モントリオール在住の国語教師ロランス、
教材はプルーストの「失われた時を求めて」のようです。
これもカミングアウトの要因となったのかも
「これまでの自分は偽りだった。女になりたい」
一緒に暮らす恋人のフレッドに打ち明けたロランス。
その片鱗をどこかで見せていたのかもしれませんが、
激しく非難するのも当然、簡単に了解できることではありません。
時は1980年代後半、ゲイ・コミュニティに対する偏見はあり、
女装してからは教職も追われ、社会の中で拒否反応を示されることに。
それでも、愛するがゆえに周囲の反対もありながら
最大の理解者になろうとのフレッドの決意したのですが…。
別れてもお互いがスペシャルな気持は変わっていないのに。
男に生まれたから女を愛するのか、女に生まれたから男を愛するのか、
そんな考えたこともないことを考えさせられてしまいました。
色鮮やかな映像美に酔いしれ、哀しいけれど不幸ではない、
「自分は自分」を貫き通す潔さと前向きさが感じられ、
むしろ幸福感のある映画に仕上がっているのです。
ロランスの母親は、息子にカミングアウトされても
「子どもの頃から女装する好きだったわね」と驚きもしないし、
息子が尋常ではない様子で会いたいと電話をかけてきても
今日はムリだと突き放すのですが、
良き理解者であることに違いはなく、カッコイイ母親なのです。
若干24歳にして、制作した3作品が全てカンヌ国際映画祭に出品され、
世界が驚愕しているというドラン監督の才能を見せつけられたようです。
イケメンでこの才能、ゲイに対する興味がつきないまるみです。
監督:グザヴィエ・ドラン(出演シーンあり)
出演:メルヴィル・ブボー、スザンヌ・クレマン、ナタリー・パイ
2012年/168分/カナダ=フランス
新宿シネマカリテ
2013.10.20
教材はプルーストの「失われた時を求めて」のようです。
これもカミングアウトの要因となったのかも
「これまでの自分は偽りだった。女になりたい」
一緒に暮らす恋人のフレッドに打ち明けたロランス。
その片鱗をどこかで見せていたのかもしれませんが、
激しく非難するのも当然、簡単に了解できることではありません。
時は1980年代後半、ゲイ・コミュニティに対する偏見はあり、
女装してからは教職も追われ、社会の中で拒否反応を示されることに。
それでも、愛するがゆえに周囲の反対もありながら
最大の理解者になろうとのフレッドの決意したのですが…。
別れてもお互いがスペシャルな気持は変わっていないのに。
男に生まれたから女を愛するのか、女に生まれたから男を愛するのか、
そんな考えたこともないことを考えさせられてしまいました。
色鮮やかな映像美に酔いしれ、哀しいけれど不幸ではない、
「自分は自分」を貫き通す潔さと前向きさが感じられ、
むしろ幸福感のある映画に仕上がっているのです。
ロランスの母親は、息子にカミングアウトされても
「子どもの頃から女装する好きだったわね」と驚きもしないし、
息子が尋常ではない様子で会いたいと電話をかけてきても
今日はムリだと突き放すのですが、
良き理解者であることに違いはなく、カッコイイ母親なのです。
若干24歳にして、制作した3作品が全てカンヌ国際映画祭に出品され、
世界が驚愕しているというドラン監督の才能を見せつけられたようです。
イケメンでこの才能、ゲイに対する興味がつきないまるみです。
監督:グザヴィエ・ドラン(出演シーンあり)
出演:メルヴィル・ブボー、スザンヌ・クレマン、ナタリー・パイ
2012年/168分/カナダ=フランス
新宿シネマカリテ
2013.10.20