今日は、オペラ『The Hours』を鑑賞しに、メトロポリタン歌劇場に行きました。
映画『The Hours (めぐりあう時間たち)』をオペラ化した新作で、先に映画を観て予習しておきました。
メトロポリタン歌劇で床山さんをしているお友達のりよちゃんの名前も入った写真が飾られているときいていたので、少し早く行きロビーに見に行ったり、お店をのぞいたり、劇場内を味わいました。
今日はミュウも同席、初めてのオペラ鑑賞となりました。
3人の女性が主役として出演する作品で、そのうちの2人は以前ブロードウェイ・ミュージカルに出演されていた際に、生で観たことのある有名なソプラノ歌手のRenée Fleming(ルネ・フレミング)さんと主にミュージカルで活躍されているKelli O’Hara(ケリー・オハラ)さんでした。
もう1人は、パンデミック中に毎日メトロポリタン歌劇のライブストリーミングを観ている中で、私が歌と演技に惹かれたメゾソプラノのJoyce DiDonato(ジョイス・ディドナート)さんでした。
この方が出ている作品がストリーミングされる日は、翌日の作品に切り替わるまで何度も何度も繰り返し観ていました。
いつも冷静に客観的に観ることの多い私が、本当に心を動かされ、自分でも驚いたぐらいでした。
今日ようやく念願が叶い、そんな彼女を生で観ることができました。
1秒も逃したくない・・・、そんな気持ちで、ただただ夢中で釘付けで観ていました。
3時間の上演時間が、とても大きな意味のある時間になりました。
明日の早朝便で帰らなければならなかったので、終演後、お友達のりよちゃんに挨拶だけでもと楽屋口に会いに行くと、今期のメトロポリタン歌劇のプログラムとなるシーズンブックをプレゼントしてくれました。
しかも、私の憧れのジョイスさん直筆のサインとメッセージまでもらってくれていました。
こんな貴重なものを頂けるとは思ってもなく、あまり感情を出さない私ですが、心の中で大興奮でした。
写真を撮ったり、お喋りしていると、ジョイスさんご本人が同じ出入り口から出てこられました。
一度お会いして、パンデミック中にどれだけポジティブなエネルギーを頂くことができたか、一言お礼が言いたい・・・、ずっとそう思っていましたが、いざとなるとドキドキして、何から話して良いのかわからず、思わず、りよちゃんからもらったシーズンブックのメッセージを書いて頂いたページをちらっと見せながら、まずはメッセージのお礼を伝えました。
声をかけられたのは、シーズンブックのお陰、りよちゃんには感謝しかありません。
それを見て、ジョイスさんは「ベガスから来たのよね?」と話してくださいました。
「ミュウを連れて帰ってもいい?」と抱っこしてくれ、そのままお話しました。
心の準備も言葉の準備も何もしていなかったので、どう話したかよく覚えていませんが、とにかく、歌声や演技が心に響き、前向きになることができたと伝えられた気はします。
まさかのまさかで、本当に夢のような時間でした。
あっという間の滞在でしたが、作品のタイトルのように“めぐりあう時間”であり、とても貴重な一日半になりました。