観劇三昧
3連休の2日目はオフ・ブロードウェイのミュージカル『HARMONY』を観に行きました。
自由の女神が見えるマンハッタンの南の方に位置するユダヤ人遺産博物館内にある劇場での公演で、ナチス・ドイツの占領下に実在したComedian Harmonistsというグループの物語が描かれていました。
ラスベガスでコンサートも行うミュージシャンのバリー・マニロウが作曲し、ニュースでも取り上げられていました。
3日目はブロードウェイ・ミュージカル『PARADISE SQUARE』を観ました。
南北戦争中のニューヨークにあるバーを舞台に繰り広げられる物語でした。
アイリッシュ・ダンスとアフリカン・ダンスがコラボレーションしたユニークな作品でした。
どちらの作品も笑いもありますが、戦争が題材に含まれ、今の世の中と照らし合わせ、考えさせられるものがありました。
パンデミック後、ショーが再開して初めての3連休でのNYになり、あっという間に感じましたが、MET初体験に始まり、観劇三昧の充実した3日間になりました。
3連休の1日目、夕方NYに着き、初めてメトロポリタンオペラを観に行きました。
建物の前までは何度も行ったことがありましたが、初めて劇場の中に足を踏み入れました。
豪華な造りのロビー、シャンデリア・・・、映像や写真で見ていたものが目の前に広がり、大興奮でキョロキョロしてしまいました。
『KA』のシアターをいつも目にしているせいか、客席から見えている舞台はそれほど大きく感じませんでしたが、品格のある豪華な建物、客席、ラスベガスやブロードウェイとも違ったオーラがありました。
今日観た作品はプッチーニの『MADAMA BUTTERFLY(蝶々夫人)』で、パンデミックの間、ストリーミングで何度も観ていたので物語は把握していましたが、前の座席の背もたれに字幕が表示されるようになっていました。
さすがに日本語はなく、英語に設定したつもりでしたが、オペラ初心者の私は、上手くできていなかったようで、前半は何語か分からない字幕が表示され、1幕の途中からようやく活用することができました。
インターミッションの間に、上の階のロビーや客席からの眺めも見学に行きました。
これだけの空間に届くオペラ歌手の声量の大きさを改めて感じました。
映像では見えていなかった部分もあり、新鮮な気持ちで観ることもできました。
終演後、メトロポリタン歌劇で床山さんをされている、先日『KA』を観に来てくださった理代さんと、『MADAMA BUTTERFLY』でダンサーとして出演されている真由美さんにお会いしました。
この作品の中で、何人もの日本人の方が裏方さんや出演者として活躍されていることをききました。
舞台の裏側のお話もきくことができ、とても嬉しい、楽しい時間でした。
理代さんから、分厚いシーズン・ブックも頂き、後で見るのが楽しみです。
今までオペラに全く興味のなかった私にとって、パンデミック中に無料配信を観ることが突如日課になって以降、夢だった生のオペラの舞台・・・。
フライトが遅れると間に合わない可能性があるひやひやの中でしたが、感激、興奮のMET初体験ができ、本当に良かったです。
今日からカンパニー内で、ワクチン未接種の数人のキャストを含め、全員マスクをする必要がなくなりました。
陰性でも風邪の症状がある場合や、濃厚接触者に該当する人はマスクを一定期間着用するなど、まだ色々な規制がありますが、いっきに緩和され、状況が改善し嬉しい反面、本当に大丈夫なのかと少々不安に感じる部分もあります。
ソーシャルディスタンスを保つよう言われていますが、これも仕事中は不可能に近く、結局は自分が気をつけるしかないのかなと思ってしまいます。