江戸時代の明暦の大火後、祭神の神徳により
荒波の影響で工事が難航していた
築地の埋め立てが完成したことから創建された
災難除けや厄除の信仰が篤い波除稲荷神社。
獅子殿(厄除天井大獅子)の向かいの
弁財天社(お歯黒獅子)と対をなしており、
巨大な獅子頭が見ものです。
夏の訪れを告げる築地の獅子祭で担ぎます。
築地に店を構えている店の提灯が並びます。
こじんまりとした神社ですが、
見どころも多く困難を除けられるという
ご利益があるので築地へ出かけた際はご参拝を。
境内左手には市場関係者らから奉納された
海産物等にまつわる碑が多く並びます。
すし塚、海老塚、鮟鱇塚・・・
あの「吉野家」も築地に1号店が
あったことから石碑が建立されています。
1657年の明暦の大火は、江戸市中の半分以上が焼失、
死者の数は1万数千人に達したといわれます。
瓦礫の処理をするためにも江戸の人口が増加で、
土地も必要であり、海を埋め立てることは必要でした。
ちなみに明暦の大火は、江戸三大大火の一つであり、
ロンドン大火、ローマ大火とともに世界三大大火の一つ、
日本史上最大の大火災であったのです。
東京都中央区築地6-20-37
2020.10.11