非常にタイトな夏場のJリーグ。J1は19節に突入し、火曜日開催の4試合が行われた。上位への足掛かりを狙う6位・G大阪は3位に位置する鹿島と対戦。約1か月ぶりの万博での試合は満員の観客に埋め尽くされながら1-1でドローに終わる。これでG大阪はACLも含めて万博で12試合連続無敗となった。
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14日に仙台を3-1で下し、リーグ4連勝中のG大阪。清水との首位決戦を落として7試合ぶりの黒星となった鹿島は、前節FC東京に1-1の引き分けとややブレーキ気味。どちらも土曜の試合からわずか中2日の強行日程ながら、リーグ屈指の人気カードがこの時期にアサインされているとあっては観客も集まる。注目の一戦は双方上位を狙うためには譲れない試合となった。
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試合前には前節300試合出場を果たした二川へ花束が。
本当に代表に縁が無いことが不思議でならない選手だ。
G大阪は加地が警告累積による出場停止で、代役に抜擢されたのはなんと武井。王者・鹿島相手に何ともギャンブルな采配だったが、これが序盤に試合を動かすこととなった。6分、鹿島の左サイドのスローインから興梠が簡単に中へ折り返す。すると、ニアサイドへ走り込んできた大迫が角度のないところからヘッド。これが決まって鹿島が早い時間帯に先制する。リスタートの後に興梠に対する武井の寄せが甘かったが、スローインの際にゴール前で高木を置いていった大迫の動き出しも見事。昨季から全く勝てていない鹿島にG大阪は早速先制パンチをお見舞いされる。
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リスタートからゴールを狙った大迫の先制点。
まだ今季は3得点目というのが意外なところ。
いきなり1点を追う展開になったG大阪は、なかなかファーストシュートまで辿り着けなかった。遠藤がほとんど自由にボールを持てず、鹿島の最終ラインを突破できない。おそらくファーストシュートは17分の明神のミドルだっただろう。しかし、それを機に徐々にリズムを掴んでいくG大阪。19分には橋本のパスを受けた平井のシュートがわずかにゴール右へ外れる場面。21分には左サイドからの二川によるクロスに2試合ぶりに先発のイグノが飛び込むが惜しくも決まらない。22分には遠藤、26分には橋本がミドルを放つなど、例年攻撃力が売りのG大阪がいつ同点にしてもおかしくない展開が続く。
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前半の序盤から遠藤が抑え込まれる。
鹿島のプレスは慎重だった。
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2試合ぶりに先発のイグノ。
万博での移籍後初ゴールが期待されたが・・・
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二川はこの日もチャンスを再三演出。
昨季のカシマでの大敗時には一矢報いた。
鹿島は前半にフェリペと野沢が流動的にポジションチェンジ。サイドからはジウトンが走力を生かした突破を見せるなど、緊急起用の武井にとっては厳しい戦いを強いられる。特にジウトンのアーリークロスは脅威だった。しかし、追加点には遠くどこか連戦の疲弊感が王者からは色濃く漂う。
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絶好調の平井には岩政の壁。
次のW杯ではこの2人が代表の主力として躍動してほしい。
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中田を中心に固い鹿島の守備。
思うようにボールを運べないG大阪。
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新井場は古巣との対峙。
内田のシャルケ移籍で主戦場は右サイドへ。
後半に入って、鹿島は小笠原に代えて青木を投入。前半の交錯プレーで頭を打ったのか交代の目的は定かではないが、疲れの見える両チームの攻防は采配の妙も大きく影響しそうな1点を争う展開。53分にはイグノが鹿島ゴールを脅かすがあと一歩ゴールが遠い。56分には見事なボールタッチで鹿島のエリア内まで侵入するなどイグノのプレーは万博を沸かす。62分には橋本のラストパスに呼応してゴールを狙うが、わずかに右に外れる。
57分には二川に代えて宇佐美を投入。これで左サイドが大きく活性化し、チャンスボールが前線に入る場面が多くなる。時に自分でドリブルのできる宇佐美の投入は鹿島にとっては脅威。65分に鹿島・MF中田が2枚目の警告で退場処分になり、数的優位にも立った追い風のG大阪。あとはイグノにゴールが生まれるかと期待された。
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鹿島は後半に青木を投入。
イグノが強烈なプレスに遭う。
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宇佐美は後半から登場。
パスにクロスにドリブルに活躍。
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右に回ることも予想された安田理。
気になるのはクロスの精度。
鹿島は中田退場の影響もあって、大迫を下げて大岩を投入、守備に徹する意思表示を見せる。対してG大阪は武井、イグノを諦めての佐々木、チョジェジンの投入。守勢に回る鹿島を相手に何としてでも同点に追いつきたいメッセージの現れだった。この采配が結果的に同点弾を導くことになる。
敗戦濃厚かと思われた後半のアディショナルタイム突入直前、左サイドで粘った安田理からボールを受けた宇佐美が中央へフィード。これをチョジェジンが渾身のジャンプヘッドで落とすと、間髪入れずに橋本が豪快なボレーシュート。これが決まってG大阪が同点に追いつく。なんと橋本は5試合連続の得点。まさに大車輪の活躍で試合を1-1の引き分けに持ち込んだ。
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チョジェジンと佐々木の同時投入。
イグノは次戦以降の活躍に期待。
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橋本が渾身の同点弾。
その手前で宇佐美も咆哮する。
印象に残ったのは橋本の攻撃的な姿勢。現在のG大阪の中盤で最も躍動しているのではないだろうか。チャンスに橋本が顔を出すというぐらい攻撃に積極的に絡んでいる。5試合連続得点も頷ける気がする。W杯や同僚の遠藤の活躍にもに刺激されたか、今季の橋本は本当に一味違うようだ。
ただ、試合は1-1の引き分けに終わったが、同点直後のアディショナルタイム、興梠にあわやという場面はいただけなかった。得点を奪った後での浮き足立った状態で食らう失点のダメージは大きい。結果的にリーグ優勝に終わったが、この1試合勝っていれば・・・という意味では05年の万博での鹿島戦(△3-3)を彷彿とさせる。
勝てなかったことよりも負けなかったことの方が価値のある試合だっただろう。昨年同様、夏場に恐ろしく強い。まるで今季開幕当時のリーグ5試合連続未勝利というのが嘘のようだ。ここで首位・名古屋に挑めるのはタイミングが良い。
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次戦はいよいよ首位・名古屋との一戦。
夏場に負けない強さ、どこまで続くか。
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14日に仙台を3-1で下し、リーグ4連勝中のG大阪。清水との首位決戦を落として7試合ぶりの黒星となった鹿島は、前節FC東京に1-1の引き分けとややブレーキ気味。どちらも土曜の試合からわずか中2日の強行日程ながら、リーグ屈指の人気カードがこの時期にアサインされているとあっては観客も集まる。注目の一戦は双方上位を狙うためには譲れない試合となった。
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試合前には前節300試合出場を果たした二川へ花束が。
本当に代表に縁が無いことが不思議でならない選手だ。
G大阪は加地が警告累積による出場停止で、代役に抜擢されたのはなんと武井。王者・鹿島相手に何ともギャンブルな采配だったが、これが序盤に試合を動かすこととなった。6分、鹿島の左サイドのスローインから興梠が簡単に中へ折り返す。すると、ニアサイドへ走り込んできた大迫が角度のないところからヘッド。これが決まって鹿島が早い時間帯に先制する。リスタートの後に興梠に対する武井の寄せが甘かったが、スローインの際にゴール前で高木を置いていった大迫の動き出しも見事。昨季から全く勝てていない鹿島にG大阪は早速先制パンチをお見舞いされる。
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リスタートからゴールを狙った大迫の先制点。
まだ今季は3得点目というのが意外なところ。
いきなり1点を追う展開になったG大阪は、なかなかファーストシュートまで辿り着けなかった。遠藤がほとんど自由にボールを持てず、鹿島の最終ラインを突破できない。おそらくファーストシュートは17分の明神のミドルだっただろう。しかし、それを機に徐々にリズムを掴んでいくG大阪。19分には橋本のパスを受けた平井のシュートがわずかにゴール右へ外れる場面。21分には左サイドからの二川によるクロスに2試合ぶりに先発のイグノが飛び込むが惜しくも決まらない。22分には遠藤、26分には橋本がミドルを放つなど、例年攻撃力が売りのG大阪がいつ同点にしてもおかしくない展開が続く。
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前半の序盤から遠藤が抑え込まれる。
鹿島のプレスは慎重だった。
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2試合ぶりに先発のイグノ。
万博での移籍後初ゴールが期待されたが・・・
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二川はこの日もチャンスを再三演出。
昨季のカシマでの大敗時には一矢報いた。
鹿島は前半にフェリペと野沢が流動的にポジションチェンジ。サイドからはジウトンが走力を生かした突破を見せるなど、緊急起用の武井にとっては厳しい戦いを強いられる。特にジウトンのアーリークロスは脅威だった。しかし、追加点には遠くどこか連戦の疲弊感が王者からは色濃く漂う。
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絶好調の平井には岩政の壁。
次のW杯ではこの2人が代表の主力として躍動してほしい。
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中田を中心に固い鹿島の守備。
思うようにボールを運べないG大阪。
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新井場は古巣との対峙。
内田のシャルケ移籍で主戦場は右サイドへ。
後半に入って、鹿島は小笠原に代えて青木を投入。前半の交錯プレーで頭を打ったのか交代の目的は定かではないが、疲れの見える両チームの攻防は采配の妙も大きく影響しそうな1点を争う展開。53分にはイグノが鹿島ゴールを脅かすがあと一歩ゴールが遠い。56分には見事なボールタッチで鹿島のエリア内まで侵入するなどイグノのプレーは万博を沸かす。62分には橋本のラストパスに呼応してゴールを狙うが、わずかに右に外れる。
57分には二川に代えて宇佐美を投入。これで左サイドが大きく活性化し、チャンスボールが前線に入る場面が多くなる。時に自分でドリブルのできる宇佐美の投入は鹿島にとっては脅威。65分に鹿島・MF中田が2枚目の警告で退場処分になり、数的優位にも立った追い風のG大阪。あとはイグノにゴールが生まれるかと期待された。
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鹿島は後半に青木を投入。
イグノが強烈なプレスに遭う。
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宇佐美は後半から登場。
パスにクロスにドリブルに活躍。
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右に回ることも予想された安田理。
気になるのはクロスの精度。
鹿島は中田退場の影響もあって、大迫を下げて大岩を投入、守備に徹する意思表示を見せる。対してG大阪は武井、イグノを諦めての佐々木、チョジェジンの投入。守勢に回る鹿島を相手に何としてでも同点に追いつきたいメッセージの現れだった。この采配が結果的に同点弾を導くことになる。
敗戦濃厚かと思われた後半のアディショナルタイム突入直前、左サイドで粘った安田理からボールを受けた宇佐美が中央へフィード。これをチョジェジンが渾身のジャンプヘッドで落とすと、間髪入れずに橋本が豪快なボレーシュート。これが決まってG大阪が同点に追いつく。なんと橋本は5試合連続の得点。まさに大車輪の活躍で試合を1-1の引き分けに持ち込んだ。
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チョジェジンと佐々木の同時投入。
イグノは次戦以降の活躍に期待。
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橋本が渾身の同点弾。
その手前で宇佐美も咆哮する。
印象に残ったのは橋本の攻撃的な姿勢。現在のG大阪の中盤で最も躍動しているのではないだろうか。チャンスに橋本が顔を出すというぐらい攻撃に積極的に絡んでいる。5試合連続得点も頷ける気がする。W杯や同僚の遠藤の活躍にもに刺激されたか、今季の橋本は本当に一味違うようだ。
ただ、試合は1-1の引き分けに終わったが、同点直後のアディショナルタイム、興梠にあわやという場面はいただけなかった。得点を奪った後での浮き足立った状態で食らう失点のダメージは大きい。結果的にリーグ優勝に終わったが、この1試合勝っていれば・・・という意味では05年の万博での鹿島戦(△3-3)を彷彿とさせる。
勝てなかったことよりも負けなかったことの方が価値のある試合だっただろう。昨年同様、夏場に恐ろしく強い。まるで今季開幕当時のリーグ5試合連続未勝利というのが嘘のようだ。ここで首位・名古屋に挑めるのはタイミングが良い。
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次戦はいよいよ首位・名古屋との一戦。
夏場に負けない強さ、どこまで続くか。