一度の通しリハーサル以来

　今日はダイアナ役をする日でした。
　一度の通しリハーサルをして以来の本番で、念のため、早めにメイクを始めました。
　メイクをしたのも、9月にリハーサルを開始してすぐに一度あったメイクの復習の日以来だったので、手順のファイルを確認しながら進めました。
　ワクチン接種済みのキャストが本番中、ステージ上でマスクをはずすことが可能になり初めてダイアナ役をするので、ステージと客席を行き来する際、どのタイミングで着けはずしをするのか、昨日アーティスティック・ディレクターに確認をし、ショーを通してのマスクの準備・保管場所などを頭の中で整理しました。
　練習中は今もマスクを着用しなければならないため、バトンの演技をマスクなしでするのは20か月振りになり、感覚をみながらの本番になりました。
　今日も頭をフル回転しながらで、あっという間に感じましたが、とりあえず無事に終えることができました。

                                                                       

　10週間のリハーサル期間、そしてショー再開後の1週間が終わり、ようやく一段落・・・、ショーの後、ドレッシングルームのメンバーで乾杯をしました。

再開二日目

　再開二日目の今日は早速2回ショーがあり、通常のペースに戻った気分でした。
　サンクスギビングでもある今日も、たくさんのお客様が来られていました。

　1回目のショーの後、パンプキンパイが振舞われました。
　感染予防対策で、一つずつ包まれていました。
　丁寧にラップをしてくれていると思っていましたが、良く見るとシャワーキャップ・・・、便利な良いアイデアです。

                       　               　　

　

『KA』再開!!!

　今日は『KA』の再開初日。

　ショーが始まる前、MGMグランドのロビーで再開を記念するポップアップ・イベントがありました。
　チャイニーズのアーティストのパフォーマンスと10人ぐらいのアーティストがキャラクターでKAシアターからパレードし、私も参加しました。
　KAシアターのロビーに出ると、すでにカジノにはたくさんのお客様がいました。
　セイラー役でカジノを歩くのは初めてで、キャラクターとしての特徴が濃くないので、相談したり、色々と考えた結果、笑顔で手を振ることに・・・。
　結果、凱旋パレードのようになりましたが、子供たちもたくさんいて、お客様が笑顔で手を振り返してくれ、多くの方が『KA』の再開を喜んでくださっているのが伝わってきました。
　楽しい時間であり、貴重な経験にもなりました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ショーでは、ポスト&ビームスからスタートすることになり、6階でスタンバイをしながらお客様が入ってこられる様子を眺めました。
　ステージマネージメントの“ゴー”の合図でロープを滑り降りた瞬間、これが私にとっての本当の意味での再開の瞬間なのだと思いました。
　そして、客席を歩き回り、客席の様子を直に感じることができました。
　森のシーンのロングペンデュラムは、いつも通り、楽しくできました。
　カーテンコールでお客様にお辞儀をし、手を振りながら、興奮というよりも、今日を迎えられホッとした気持ちになりました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ラスベガスのシルク・ドゥ・ソレイユのショーでは最後になった『KA』の再開・・・。
　20か月前には全く予想していなかった未来でした。

　ショーの後は、キャストやテクニシャンなど、みんなが集まり、乾杯をしました。
　ようやくここまで来たという感じです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

ドレスリハーサル

　ドレスリハーサルの今日、出勤時にKAブティックが開いていることに気が付きました。
　店内に人がいるのが見え、とても嬉しくなりました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　

　カンパニーミーティングがありました。
　アーティスト、テクニシャンなど、全員が集まってのミーティングは9月のトレーニング再開以来初めてでした。
　間隔を開けて着席していますが、ショーの再開が近づき、みんなの熱気を感じました。
　ミーティングの終わりに、再開記念のギフトもいただきました。

　　　　　　　　　　　　　    　　　　

　今日のドレスリハーサルでは、エンプレス役からヒトデ役の早替えが初めて入り、始まる前に準備しておくものなどを何度も確認しました。
　実際にすることで要領がわかり、次回はもう少し落ち着いてできそうです。
　ドレスリハーサルとは言え、何もかもが本番通りで、今日もお客様の反応や歓声がとても嬉しかったです。
　明日一日のお休みの後は、いよいよ再開初日です。

メイク・デイ

　再開に際し、記録用にバックステージの色々なシーンを撮影しているようです。
　私も今日、メイクをしている様子の撮影のメンバーとして参加することになりました。
　ドレッシングルームではなく、いつもとは違う部屋で、鏡もいつもと違い、少し暗いなぁと思いながらいつもよりも慎重に進めていました。
　ふとセットしてもらっていた鏡を見て、ライトがつくことに気づき、思わず「ライトがつくことに今気づいた！」と口を開くと、他の3人は最初から使っていたようで、みんなが笑い始めました。
　ずっと黙々とメイクしていましたが、私が沈黙を破ってしまったことで、その後はいつも一緒にメイクするメンバーではないので、色々な話をしながら楽しく進めました。

　これまでのリハーサルでエンプレス役に当たった時は、まだ本番で全員マスクをしなければならない決まりだったので、今日久しぶりに鼻から下のメイクもしました。
　本来のメイクとは違い、早替え用ですぐに洗い流すことができる簡易メイクですが、それでも、顔全体が見えることは嬉しいです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　
　考えてみると、今日はメイクを仕上げるまでに、ショーの上演時間と同じだけかかり、メイクがメイン・イベントになりました。