ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

「じしゃくの里」

2019-03-18 08:46:40 | U字型磁石の原則

チョコレート菓子に、「たけのこの里」というお菓子が有ります。箱の中には、たけのこの形をした小さなチョコレートだけが入っています。可愛くて美味しいです。

今回の題材は、5チャンネルで仮置き問題とされた問題で、次の図がそれです。

        

私はこの問題に、「じしゃくの里」という名を付けました。前振りをお読みになると、お分りかと思いますが、この問題は「U字型磁石の原則(KITAMURA)だけを使用して解きます。もちろん基本手筋の芋づる式は使いますが・・。まず、解き易くします。 

        

突破口を探します。

        

上段ユニットで、には4または8が必ず入ります。そして同居しないので、4と8は同種です。これは確定しています。

        

1はで2と一回同居なので1と2は異種です。また、で1は8と同居していますが、4と同居していませんので、1と8は三回同居となり1-8の磁石候補です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても2と8は同種になります。同種は同居しないので、は削除されます。

        

進めて、

        

さらに進めて、

        

なおも進めて、

        

右側ユニットで、には6と8が決まっています。3は☐☐で9と同居しないので、3と9は同種です。また、で3は2と一回同居で、3と2は異種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても9と2は同種になります。同種は同居しませんので、は削除されます。

        

進めて、

        

下段ユニットで、2と4は同居しないので同種です。これは確定しています。2はに、4はに入ります。2と4の別の同種は☐に入り、その候補数字は1と3と5と7と8と9です。すると6は2と4の異種または2と4のどちらかの磁石相手候補となります。

        

6はで5と同居しないので6と5は同種です。また、で6は4と三回同居で6-4の磁石候補です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても5と4は異種になります。異種は一回同居しますので、が入ります。

        

7で進めて、

        

4で進めて、

        

5で進めて、

        

8で進めて、

        

3で進めて、

        

7で進めて、

        

6で進めて、

        

9で進めて、

        

1で進めて、

        

3で進めて、

        

7で進めて、終りです。

        

正解です。

 

質問箱の質問図は、理詰めで解けると謳われている問題集などからの質問ですので、仮置きが必要と回答されたものでも既存のロジックで解くようにしていますが、その他の問題には「KITAMURA」を併用しています。でも、「KITAMURA」だけというのは初めてです。

 

次回は、仕上げ寸前に止まったという質問図でのXY-Chainの見つけ方を記事にします。A図・B図とも仮置きが必要と回答されたものです。

A図

        

B図

        

この二つが解けるようになると、ナンプレの面白さが倍増すると思います。

 

ご覧頂きまして有り難うございました。

 


「U字型磁石の原則(キタムラ)」---要約

2018-01-29 12:11:50 | U字型磁石の原則

運用ををいろいろ細かく綴りましたが、急所の作業は次の三点です。

 

Ⅰ ユニットで磁石と鉄の関係である二つの数字を見つけて、他にそうゆう関係が有る数字が無いことを

  確認してから、その二つの数字の共通の磁石相手候補を見つけます。

 

Ⅱ 同種(別の磁石と磁石または鉄と鉄)を見つけて、3セルから削除します。(別居させます。)

 

Ⅲ 磁石相手候補のいない数字を、3セルから削除します。

  但し磁石相手候補のいない数字でも、磁石と鉄の関係であることが判明した数字の場合は残します。

 

この原則を使用して難問に挑戦してみてください。


U字型磁石の原則(キタムラ)--- 運用

2018-01-29 08:19:46 | U字型磁石の原則

キタムラ(U字型磁石の原則)は、以下の通りです。

 

[概 要]

1.縦及び横の三つのブロックの集合体をユニットとします。

2.縦に並んだ三つのユニットを、左から左側ユニット、中側ユニット,右側ユニットとし、

  横に重なった三つのユニットを、上から上段ユニット、中段ユニット,下段ユニットとします。

3.ユニットには、三つのU字型磁石(二つの数字)と、三つの鉄(単独数字)が存在します。

  そして磁石の片方は、鉄とあたかも磁石のようになって惑わします。

4.同じセルの数字が、側ユニットでU字型磁石(以下磁石と称します)だからといって、段ユニットでも

  磁石になるとは限りません。鉄であった場合も同様です。

 

[用 語]

1.とりかかり(=ナンプレ解読の始め)

  単純な数字消しのあと、入る数字が決まったセルを確定して、更に数字消しが済んだ時。

2.解読中

  とりかかり後から解答が出るまでの間。

3.3セル

  ブロックの、側ユニットにおいては縦にまた段ユニットにおいては横に並んだ三つのセル。

4.同居

  ある数字AとBが、3セルに一緒に入っている状態。 解読中では消されていない状態。

5.別居

  ある数字AとBが3セルに一緒に入っていない状態。

6.磁石の確定

  一組でも、3行(列)全ての3セルに二つの同じ数字が確定した時

注 3セルに数字が決まっても、他の行のセルに同じ数字が二つ入っていないと磁石の確定とは言わない。

6.同種

  ある数字AとBが別の磁石、または鉄の場合。

7.異種

  ある数字AとBが磁石と鉄の場合。

 

[運 用]

1.ブロックの中の上中下段の三つのセルの集合体には、異なる磁石はその一部(たとえば磁石A-BのA

  のみ)であっても、ユニットの三段で同居しない。また鉄は、他の鉄とは同居しない。

1-Ⅱ.

  ある数字AとBが3回同居する場合、AとBとの関係はAとBは同じ磁石、またはAとBとCの3数字

  固定のユニット。

   ある数字AとBが2回同居する場合、有り得ない(ユニットが成立しない)。

   ある数字AとBが1回同居する場合、AとBは異種(Aが磁石ならBは鉄、Aが鉄ならばBは磁石)。

   ある数字AとBが3回別居する場合、AとBは同種(AとBは違う磁石、またはAとBは鉄)。

  ※  しかし、鉄は解読の途中他の磁石との同居は可能です。あたかも磁石の候補になって進みます。

      そして、磁石は解読の途中他の磁石との同居も可能です。不可能だとナンプレが成り立ちません。

      これは、縦のユニットでも横のユニットでも同様です。

       縦のユニットの場合は上中下段を左中右側と置き換えます。

 

[とりかかり]

2.磁石A-Bの片方であるAが二つの行で磁石の相方Bと鉄のCとそれぞれ別に同居し、残りの行で

     AとBとCが同居する時は、その3セルはA-B-C(順不同)で確定する。

注  とりかかりおよび解読中は、AとCのうちどちらが磁石でどちらが鉄か分からないので、両方とも磁石

      と考えて磁石相手を探して解読を進めます。

      進むうち磁石は磁石相手は一つに絞られますし、鉄は偽の磁石相手候補から離れます。

      以下の各条同じです。

   

[補足]   二つの行でCとDの二つと同居している場合は、A-B-(C、D)となり3セルは確定しない。

[解説]   正解図を解説文の通りとしますと、

      

                に、7-8の磁石に鉄の2が入る3セルが有るとして、

           

               他の二行に磁石7-8のうちの8と、鉄の2が確定しているとします。

          

             未確定の7は何処に入っているでしょうか、

        

            の中に7が入るとすると、以下の通りとなります。

      

      注・・・a・b等は2・7・8以外の適当な数字とします。

   未確定の7は、各行に2~4個の色セルに居る可能性があります。そして鉄である2とも一緒に

   います。

   つまり、こうなります。

   A-Bが磁石でCが鉄の場合、磁石の片方であるAは解読中において、他の行で鉄のCと同居します。

   逆に言うと、磁石の片方であるAが二つの行で磁石の相方Bと鉄のCとそれぞれ別に同居し、残りの

   行でAとBとCが同居する時は、その3セルはA-B-C(順不同)で確定します。

   (この場合、A-BとA-Cのどちらが磁石なのかはまだ確定しない)

運用-2 補足

  3セルはA-B-C(順不同)で確定しますが、上図のように3数字の入り箇所が確定するのでは有り 

  ません。 ユニットは3段(側)続いていますので、側(段)ユニットとの兼ね合いで実際には殆んどの

  場合このようにはなりません。

  一例として次に図します。

       

      この図の他にも数多くのパターンがあります。

2-Ⅱ.運用-2には例外があります。

      

  鉄である2が、8と二行で別居しての3セルで同居し、なお且つ6とも二行で別居しの3セルで

  同居する場合は、運用-2は使用できない。

  上記のユニットで、2-aの磁石の場合はの3セルにaは入れるが、2が鉄の場合は6-cと

  8-bの二つの磁石が出来るための3セルにaは入れません。

  従って、の3セルにaはは確定しません。

 

3.磁石A-Bの片方であるAと鉄のCが確定で入り、かつBまたはDのみが入る可能性がある3セルが

  ある場合(A-B、A-DとC-B,C-BDの四組の磁石の可能性がある)、その3セルの中にA・

  B・C・D以外の数字は入れない。

[解説] 正解図を解説文の通りとしで磁石の片方が未確定の場合、

     

     上図の場合、の中に入れない。

     逆に言うと、磁石候補にならない数字は削除できる。

     の3セルは、以下の場合もあり得ます。(例)

       

3-Ⅱ.運用-3は磁石候補が三つ以上の場合も適用される。

 

4.運用-2、運用-2-Ⅱ、運用-3および運用-3-Ⅱは、磁石が確定していないユニットでは解読中でも

  適用される。

 

[解 読 中]

5.磁石の確定の前に、ある磁石の片方であるAの磁石候補A-B,A-Dと鉄のCの磁石候補C-E,

  C-F入る3セルがある場合、その中にAともCとも磁石相手候補にならないGがある時は、Gは削除

  できる。

[解説] 磁石にしても鉄にしても、解読中は三つの違った鉄・磁石と同居するのですから、3セルには

      自分の磁石候補と相手の磁石候補が入ります。

      従って、自分と相手の双方の磁石候補にならない数字は入れません。

    

         上図の場合、8の磁石候補は7-8なのでの8は磁石相手候補がいません。

      従って8は削除されます。

     

5-Ⅱ.運用-5には例外があります。

     

      上図の場合、8の磁石候補は7-8での8は磁石相手がいませんが、この8を削除すると

        

     このようになりますが、8が鉄であった場合は

     

      こうなることも可能です。

     従って、磁石相手がいない数字を削除すると磁石が確定する場合は、運用-5は使用出来ない。

          また、磁石相手候補が一個のみの数字も削除しません。

      他のユニットを解くことになります。

5-Ⅲ.運用-5は磁石候補が三つ以上の場合も適用される。

 

6.3セルに数字AとBが確定し、そのA-Bが磁石候補である場合。そして、とりかかり時に使用した

  3セルに運用-5は使用しない。残る数字全てが鉄候補になるため。

 

7.ある磁石の片方であるAの磁石候補A-B,A-Dと鉄のCの磁石候補C-E,C-Fが入る3セルが

  ある場合、他の3セルでA-Bが磁石と確定した時は、D・E・Fは削除できる。

 

8.ある磁石の片方であるAの磁石候補A-B,A-Dと鉄のCの磁石候補C-E,C-Fが入る3セルが

  ある場合、他の3セルでCが鉄と確定した時は、E・Fは削除できる。

 

[ご注意]

  この原則は、あくまで磁石候補を絞る原則です。ユニットである作業をしてそのユニット内で磁石と

  鉄が確定してしまう場合はその作業をしてはいけません。

  他のユニットの磁石と鉄が確定することはかまいません。

 

[あとがき]

  キタムラは解答が出る最後まで使用できる原則では有りません。

   ユニットで二つの磁石が確定すると、二択が必ず残りますので、他のユニットへ移るか、他の原則を

  使用してください。

  良く併用する原則は、多国同盟と奇数個連鎖の原則です。

  これらはインターネットで詳しく解説している方がいらっしゃるので、そちらをご覧ください。


U字型磁石の原則---定理

2018-01-28 21:09:48 | U字型磁石の原則

          U字型磁石の原則(キタムラ)

U字型磁石の原則(キタムラ)は次の通りです。

 

   区切られた3セルに磁石同士は同居しない、また鉄同士も同居しない。

 

以下に解説します。

ナンバープレイス(ナンプレ・数独)はバラバラに1~9の数字が並んでいると思われがちですが

実は、ある原則に基づいて並んでいます。

これをU字型磁石の原則(キタムラ)と名付けます

    

上記の三個のブロックの集合体をユニットとします。縦も横も同様です。

これに1から9まで数字を入れていきます。 a行に分かり易いように連続で入れてみます。   

       

 b行の1を入れます。 のセルには入れられませんので、 

      

次に2を入れます。バラバラに入れるためには、 のセルには入れられませんので 

      

次に3を入れます。上行で1と2と一緒なので、バラバラに入れたいのですが

には入れられませんしだと、1と一緒になりだと、2と一緒になります。

仕方がないので、1の隣に入れますと次のようになります。

ご覧のように、絶対にバラバラには入りません。

      

次に4を入れます。 には入れられませんので、1の下に入れてみます。

        

に5を入れます。には入れられませんし、にも入れられません。

なぜなら、各々三つのセルの中には7と8と9の数字が入るからです。

従って、5と6は次のように入ります。順不同(以下同様)

    

7と8と9も以下の通りに入ります。順不同

    

 c行に数字を入れます。

    

a行とb行の並びを見ますと、1と3と4は以外のセルには入れられませんので、

    

同じように、5と6と9は、以外のセルには入れられませんし、

        2と7と8は、以外のセルには入れられません。

    

このように確定します。

よくご覧になってください。各行三つずつの数字の中に必ずペアになる数字があることに気付きます。

             

、 この3ペアを三つのU字型磁石とみなします。 

また、2と4と9を磁石にくっつく鉄とみなします。 

この鉄は、三つの違う磁石にくっつくか、稀に同じ磁石につくことがあります。

以下のとおりです。

    

この場合は磁石と鉄の区別が付きませんが、各自が判断してください。

 

如何なる難問でもこのキタムラ(U字型磁石の原則)は成り立ちます。