ありさの日記

 『ラスベガスの澄み渡る青空より』

みんな花火を見て!

2010-05-25 | 日記
 タピルージュと呼ばれる週初めのミーティングで、シルクドゥソレイユに1年、5年、10年、15年・・・務めた方にそれぞれジャケットや記念品が渡されます。
 今日はその中に、15年務めたアーティストのニコルがいました。
 長く務め、経験が豊富になるからこそ、ショーへの取り組み方も深く、また真面目に取り組んでいるからこそ、15年間ショーに出続けることができるのだということを彼女から強く感じました。
 素晴らしいことだと思います。

 2回目のショーの森の衣装は、今日おろしたての新しいものでした。
 森の場面が終わると、装着していたハーネスをはずし、装飾されたベルトのようなものに付け替えてエピローグに出るのですが、始まる前の待機中、自分がつけるのを忘れていることに気が付きました。
 身体になじまない新しい衣装に、完全に気をとられていました。
 とにかく猛ダッシュで、地下2階から階段を駆け上がり、1階のドレッシングルームまで取りに行き、地下2階の待機の場所まで戻りました。
 想像以上に早かった私の行動に、間に合わないと思っていたステージマネージメントや他のアーティストもびっくり、拍手してくれました。
 間に合ったところまでは良かったのですが、息を切らせながら、手に持って降りたベルトをつけ、後ろのファスナーを上げると、慌てたせいで壊れてしまいました。
 周りにいたマチュウとエヴァンがギリギリまで挑戦してくれましたが、時間切れ・・・ステージがお客様の見える高さに上がって行ってしまいました。
 私の後ろ姿はファスナーが開いた状態、“新しいスタイルだよ”と笑って慰めてもらいながら、最後に後ろ向きに立つ時には、“お願い、みんな花火を見て!”とお客様に願いました。
 無難に終わろうとしていた一日の最後にやってしまいました。
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すでにいっぱい

2010-05-24 | 日記
 朝・・・というより、お昼に起き、昨日よりも暖かく、心地よい風と日差しを浴びながら、近くのドラッグストアまで歩いて行きました。

 来週は、日曜日のショーの後、数時間で日本に向けて出発することになるので、準備できるものだけでもと思い、おみやげに用意している大量のお菓子をスーツケースに入れました。
 これだけですでにいっぱい・・・思った以上にスペースをとり、ほとんどがお菓子のスーツケースで帰ることになりそうです。
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交流の場

2010-05-23 | 日記
 今日は、風が強く、肌寒い一日になりました。
 スーパーからの帰り道は、飛ばされそうなぐらいの風、自転車で前に進むのが大変でした。

 今日はKAのアーティストの誕生日パーティーが彼の家であり、彼女である双子の男の子役のシェリーが車で迎えに来てくれました。
 彼女は準備があるので、私も早く彼の家に行くことになり、皆さんが来るまでの時間、彼の2匹の犬と遊んだり、ロックバンドというシュミレーションで楽器を演奏するゲームで遊んだり、というより練習したりしていました。
 日本好きの彼女達のお友達は、ほとんどが日本人で、今こちらで上演している“MATSURI”の出演者の方がたくさん来られました。
 中には昔バトンをされていて、私のことも知って下さっている方もいらしたり、バトンの大会を見に来たことがある方がいらしたり、色々なところで繋がりがあることも分かり、とても楽しくお話できました。
 もともと社交的でない私も、こちらで少しでも多くの方と交流できたらと思っていたので、とても良い機会になりました。
 帰りもシェリーに送ってもらうことになっていた私は、結局一番最後までいることになり、日本語を勉強している彼女と日本語のことを話したり、色々なことをしているうちに、気がつくと明け方の3時・・・
 普段はゆっくり話す時間もない彼女や妹のジェニファーともたくさん話ができ、楽しい時間を過ごすことができました。
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エレガント?

2010-05-22 | 日記
 ボートのトレーニングがありました。
 初めに、マストに登る練習・・・あともう少しというところで、どうしても滑り落ちてしまいます。
 コーチのポールや他のアーティストにささえてもらいながら、何度も練習しました。
 揺れの中、バランスをとったり、移動する練習は少し感覚をつかむのが早くなった気がしました。
 その後、ショーの中で行う動きを教えてもらいましたが、え?これやるの?・・・と思いながら、揺れていないボートの上ですら怖々やってみました。
 ショーの中で行う流れも教えてもらい、一度ゆっくりと通してみました。
 マストに登る時だけでなく、レイルをつかむのにもずるずる滑る私の手が、更に自分を不安にさせ、それも怖さが抜けない原因だと思います。 
 そのことをコーチのエイドリアンに伝えると、少しは滑りにくくなるようにと、手だけでなく、腕の使い方をアドバイスしてくれました。
 グローブもワードローブに頼んでくれました。
 それでも不安そうにしている私を見て、日記にどう書くのか聞かれました。
 “全体的に見れば、少し上達したと思う・・・でもまだ怖いし、不安・・・”そう答えると、
 彼は笑顔で“いいじゃない!怖さがあることも必要だよ。でも、明らかによくなってるから・・・前回のトレーニングで、ボートから落ち、怖い思いもして、それを乗り越えて、今日大きく変わっていたよ。”と言ってくれました。
 来週のトレーニングで、また少しでも良くなり、自信が持てるようになりたいです。
 ボートのトレーニングの後は、いつも精神的にも体力的にも本当に疲れてしまいます。 
 腕や肩はすでに筋肉痛が出始めていました。

 ショーの途中、アーティスティックコーディネーターに声をかけられ、
“ポスト&ビームスでバケツを持ってウォールを歩く姿が、エレガントだわ。”と言われ、バケツを両手で持つと、スペアウーマンらしくなるのではと言われました。
 彼女に理由は伝えませんでしたが、私が片手でバケツを持っているのは、壁の上を歩くのにもう片方の手でバランスをとりながら歩きたかったから・・・
 両手で持つことになると、ゆっくり歩いてしまいそうです。
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楽しかった・・・

2010-05-21 | 日記
 今日はダイアナをさせて頂く日でした。
 おりえちゃんファミリーが来て下さって、もう2週間・・・本当にあっという間でした。
 トレーニングルームで練習を済ませ、ピラティスを受けました。
 先生が、今日はバトンをするからと、腕はほとんどせず、腹筋、足を使うものでメニューを考えて下さいました。
 
 ショーは、なぜか今日は程よい緊張感ででき、いつもは“楽しかった?”と色々な人に聞かれても、“ん~、でも緊張した・・・”としか答えられないのですが、今日は“うん、楽しかった・・・”と答えることができました。
 
 エピローグでタタミと呼ばれるステージに上がる前、お客様からもかすかに見える位置でスタンバイしています。
 そこでちょっとした事件がありました。
 加害者はクラウンをしているジェイソン、被害者は私、目撃者は双子の女の子役のジェニファー・・・
 ジェイソンの突然の行動に私はきょとん・・・目撃した瞬間一時停止したジェニファーの表情が何度も思い出され、帰宅後も一人で笑ってしまいました。
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