休暇前最終日

　昨日の夜、ダンからメールをもらい、近況報告をしたものの、昨日が彼の誕生日だったことを思い出し、朝起きて大慌てで、“一日遅れたけど、お誕生日おめでとう。”とメールを送りました。
　すると彼から、すぐに返事が届き“遅くないよ。今日だよ。”と・・・手帳に一日間違えてメモをしていた私のことをまた笑っているだろうな・・・と思うと、私も笑ってしまいました。

　長期休暇前の今日は、ゆっくりと出勤するアーティストが多く、仕事場はとても静かでした。
　
　１回目のショーを一番前の列で母が観ていました。
　チケットを買った時には、私が今日ダイアナをする予定ではなかったので、少し目線に困ってしまいました。
　影絵のシーンで、視界に入りかけ、思わずいつもより素早く目線を影絵のスクリーンに移したり、なんとなく気になりながらのショーになりましたが、母は、色々なシーンで迫力を間近で感じることができ、楽しめたようでした。
　エピローグではたくさんのアーティストが母に気が付き、手を振ってくれたようで、とても喜んでいました。
　母にとって今までで一番長い滞在は、ゆったりとした時間を過ごしながら、充実した毎日になったことと思います。
　次は、私の今までで一番短い日本滞在です。

　帰宅後は、いつもよりさっさと行動し、最終のパッキングをしました。

ペラペラかのように・・・

　出勤前に、スーツケースを出し、帰国の準備を少ししました。
　今回は、中４日の超短期帰国で、持って帰るものはお土産ぐらい・・・今のところスーツケースの中は、ガラガラでした。

　グリシャがドレッシングルームにいる私を呼び、出て行くと、今日もたくさんの桃をくれました。
　お家に来て取ってもいいと言ってもらいましたが、日本に帰ってしまい、時間がないのが残念です。

　ハルさんが、母をレッドロックに連れて行って下さいました。
　澄み渡る青空をようやく見ることができたと、母はとても喜んでいました。
　２回目のショーをハルさんと母が一緒に観てくれていました。
　ショーの後、母の要望でスペンサーにお願いし、一緒に写真を撮ってもらいました。
　帰る用意を終え、仕事場からカジノに出ると、私より先に出たスペンサーと母が話をしていました。
　母とは、前回一度話をした程度でしたが、なんだかとても親しげに二人で楽しそうに話をしていました。
　少し日本語を大学で勉強していた彼は、母の日本語交じりの英語をよく理解してくれていたようです。
　遠くから見ていると、母の英語がペラペラで堪能に見えたかも・・・と、大笑いしました。

Ethic meeting

　眼科に行き、数か月もつ涙点プラグを入れてもらいました。
　右目の痛みは、少し腫れがあるということで、点眼薬を処方してもらいました。

　今日は２時間のミーティングが劇場内でありました。
　何についてなのか理解できないまま、始まり、つかみどころが全くなく、気がつくと、うとうと寝てしまっていました。
　隣にいたエリカが寝ている姿を写真に収めていたことにも全く気がつかず、近くに座っていたアーティストは、私が起きるとにこにこ笑っていました。
　結局、会社のポリシーについてのお話だったようですが、全く記憶に残っていませんでした。
　申し訳ないと思いましたが、最後の質疑応答で英語が母国語の一人のアーティストが、“とても大切な内容ですが、英語が母国語でない人には少し難しすぎるのでは・・・”と指摘してくれていました。
　私だけが分からなかった訳ではなさそうです。

　お父さん役のグリシャがお家にできた桃をたくさん持ってきていました。
　彼は、野菜や果物を育てるのが趣味だそうで、そんな話を聞きながら、桃が大好きだと話すと、袋いっぱいの桃を下さいました。
　今日仕事の前に取った新鮮な桃は、とてもジューシーでおいしかったです。

　昨日ショーに出なかったことで、気持ちも身体もリフレッシュすることができ、今日出れることが嬉しく、とても気持ち良くステージに立つことができました。
　休むことの大切さも感じました。

初ローテーション

　今日も、ローテーションでショーに出ないことになっていたので、母とお買い物に行くことにしました。

　夕方仕事場に行き、いつもより遅い時間にメイクをスタートしました。
　昨日はショーの間、シャドウをしていたので、実質今日が初めてのローテーションとなり、なんだか落ち着きませんでした。
　ショーの間、トレーニングルームでストレッチをしたり、少しバトンの練習をしたり、曲を聴いたり・・・色々としました。
　久しぶりにマッサージを受けることもできました。
　“嬉しい？それとも退屈？”とアーティストに聞かれましたが、今日が初めてのことだったので、退屈ではありませんでした。
　
　ステージ・マネジメントのライトに、“伝えるのを忘れてたんだけど・・・”と真面目な顔で声をかけられたので、何か大切な用事かと思いましたが、先週の金曜日に初めて劇場から観ることができた私の演技の感想を、いつもの優しい口調で伝えてくれました。
　改めて言って頂き、嬉しかったです。

次の課題

　アパートの近くにある飲茶レストランに行きました。
　ランチタイムで満席で、大きなテーブルをシェアすることになりました。
　隣に座られたチャイニーズの方が、色々と教えて下さり、おいしいお茶も頂きました。

　あいちゃんのリハーサルに参加し、自分のデビュー前のことを振り返りながら客席で観ていました。
　今ここでリハーサルを観ている自分が不思議でもありましたが、色々な立場を経験させて頂くことが出来ていることはとても有難いことだと思いました。
　隣で観ていたアーティスティック・コーディネーターに、リハーサルの合間にスレイブケイジのシーンで私がお父さんを助けに走っているところを歩くよう言われました。
　お父さんを見つければ、急いで助けに行きたい心境になるのが普通で、少し変な感じがしましたが、周りで戦っている人達が激しく動いているので、ゆっくりな感じを出したいとのことでした。
　そして、もう一つ宿題を頂きました。
　バトンのシーンの始めの方・・・バトンが生きているように、バトンに操られ、少し戸惑うように・・・時間をかけて創り上げていくよう言われました。
　すぐにできるものではありませんが、次の課題を頂くことができ、これによってまた一つステップアップできればと思います。

　ショーでは、あいちゃんのシャドウをすることになりました。
　念のためのシャドウで、流れや衣装、持ち物を確認する程度で、特に何も問題なく終えることができました。