脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

奈良クラブVer.2010へのステップ

2010年02月07日 | 脚で語る奈良クラブ
 チームからリリースされていた新加入選手も合流し、2010年度の戦いに向けブラッシュアップ真っ最中の奈良クラブ。この日は大阪産業大と練習試合を行った。

 試合は45分×3本(2-0、2-0、1-0)という内容だったが、大きかったのは終始失点を許さず完封で乗り切ったこと。特に最若手の岡元、アルテ高崎より新加入の浜岡という守備陣の健闘が目に付いた。また、この日に町田ゼルビアから加入の決まった李成浩(リ・ソンホ)もプレー。FC京都から移籍の牧もPKながら奈良クラブ初得点を飾るなど新加入選手がその活躍を確かに見せてくれた。

 
 昨季、新潟戦に出場するなど経験を積んだ岡元。
 今季は定位置確保に燃えている。

 
 AC長野パルセイロより加入の大塚は冷静に先制点を決めた。
 機を見たドリブル突破は大きな武器。飛び出しも鋭い。

 
 畑中との両翼は今季も健在。
 金城は自身で獲得したPKを蹴るなど積極性を披露。

 
 牧は移籍後初得点をPKで決める。
 右MFも務めるなど、能力の高い彼を今後どう活用するのか。

 
 激しいコーチングでチームを叱咤する浜岡。
 JFLでの豊富な経験値を引っ提げて堂々のTMデビュー。
 1対1にも高さにも強さを見せた。

 
 この日加入が決まった李成浩はボランチとして出場。
 JFLの町田から加入する中盤のプレイヤー。
 浜岡に並ぶJFL経験者の加入は大きい。

 先週のルネス学園甲賀とのTMは2-2に終わったものの、この日は依然スタミナと走力に長けた大学生を相手にカウンターを食らうなど危ない場面はあったが、守備陣が集中力を維持。結果的に零封で乗り切る。また、最後尾からしっかりボールを繋ぐ意識も見えた。負傷組の梶村、和阪を除けば、全体的にコンディションも良く、少しでも実戦形式でコンビネーションを構築したいところだ。4月の開幕に向けて奈良クラブの2010年バージョンが静かにそのベールを脱ぎ始めている。