ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

「稍重」

2023-01-28 08:16:53 | ひとりごと

「共倒れ」の説明に足りない部分が有りましたので、補充させて頂きます。

        

loop と Loop では「頭ハネ」が使えなかったですが、その代わりに「共倒れ」が生じることを記しました。

        

その説明に1の Loop と3の Loop を使ってで1と3は削除されることを示して、「共倒れ」としましたが、これでは3と7が同時に削除されると云う説明になっていませんでした。

        

何故なら3と7はの接触のみの関係ですが、1と3はに加えての二択マスが有るからです。

        

3を冒頭の色分けに戻し1を同色にすると上の図になりますが7が同色と云う説明にはなっていません。

        

ですので、追加作業を加えます。

        

本文では「相棒」のヒントを使っている様に見えるので、見送りしました9の Loop を7の Loop を重ねますと、に7と9の二択マスが出来ます。

        

1と3の Loop 図と7と9の Loop 図を重ねますと、この図になります。

        

で1と3が同時に、7と9も同時に削除されます。

        

色分けは2色しか有りません。残る色と消える色の2色です。ですので、上の図の様になります。従って、冒頭の図のは同色ですので削除されます。ここまでが「共倒れ」の説明でした。

 

次に「共倒れ」と「頭ハネⅡL」の関係を記します。

「頭ハネ」の変異型が「頭ハネⅡL」で、「頭ハネⅡL」の進化型が「共倒れ」という事になります。

「頭ハネⅡL」を説明します。

        

「天和」で1の Loop が出来上がった直後の図です。説明のため他の数字の色は消してあります。

        

直ちに3の Loop を重ねます。

        

に1と3の接触マスが2個有ります。よく見ると3はに入る色が違いますので、どちらかは確定します。そうすると1はが必ず削除されます。従って、は誤りとなりますので全て削除されます。ここまでが「頭ハネⅡL」です。

        

1で進めて、

        

間違ってはいないですが、を削除するには相当苦労すると思います。ですので、のどちらかを二択マスにして「共倒れ」にすると云う考えが早期攻略のカギになります。

 

今回の題材は、ろばくん さんがツイッターに投稿された対角線ナンプレで、次の図の作品です。

        

ツイッターでの難易度ポイントは465Pです。「頭ハネⅡL」を使って解いた最初の作品なので、2L=やや重たい として「稍重」ヤヤオモ と名付けました。実はこの作品にはもう1つ新手が有るのですが、本文でのお楽しみに。

        

タテ・ヨコ・ブロックに候補数字を入力します。

        

対角線を整理したこの図から解き始めます。

        

1で進めて、

        

三国同盟で、

        

二国同盟で、

        

3で進めて、

        

三国同盟で、

        

8で進めて、

        

3で進めて、

        

ここまでは愛好者さんなら進めると思いますが、この先が難しいと思います。私も既存のロジックだけでは無理なので、「Petite Bahamut」を使います。

        

に2・8の二択マスが有ります。何故このの2・8に目を付けたか知りたくありませんか?

理由は3個有ります。①第8行と第9行の数字8は Loop です。②第4列の2・8は二国同盟です。③の左隣は2・7の二択マスです。この条件のお陰で、

        

が入るとの順に入ります。

        

2・7の二択マスには反対色のが入ります。従って、は削除されます。

        

4・7の二択マスには反対色のが入ります。従って、は削除されます。

        

右上からの対角線で7が確定しましたので、7で進めて、

        

右上からの対角線で5は三ヶ所のいずれかに入りますので、5で進めて、

        

に2・の二択マスが有ります。

        

にはは入れませんので、が入ります。従って、は削除されます。

        

下段ユニットの色分けはこの様になります。「Petite Bahamut」を使う準備が整いました。ここで、新手の「腹違いのn国同盟」をご覧ください。

        

4個のは全て第2列に有りますので、消す数字は有りませんが四国同盟です。ですので、のそれぞれに確定する数字は決まっています。

        

次に4個のをご覧ください。この4個のの関係はどうでしょうか?

        

4個と4個の関係を考えます。中間の▢3個は共通していますので入る数字は決まっています。そうすると、「は候補数字が同じなので決まる数字も同じになる」と云う理論が成立します。

        

つまり、4個のも四国同盟と云うことになります。領域を跨いでいるので、「腹違いのn国同盟」の誕生です。

        

四国同盟ですので、4は以外には入れません。

        

従って、4は削除されます。

※ この「腹違いのn国同盟」は???と疑念を持たれた方には、おまけで別の手順を用意しています。

        

「Petite Bahamut」です。赤色数字は全て誤りですので、削除されます。2で進めて、

        

6で進めて、

        

7で進めて、

        

8で進めて、

        

4で進めて、

        

二国同盟で、

        

3の奇数個連鎖です。から右へ 強・弱・弱 では削除されます。

        

4の奇数個連鎖です。から右へ 強・弱・弱 では削除されます。3と4を同時に使うと Remote Pairs で同時に削除されます。

        

4で進めて、

        

XY-Wing です。 で、の6は削除されます。

        

6で進めて、

        

1で進めて、

        

6で進めて、

        

この図になります。ある数字の Loop が出来ているのを見付けて下さい。見付けたら「頭ハネⅡL」の出番です。

        

相方になる6の Loop を造ります。この図からヒント数字を含めて五ヶ所が確定している6の Loop が出来るのだから面白いでしょ。

左上からの対角線でに6の強リンクが有ります。

        

が入るとすると強リンクでが入ります。

        

続けて強リンクでが入ります。従って、との共通の領域に在るは削除されます。

        

すると強リンクでが入りますので、は削除されます。

        

これで6の Loop が出来上がりました。一見2個の Loop に見えますが、左上からの対角線に強リンクが有りますので、繋がっていることになります。

        

マスの色を消しますとこの図になります。この図に先に出来ていた4の Loop を重ねます。

        

接触マスが2個有るのがお分かりでしょうか。

        

の4は別色ですので、どちらかは必ず確定しますが、6は同じ色のなので、必ず削除されます。

        

6で進めて、

        

2で進めて、

        

5で進めて、

        

二国同盟で、

        

7で進めて、

        

5で進めて、

        

4で進めて、

        

3で進めて、

        

1で進めて、

        

5で進めて、

        

9で進めて、

        

2で進めて、

        

7で進めて、

        

正解です。

 

問題図にもよりますが、「頭ハネⅡL」にも結構な破壊力が有りますね。

 

おまけです。「腹違いのn国同盟」の代わりの手順です。

        

この図からです。

        

説明のため下段ユニットの色分けを消してあります。の何処にが入ってもが入ります。

        

強リンクでが入り、二択マスでが入ります。

        

するとにはも入れませんので、が入ります。そして、にはも入れませんので、が入ります。

        

は4の強リンクですので、にはが入ります。3も4も強リンクでの色が違いのどちらかが確定します。従って、は削除されます。

        

色分け図で6を削除します。

        

そうするとが入ります。

        

「Bahamut-γ」を使うと3はどちらに入ってもなので、赤色数字は全て削除されます。

        

「単独領域のBUG」を使うとが確定し、が消えますので、やはり赤色数字は全て削除されます。

 

次回は、くどいようですが「逆鱗」です。numpl_npm さんも難問ですと紹介されて居ります。

        

候補数字を入力して、

        

何度見ても突破口は無い様に見えます。半日ぐらいこの図を見つめて考えてみて下さい。仮置き矛盾探し以外で2~3個確定出来たら上級の門が開くと思います。

私は以前とは違って、U字型を封印して且つ横着な手順で進めてみました。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「天和」

2023-01-18 08:15:23 | ひとりごと

前回の「麻雀で初心者が有段者3人を差し置いて必ず上がれる役は?」と云う質問の答えは「天和」テンホウです。親が配牌のみで上がるのですから下家の有段者は為す術も有りません。

 

今回の題材は、いちごナンプレ研究所さん作の「麻雀アートナンプレ」で、私が「天和」と名付けた次の図の作品です。

        

「初級の人でも解けるヒントが隠れています。」との添え書きが付いています。

        

上の図が表のヒントのようですが、相当な達人でもこの指示通りに解くのは不可能に近いのではないでしょうか。私が知っている手筋は Nice Loop/AIC ぐらいで Full House は ポーカーの役でしか知りません。

そこで、隠れたヒントを探すのですが初心者には難しいかもしれません。ですので、公開します。

隠れヒントは3個有ります。「相棒」と「いちご」と「対角線」です。特に「相棒」の「中央ブロックは魔法陣」を使うと奇数数字は殆ど確定します。

 

私は表も隠れもヒントは無視して挑戦します。

        

通常のヒント数字配置にします。

        

候補数字を入力しますとこの図になります。解く前にプロローグをご覧ください。

        

7の Loop が出来ています。

        

そして、3の Loop も出来ています

        

Loop と Loop で「頭ハネ」が使えるのか検証します。の3の強リンクは同じブロックですので、使えそうです。

        

しかし、の3の強リンクはブロックを跨ぎますので、使えません。

        

ましてや、3は Loop ですので、この図のように強リンクが同じ色になる可能性は全く有りません。従って、この3と7の様に Loop と Loop の接触が1マスでは「頭ハネ」は使えないと云う結論になります。

でも、2マス接触ならば「頭ハネ」が使えるのですが、詳しい説明は次回の記事で。

        

ヒントを使うと、実際はも消えます。この Loop と Loop がマスで接触して、そのマスの候補数字が他の数字を含めて3個以上になるマスが1個の時は、Loop を構成する数字は双方とも削除されると云う現象を「共倒れ」と名付けました。

ですので、本編は「共倒れ」現象が新手順であることを証明することから始めます。

        

再び候補数字を入力した図で、この図から解き始めます。

        

1の Loop を造ります。の1との1は一心同体です。

        

に入る1をとします。

        

続いてが入ります。

        

が入りますので、は削除されが入ります。

        

に1の強リンクが有ります。

        

が入るとが入りが入ります。従って、は削除されます。

        

ご覧の通り1の Loop が出来上がりました。

        

は2と5の二択マスです。

        

にはが入れませんので、が入ります。

        

するとは二択マスですのでが入ります。従って、は削除されます。

        

片方の色が決まっている2択マスには反対色が入りますので、が入ります。

        

プロローグで3の Loop ご覧頂きましので、3の色分けをします。

        

にはが入りますので、共に削除されます。これが「共倒れ」です。

        

赤色数字は誤りですので、全て削除されます。1で進めて、

        

3で進めて、

        

5で進めて、

        

4で進めて、

        

2で進めて、

        

6で進めて、

        

8で進めて、

        

この図になります。

        

ここで、の9の一心同体を使って同じ様に進めると、7と9の「共倒れ」が生じますが、「相棒」のヒントを使っている様に感じられるので、見送ります。

        

続いて、「対角線」のヒントを使うとの6が確定しますが、これも見送ります。

        

そして、「いちご」の「性格の不一致の別居」を使うと、左上ブロックのの5が確定しますが、同じく見送ります。

上記の3例で添え書きの「初級の人でも解けるヒントが隠れています。」が、ご理解頂けると思います。

        

この図からは、隠れヒントを使わないで「Bahamut」一直線です。

        

が入るとに5・9の二国同盟が出来て、が入ります。

        

するとが入ります。

        

続けてが入ります。

        

片方の色が決まっている二択マスと強リンクには反対色が入ります。従って、は削除されます。

        

の2との2は一心同体ですので、が入ります。

        

2の強リンクでが入りますので、は削除されます。

        

が入りますとが入ります。

        

強リンクでが入りますので、は削除されます。

        

にはにはが入ります。

        

にはにはが入ります。

        

が入りますので、にはも入れません。従って、は削除されます。

        

にはも入れません。従って、は削除されます。

        

6の四辺形の原則(これは X-Wing )で、は削除されます。

        

色分け図に当てます。

        

との共通の領域に在るは削除されます。

        

5の強リンクでが入りますので、は削除されます。

        

の色分けはになります。

        

との共通の領域に在るが入りますので、は削除されます。

        

に2の強リンクが有ります。

        

が入りますので、は削除されます。

        

との共通の領域に在るが入りますので、は削除されます。

        

三国同盟で、

        

5で進めて、

        

にはも入れないので、削除されます。

        

6の Loop が出来ました。

        

6に色を付けるとこの図になります。

        

片方の色が決まっている二択マスには反対色が入ります。これで「Bahamut」の準備が整いました。

        

のマスをご覧ください。

        

に9の強リンクが有ります。従って、にはが入ります。

        

が入っていますので、にはは入れません。そして、にはが居座っているので、も入れません。従って、が確定します。

        

赤色数字は誤りですので、全て削除されます。9で進めて、

        

2で進めて、

        

4で進めて、

        

5で進めて、

        

6で進めて、

        

7で進めて、

        

8で進めて、

        

正解です。

        

対角線ナンプレでも正解です。勿論いちごナンプレでも正解です。

        

超難問ではありませんでしたが、既存のロジックだけに拘って挑戦された方は苦労されたと思います。

 

おまけです。プロローグで触れた Loop と Loop の2マス接触で使える「頭ハネ」は変異型で、「頭ハネの Loop & Loop 編」を簡単にして「頭ハネⅡL」と名付けました。

 

次回の題材は、ろばくん さんがツイッターに投稿された対角線ナンプレで、次の図です。

        

ツイッターでの難易度ポイントは465Pですが、「天和」と同等ぐらいだと思います。

「頭ハネ」の変異型「頭ハネⅡL」で攻略する第一号作品なので、作品名を「稍重」としました。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「奥の手」

2023-01-08 08:20:58 | ひとりごと

いちごナンプレ研究所さんはヒント付きの問題図を数多く公開されています。ナンプレを始めたばかりの方にも難問が解ける楽しさを味わって頂けるようにとの親切心からだと思います。

そのヒントの中に「中央ブロックは魔法陣です」という記載が有りますが、有効な使い方を記します。魔法陣と云うのは いちごナンプレ の配列の一つですので、いちごの性質と同じです。「にじおとめ」で使った「性格の不一致の別居」で解説していますが、5と云う数字は偶数数字とは絶対に同居しないのです。

        

図で表しますとこの図のようになります。右下ブロックが魔法陣です。

        

ですので、「中央ブロックは魔法陣です」のヒントは上の図になります。最初はこれを利用してクラスが上がったらヒント無しで挑戦されても宜しいかと。

 

今回の題材は、いちごナンプレ研究所さんのヒント付き作品で、次の図です。

        

相棒ナンプレではありませんが、クセの有りそうな問題図です。「奥の手」と名付けました。「猫の手」と同時公開ですが、別の意味合いもあります。

        

候補数字を入力して、この図から解き始めます。

        

多国同盟で、

        

に9の強リンクが有ります。

        

に9が入りますと、2・8の二国同盟が出来てのどちらかに8が決まります。

        

また、に9が入りますと、のどちらかに8が決まります

        

従って、は削除されます。

        

8で進めて、

        

に9の強リンクが有ります。

        

2本の Loop の内どちらかが本物ですので、は削除されます。

        

この図になります。

        

に8の強リンクが有ります。

        

が入りますと、▢のどちらかにが入り、が入ります。従って、は削除されます。

        

が入りますと、が入りますので、は削除されます。

        

強リンクで、が入ります

        

従って、は削除されます。

        

は7の強リンクでもありますので、反対色の7が入ります。従って、は削除されます。

        

二国同盟で、

        

に8の強リンクが有ります。

        

は決まっているので、が入ります。従って、は削除されます。

        

は2と7の二択マスです。

        

に2が入りますと1が入りが入ります。従って、この2と1はになります。

        

この図になります。

        

片方の色が決まっている二択マスには反対色が入ります。

        

下段ユニットで、入れないは削除されます。

        

片方の色が決まっている二択マスには反対色が入ります。従って、は削除されます。

        

二国同盟で、

        

4で進めて、

        

は7の強リンクですので、にはが入ります。

        

は削除され、そのマスにはが入ります。

        

従って、は削除されます。

        

は3の強リンクですので、にはが、にはが入ります。

        

片方の色が決まっている強リンクと二択マスには反対色が入ります。すると第6行はこの図になります。何処かで見た色分けだと思いませんか。「加代」の第3行と同じです。

ここで、色々な手法をご覧ください。

 

Ⅰ.「 Bahamut-γ 」を使うと

        

3・4の二国同盟が出来て。青数字は誤りと判ります。

 

Ⅱ.「単独領域の BUG 」を使うと

        

の3が確定して、青数字は誤りと判ります。

 

Ⅲ.「中央ブロックは魔法陣」のヒントを使うと

               

この数字配置になります。

        

に5がに4が入りますので、これも青数字は誤りと判ります。

 

新手も BUG もヒントも嫌だ、既存のロジックでなきゃと云う方には。

 

Ⅳ.「 Nishio 」と云う Logic が有ります。

        

に3・7の二択マスが有ります。

        

が入るとが入りが入ます。するとが入ります。

        

そして、が入るとが入ります。

        

従って、の4が確定します。4で進めて、

        

残念ながら「 Nishio 」では直ちに青数字が誤りと確定しません。

        

ですので、「 Bahamut-γ 」との合体をお薦めします。これが、奥の手たる所以です。

        

誤りの青数字を削除します。1で進めて、

        

2で進めて、

        

3で進めて、

        

4で進めて、

        

5で進めて、

        

7で進めて、

        

8で進めて、

        

9で進めて、

        

4で進めて、

        

5で進めて、

        

6で進めて、

        

2で進めて、

        

正解です。 

 

2種類の手筋の結果を合体させると云う手順が、正道であるか邪道であるかは不明ですが、面白い手順だと思います。 

 

ちなみに、「 Nishio 」だけで進めると。

        

この図で、

        

1の奇数個連鎖です。から下へ 強・ 強・ 強・弱・弱 で、は削除されます。

        

1の奇数個連鎖です。から左上へ 強・ 強・ 強・弱・弱 で、は削除されます。これでが決まりますが、青数字が誤りとは確定しません。

        

XY-Chain です。 で、の2は削除されます。

        

の1はですので、ようやく青数字が誤りと確定します。この様に3手増えます。 

 

次回も いちごナンプレ研究所 さんの麻雀アートナンプレと銘打った作品で、次の図です。

        

難問ですが、ヒントを使うと初心者にも解けるそうで、使う手法が並んでいます。

        

私は横文字がからっきし駄目な方で全く分かりません。英語に堪能な方がいらっしゃいましたら、コメント欄に和訳を記して頂ければ幸いです。

 

麻雀で、「初心者が有段者3人を差し置いて必ず上がれる役は?」と聞かれたら即答出来ますでしょうか。その答えをこの問題図の作品名にしました。

 

ご覧頂きまして有難うございました。          


「猫の手」

2023-01-08 08:10:42 | ひとりごと

前回のおまけの続きです。

        

「第3行は Loop にならないので、が消えて が確定する。」という手法は成立しません。取り消しします。この図の一手前で、

        

第3行は2択だらけの中に3択が1個です。

        

「 Bahamut-γ 」を使うとに7・8の二国同盟が出来ますね。

        

最終的にはが確定します。

        

この図になりますね。2択だらけの中の3択マスのその数字を消すと Loop になってしまう数字が確定します。これは「 BUG 」ではないでしょうか。単独領域でも「 BUG 」が成立するとしたら新発見だと思います。

しかしながら、「 BUG 」は「 Unique Rectangle 」と同じく「唯一解前提の手法」として嫌われています。表立って使用するのは憚られますがタイムレースなど短時間にクリアしたい方には有効だと思います。

 

今回の題材は、いちごナンプレ研究所さんの「猫の手も借りたい」と称する問題で、次の図です。

        

このままでは解けませんので、通常表記に直します。

        

「猫の手」と名付けました。点対称の問題図ですが、相棒ナンプレでは無いです。

        

候補数字を入力しますと幾つかの数字が確定します。

        

1で進めて、

        

7で進めて、

        

9で進めて、

        

6の四辺形の原則(この図は Swordfish です)で、は削除されます。

        

6の Loop が出来ています。は一心同体です。

        

強リンクで繋ぎますとこの色分けになります。

        

「頭ハネ」です。に9の強リンクが有ります。

        

が心中します。

        

は誤りですので、削除されます。6で進めて、

        

二国同盟で、

        

8で進めて、

        

7で進めて、

        

9で進めて、

        

4で進めて、

        

5で進めて、

        

1で進めて、

        

2で進めて、

        

5で進めて、

        

2で進めて、

        

3で進めて、

        

二国同盟で、

        

7で進めて、

        

XY-Chain です。 で、の3は削除されます。

        

1で進めて、

        

3で進めて、

        

5で進めて、

        

8で進めて、

        

4で進めて、

        

正解です。

 

「頭ハネ」一発で決まりましたね。この手法も封印しないと記事として面白くないかもしれません。と云って新手が次から次へと浮かぶ筈も有りませんし、悩ましい処です。

 

引き続き「奥の手」をご覧ください。