パーセルのセミ・オペラ『テンペスト』は、ガーディナーのとケビン・マロンのとを聴いています。演奏時間は、ガーディナー盤が57分余。マロン盤が52分余。(ただしマロン盤は他の曲も収録して、合計時間は76分14秒てことになってます。)まあね、57分と52分てのは、テンポの速い遅いによってそれくらいの差は出るかも知れません。しかしそれにしてはマロンと較べてガーディナーのがとくに遅いとも思えないんだよね。このこと、ずっと気にはなっていて、きょうやっとちゃんと調べてみました。そしたら、やっぱり曲の異同がありましたわ。
まづ序曲に続く第2幕。冒頭、Devil(マロン盤はSpiritと表記)が複数出てきてすこしづつソロを歌うんですが、ガーディナーはバスが2人、マロンのはバス3人で歌っている。つまりソロ部分の歌詞をガーディナーのは2人に振り分けて歌い、マロンのは同じ分量の歌詞を3人に振り分け直して歌っている。これはどちらがとくに不自然てことはなく、どちらでもいいと思います。
第3幕。Arielのエア〈Kind fortune smiles and she〉のあと、ガーディナー盤は〈Dance of Devils〉と〈The Sailors' Dance〉と、舞曲が2つ続きますが、マロンのは後者を欠く。1分くらいの短い曲ですけどね。ホーンパイプ調のかっこいい曲ですよ。
第5幕。Neptuneのエア〈Fair and serene〉のあと、ガーディナー盤では2分弱かかる合唱〈The Nereids and Tritons shall sing and shall play〉が歌われますが、これもマロン盤は欠く。
おなじく第5幕フィナーレ。2重唱と合唱〈No stars again shall hurt you from above〉。ガーディナーのは繰り返しが多めで5分30秒。マロンは3分16秒。しみじみしたいい曲なので長く聴いていたい。ガーディナーのほうがいいなあ。
ケビン・マロン盤は『テンペスト』のほかにいろいろ曲を組合せて収録していてお買い得ではあるけれど、かんじんの『テンペスト』についてさらりさらりとしてやや薄味。それと較べるとガーディナーのは歌手も地味で録音もやや古くくすんだ印象がありますが、でもさすがにガーディナーはパーセルに関してはツボを押さえたキリリと締まった演奏を聴かせてくれる。わたしはガーディナーのが好きですね。
まづ序曲に続く第2幕。冒頭、Devil(マロン盤はSpiritと表記)が複数出てきてすこしづつソロを歌うんですが、ガーディナーはバスが2人、マロンのはバス3人で歌っている。つまりソロ部分の歌詞をガーディナーのは2人に振り分けて歌い、マロンのは同じ分量の歌詞を3人に振り分け直して歌っている。これはどちらがとくに不自然てことはなく、どちらでもいいと思います。
第3幕。Arielのエア〈Kind fortune smiles and she〉のあと、ガーディナー盤は〈Dance of Devils〉と〈The Sailors' Dance〉と、舞曲が2つ続きますが、マロンのは後者を欠く。1分くらいの短い曲ですけどね。ホーンパイプ調のかっこいい曲ですよ。
第5幕。Neptuneのエア〈Fair and serene〉のあと、ガーディナー盤では2分弱かかる合唱〈The Nereids and Tritons shall sing and shall play〉が歌われますが、これもマロン盤は欠く。
おなじく第5幕フィナーレ。2重唱と合唱〈No stars again shall hurt you from above〉。ガーディナーのは繰り返しが多めで5分30秒。マロンは3分16秒。しみじみしたいい曲なので長く聴いていたい。ガーディナーのほうがいいなあ。
ケビン・マロン盤は『テンペスト』のほかにいろいろ曲を組合せて収録していてお買い得ではあるけれど、かんじんの『テンペスト』についてさらりさらりとしてやや薄味。それと較べるとガーディナーのは歌手も地味で録音もやや古くくすんだ印象がありますが、でもさすがにガーディナーはパーセルに関してはツボを押さえたキリリと締まった演奏を聴かせてくれる。わたしはガーディナーのが好きですね。
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