エクトール・アンリ・マロが1878年に発表した
児童文学「家なき子」を原作にしたヒューマンドラマ。
南フランスの農村で貧しいながらも幸せに暮らす少年レミ、
10年ぶりに戻った養父に旅芸人に売られ、
一座に加わったレミが歌の才能を発揮、
仲間と旅を続けながら様々な出会いや困難が、
渦巻く冒険の果てに、待ち受ける運命とは・・・。
オーディションで選ばれたマローム・パカン少年が、
健気で、無垢な可愛らしさがあり、
抱きしめたくなる感じです。
フランス映画を代表する俳優ダニエル・オートゥイユ、
リュディビーヌ・サニエなど実力派俳優が揃い、
犬と猿の演技も抜群で、涙を誘うというものでした。
レミが大自然の中で歌声を披露する場面など、
壮大に広がる南フランスの風景、親方のヴァイオリン、
波乱万丈の冒険にハラハラドキドキしつつも、
まだまだこの物語の世界にいたい、
もう終わってしまうの~。
映画のシーンを思い出しながら
児童文学の金字塔の原作を読んでみようかしら。
秋の夜長に。
監督:アントワーヌ・ブロシエ
出演:マロム・パキン/ダニエル・オートゥイユ/
ジャック・ペラン/ビルジニー・ルドワイヤン/
リュディビーヌ・サニエ
2018年/109分/フランス
YEBISU GARDEN CINEMA
2020.11.20
この日封切られたのですが、観客は10人足らず、
たくさんの人に見てもらえたらと思う作品ですが、
上映館も少ないのが残念です。