に7と8が入ることになります。

        

このようになります。これで進めますが、以降は本文と同じなので省略致します。

 

次回もこの作家の作品を解きます。超難問と称していますがピンキリの中間ぐらいです。私はこの作品を「四神」と名付けrました。次の図がそれです。

        

既存のロジックでは難しいと思いますが、「KITAMURA」を覚えて挑戦してみて下さい。失敗の連続でも上達に繋がります。

 

ご覧頂きまして有り難うございました。