歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

ガーディナー『パーセル/メアリー女王のための音楽』

2008年02月27日 | CD パーセル
Purcell
Ode for the Birthday of Queen Mary "Come ye sons of art" (1694)
Music for the funeral of Queen Mary (1695)
Lott, Brett, Williams, Allen
Monteverdi Choir
Monteverdi Orchestra
Equale Brass Ensemble
John Eliot Gardiner
4509-96553-2

1976年録音。44分43秒。ERATO。前半の『来たれ、汝ら芸術の子ら』をFMで聴いたのがガーディナーとの出会いでした。後半の葬送音楽ともども、70年代の古楽演奏を代表する録音のひとつだと思いますよ。あの名盤、マンロウの『ス・ラ・ファセ・パル』のレベルね。それくらいいいです。楽器はモダンですけど、このみずみずしいパーセルの前ぢゃそんなことどうだっていいでしょ。

"Come ye sons of art"は人気のある曲で、録音の数も多いですが、もしかしたら人気の出るきっかけになったのがこの録音かもしれません。いやあのマンロウも録音してるからそっちが先かな。いづれにしても魅力的な曲ですねえ。カウンターテナーの活躍する前半も、ソプラノとバスが出てくる後半も、どこをとってもいいです。曲も演奏も清新で、音楽の歓びにあふれている。

フェリシティ・ロットはいまやデイム、トーマス・アレンはサーですからね。このころまだ二人とも三十前後だと思いますが、さすがに格が高いです。そういやうちにはアレンが出ている『コジ・ファン・トゥッテ』のDVDがあるけど、ちょうどそのころの録音ぢゃないかな。

葬送音楽のほうの最初の合唱曲'Man that is born'っていうのは、昔、日本合唱コンクールの混声の課題曲になったことがあって、それで歌ったことのある人がいると思います。わたしもそうだった。ステージの上でちゃんと歌ったパーセルは、わたし、いまだにその1曲だけですわ。トホホ。

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