昨日買ったゴールデンベリーを食べようと口に入れると、なぜかトマトの味・・・、考えてみると、さっきプチトマトを食べる時に、一つ足りない気がしていたことを思い出しました。
一緒に洗って置いていた黄色のプチトマトを手に取っていたようです。
あまり見ずにパクッと食べてしまい、少し歯ごたえがあり、甘酸っぱいゴールデンベリーの味が口に広がると予想していたので、一瞬混乱してしまいました。
1回目のショーのエピローグで、装置の技術的な問題のため、タタミのステージを使用することができず、急遽全員がパスレールに並び、少し慌ただしいカーテンコールになりました。
2回目のショーでは、影絵のシーンで、影絵に使用するランプがつかず、コート・ジェスチャーが別のランプを取りに戻りました。
今日はダイアナ役だったので、影絵を客席側から見ていましたが、音楽とタイミングが合わず、影絵の順序が行ったり来たりになり、私の影絵を見ている演技も途中で調整することになりました。
バトンの演技が始まる前、何も入っていないはずのケージの中に何かが入っているのが見えました。
鋭利なものに見えたので、気になりながらもバトンの演技に集中するようにしました。
何かが分からないままだったので、念のため、最後はケージに入らずに終わりました。
ステージが下がり、ケージの中を覗くと、小道具の骸骨の手・・・、少々不気味で、思わず一人で苦笑いしてしまいました。
今日は色々あるなぁと思っていると、更に、スレイヴ・ケージのシーンでは、ステージの後ろ側にある鉄の開閉式のゲートをロックする差し込み式のピンが、その奥の下にあるネットに落ち、ロックできない状態になっていました。
ロックをする担当のアーティストがそこにあった革のストラップを巻き付け、応急処置をしましたが、それが緩んでしまうと、自動的にゲートが自分のいる側に開いてしまい危ないので、本来いる場所から、離れた位置に移動しました。
毎回完全に同じショーになることはありませんが、いつもと違うことが続く、落ち着かない一日でした。
先日のカンパニー・ミーティングで、ショーの内容を改善するための予算が下り、今年中に色々な箇所を修正することをききました。
その中の大きな企画の一つが森のシーンのアレンジで、全体の変更はこれからですが、一旦カットされていた巨大カマキリのような虫“スティック・バグ”が今日から復活しました。
パンデミック直前に自動操縦の準備はできていましたが、昨年11月の再開後もまショーの中には入っていませんでした。
今まではアーティスト2人が手足にマグネットの付いた虫の足を着け、かなり長い距離を上り、私にとっては重労働でしたが、無人での復活となりました。
バトンの演技の音楽のアレンジも企画の中にあり、今日はアーティスティック・ディレクターと音楽監督・編曲のリチャード・オベラッカーさんとのミーティングがありました。
大きな変更はありませんが、音を豪華にし、ドラマティックにしたり、細部のアレンジをするそうです。
現在の曲に対する解釈も含め、イメージが改めて膨らみ、良い機会になりました。
1回目のショーのポスト&ビームスのシーンのアクトで、ハンドルを自分でコントロールしながらロープをジグザグに滑り降りようとすると、なぜか全く降下する気配がなく、同じ高さの元の位置に戻りました。
時々ロープがねじれていたり、引っかかることもありますが、何度やっても同じだったので、諦めて次のポジションに移動しました。
2回目のショーでも同じことが起き、何が原因なのか疑問でしたが、後からリガーさんが原因を突き止めてくれました。
普段は15%ぐらいある劇場内の湿度が、今日は3%しかなく、湿度の低さによりハンドル部分とロープの接触部分の滑りが悪くなっていることに加え、私は他のアーティストに比べて体重が軽く、重さの足しにならないからだろうということでした。
それにしても、3%って・・・と、あまりの湿度の低さにびっくりしてしまいました。
今日は強風というより暴風で、携帯では“Dust Storm Warning”というアラートが出ました。
MGMに向かう道、砂ぼこりで空気が薄茶色になり、いつもは見えるストリップのホテルが近くに行くまで全く見えないぐらいでした。
ドレッシングルームに入ると、私の机の上にミニローズが置いてありました。
すぐに乳母役のゲイルからだと分かりました。
何年も前の誕生日に彼女からプレゼントしてもらい、大きく成長し、毎年キレイに咲いてくれていたミニローズが、パンデミックで長く留守をした間にダメになってしまったことを知り、私に合う新たなミニローズを今年の私の誕生日にとずっと探してくれていました。
お店を何軒回っても、いつも良いものがないとずっと言ってくれていて、その気持ちだけで十分だと伝えていましたが、「今日やっと見つかった!」と喜んでくれていました。
優しいピーチ・カラーで、とても可愛いミニローズ・・・、何もなくなってしまっていたベランダがまた明るくなります。