こっちがバケーション？

　朝から、荷物をまとめ、部屋を片付けたり、バタバタと準備をし、いつもより遅い出勤になりました。
　いつもならお休みの日曜日であること、更に明日から長期休演となることもあり、どのアクトのトレーニングも入っていなかったため、全体に皆さん遅い出勤でした。
　そして、今日の話題は、休暇中の計画・・・ハワイに行く人、カリフォルニアに行く人・・・私もたくさんの人に聞かれ、日本に帰ることを話しました。
　“この短い期間に？？？”と言われ、さらに、“アリサは日本に仕事しに行って、バケーションにこっちに戻ってくるんだよね・・・”と何人もの人に言われました。
　
　２回目のショーが終わり、ドレッシングルームを片付け、帰り道、ようやく少しずつ日本に帰るモードに切り替わってきました。
　最終の荷物整理をし、数時間後に出発です。

思わず苦笑い

　トレ－ニングルームで練習を終え、ドレッシングルームに戻ると、のんのんさんから、ワードローブの人が私を探していたと聞きました。
　毎日用意してくれているタオルに穴が開いていたのですが、それを新しいものに変えるのに、もし愛着があって使っているのなら・・・と、確認したかったようです。
　のんのんさんは、大丈夫だと答えて下さり、すでに新しいものに交換されていたのですが、“アリサが怒ったら、ノリコのせいよ”と言われたそうで、”普通の白いタオル・・・そこまで気にしませんよね・・・”と、思わず苦笑いでした。

　ショーが始まる前、ＩＦＢを取りに行くと、日本語が聞こえてきました。
　ＺＥＤから、オートメーション、オーディオの方がいらっしゃっていて、通訳に、私がこちらに来て数日お世話になったハルさんが来られていました。
　ちょうどＩＦＢステーションで通訳を通して話を聞かれていたお二人に、私が少し説明をさせて頂くことになりました。
　案内をしておられた方も、実際に使用している私がそこに現れ、更に日本語で説明できたことに喜んで下さり、私に一緒に回ってほしいと言って頂いたのですが、もうショーの準備をしなければならない時間でした。
　少しでもお役に立てれば良かったのですが、残念です。

気持ちも前進

　ボートのトレーニングがありました。
　先日もらったグローブをつけ、マストに登ってみました。
　指先まであるグローブは、脱げそうになってしまうからと、ワードローブの方にその場で切ってもらいました。
　まだ、自分の力のかけ方が良くありませんが、素手でやっている時よりも断然手に力が伝わっているのを感じました。
　今日は私以外、ボートからネットに飛び落ちる男性のジャンパーのアーティストで、私はその中で、中心にいたり、先端にいたりしました。
　グローブのお陰で、手の滑りを気にすることなく、バランスのことだけを考えることができたからか、大分揺れにも慣れてきたような気がします。
　最後にもう一度マストに登る練習をしました。
　キャプテンのマット、元キャプテンのサミーが見てくれました。
　他のアーティストと違って力もない私に、何かよいコツを見つけようと私の姿を観察し、色々とアドバイスしてくれました。
　最後の最後に、マストに登りきることができました。
　今日は、揺れに慣れること、マストに登ること・・・気持ちも少し前進したように感じます。
　
　１回目のショーの後、今週は６日間のショーがあるからということで、会社でピザを用意して下さいました。
　２枚食べたかったところを、次のショーのことを考えて１枚でストップし、トレーニングルームでチャイニーズポールに登る方法をマットに見てもらいました。
　良い時と悪い時の自分の身体の使い方、力の入れ方の違いが少し分かりました。

少し前進

　ショーの中でのボートのシーンの間は、いつもトレーニングルームにあるモニターを見ながらストレッチなどをしています。
　前回のボートのトレーニングで、一通りの流れを習ったこともあり、ここ数日モニターにかじりついて、流れを見ていました。
　その様子を見たコーチのエイドリアンに、“今まではモニターから離れていたのに、大分受け入れるようになったんだね。”と言われました。
　そんな気もなく、ただ確認しているつもりでしたが、確かに少し前進したからこその行動だったのかもしれません。
　気持ちも前進してほしいです。

今日は大丈夫

　今日はバトンの振りを、かつらを付け、衣装も着て、トレーニングルームでやってみました。
　コーチのエイドリアンにビデオを撮ってもらっていると、途中でアーティスティックコーディネーターものぞきに来ました。
　今日は、衣装とかつらが問題ないかと、振りのチェックを自分でもう一度するつもりだっただけなのですが、２回目の通しを彼女も一通り見て、アドバイスをして下さいました。
　
　ショーが始まる前に、集合がかかりました。
　カンパニーマネージャーからのお話・・・彼女自身が、ＫＡから離れ、モントリオールに行くことになるというお話でした。
　いつも声をかけて下さり、とても親しみやすい素敵な方なので、とても残念です。
　
　昨日忘れた衣装のベルトを今日はさすがに意識していました。
　昨日ギリギリまで壊れたファスナーを直してくれていたエヴァンも、エピローグの待機場所で私のウエストについているかを確認・・・今日は大丈夫でした。