Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

信越トレイル後編ツアー 4日目

2022年10月09日 | 
10/4(火)、4時起床。
5時から大広間で朝食です。
山小屋でもないのに5時に朝食を用意するって、大変ですよね。
出口屋さんの女将さん、ありがとうございます。
今朝もご主人と友人の運転で、きのうのゴール苗場山3合目駐車場へ。
出口屋のご主人、お世話になりました。
マタギのお話、お聞きしたかったけれどTV番組を見ただけで終わってしまい残念。
それでは山頂目指して行ってみよう~。
少し歩いたところで3合目の道標が。
スタートの駐車場が3合目じゃなかったんかい!
根っこが露出した登山道。
縦根っこに乗ると滑るので気をつけましょう。
整備された木道が出てきました。
これはうれしい。
まっ白な花を咲かすゴゼンタチバナ。
その実はこんなに赤いんですね。
ちょっと気分はクリスマス。
おー、なかなかの岩場が出現。
鎖も下がっています。
足がかり、手がかりはたくさんあるので落ち着いて。
6合目に来ましたよ。
次の7合目まで15分。
鎖場のトラバース。
足元注意。
またしても急な岩場がやってきました。
岩稜経験が少ないおばちゃんは、どこに足を置けばいいのぉーと大騒ぎ。
開けたところに出ました。
きのうまでとは打って変わってお天気が悪いッスね。
でも下山まで雨は降らない予報。
岩々の8合目。
どこの道標も次の合目まであと何分と書いてあります。
9合目まであと30分。
おー、なんだか抜けたよ。
もしかして・・・。
上り切るといきなり平になったぁー。
遠くから見た時も確かに山頂がマッコウクジラの頭みたいだったっけ。
そして木道。
ここは尾瀬ですか?
苗場山の上がこんなになっているなんて知らなかった。
風も抜け急に寒くなり、全員で着込みます。
わぁ~、紅葉してます!
草紅葉の登山道。
登ってきた甲斐がありました。
木道を歩き続けて9合目。
頂上まであと40分。
ここまで来てまだあるのね。
熊笹をかき分け、赤の中へ。
あんなに平坦だったのに、いきなりのゴロゴロ岩。
緩急あり過ぎだぜぃ。
そしてまた平らになりました。
湿原の中には何ヶ所もの池塘。
休憩のベンチもあり、ゆっくり景色を楽しむことができます。
苗場山頂ヒュッテに着きました。
まだ11時前ですが、朝食が5時だったのでここでお昼休憩を取ることに。
ヒュッテ横のベンチで出口屋さんのおにぎり弁当をいただきます。
きょうも添乗員の若井さんからカップみそ汁のサービスが。
こんな嵩張るものを9名分も担いでいただき恐縮です。
昼食後、すぐ近くの山頂へ。
苗場山 標高2,145 m。
ここが信越トレイルのゴール地点です。
やったぁ~、110km完全踏破しました!
全員で集合写真を撮った後、ガイドの飯田さんと添乗員の若井さんにお願いしてヤーポーズ。
大きな山頂標識が若干傾いているのが気になるけど・・・。
ホッとしたのも束の間。
この後、激下りの登山道が待っているとガイドの飯田さん。
私が選んだんじゃない、旅行会社が決めたコースですからねと。
それでは秡川登山口まで下山しましょう。
木道脇には大きなデッキがあり登山者が休んでいました。
右にはゲレンデ、左には田代湖が見えます。
そして目の前には一度下った後、上り返す稜線の道がくっきり。
あれを行くのかぁー。
階段程度なら写真を撮れましたが、この後狭い岩場の下りがやってきました。
ストックを背中に挿し、両手でホールドして下降。
写真を撮っている場合じゃなかったッス。
ようやく平坦な雲尾坂に着き、お花畑、雷清水を過ぎ登り返し。
和田小屋まで2時間の案内板脇を上ります。
これがねぇー、2時間なんてもんじゃなかった・・・。
きょうもよく見える妙高山(左奥)と火打山(右奥)。
両山とも登ったことがないので、いつか行きたいなぁ。
そして8合目の神楽ヶ峰を過ぎると、
遠くに越後湯沢の町と岩原スキー場が見えてきました。
小松原分岐を右折。
途中、ベンチのある中ノ芝と下ノ芝でたっぷり休憩。
紅葉を楽しみつつ、この後は岩場と木道が交互に出てきました。
何度そのパターンを繰り返したことでしょう。
岩の大きさもまちまちで気が抜けません。
ここまで3日間の足の疲れときょうの登り下りも溜まり、岩場ではバランスを崩して尻もちをつく方、滑る方が続出。
皆さん、もう足が言うことを聞きません。
木道が出てくるとホッとしました。
しかし歩いても歩いても和田小屋が見えてこないぞぉー。
あと20分。
陽も少しずつ傾いてきました。
やっとそれらしき建物が見えた!
目の前にあるのに、ゴンドラ山頂駅を回り込み。
大回りさせるなぁー。
ようやく和田小屋に着きました。
あー、長かったぁ~。
苗場山頂から2時間半とありますが、結果5時間16分もかかりました。
途中で何度も休憩を取りましたし、まあツアーですからね。
場所も平らで広く、ここまでお迎えが来るものだとばかり思っていました。
これが勘違い。
更にここから秡川登山口まで舗装道を下らなければならなかったのです。
アスファルトの傾斜がこれでもかと足に追い打ちをかけます。
この頃には先頭と最後尾が大きく離れてしまい、バラバラで下ることに。
もう薄暗くなってるし・・・。
ようやく秡川登山口に着くと黒塗りのタクシーが待っていました。
いやぁ~、お疲れさまでした。
きょうが一番本格的な登山道だった上、長い一日でした。
11時間も歩きましたからね。
秘湯の一軒宿 貝掛温泉へ着く頃には真っ暗に。
玄関前で4日間お世話になったガイドの飯田さんとお別れ。
彼女はそのままタクシーで越後湯沢駅へ急ぎ出発。
このツアーは最後にここに泊まり、明日の朝解散という行程でした。
当初、下山してそのまま解散しないのは珍しいなと思っていましたが、疲れ具合からここに泊るのは大正解でしたね。
参加者の中には遥々九州からいらした方もいましたから。
今宵は秘境の温泉に泊まり、美味しい料理をいただきましょう!
がんばった自分へのご褒美です。
チェックインを待ち、やっとお部屋へ。
きょうは1人部屋。
6時ちょい前に着いたと言うのに、夕食は6時半からという慌ただしさ。
せめて7時にしてほしかったけれど、頑として譲らぬスタッフ。
すぐに浴衣に着替えてお風呂へ。
ここまでどこのお宿のお風呂もぬるかったけれど、貝掛温泉が一番ぬるかった。
37℃とのことですが、もっとぬるく感じました。
一度浸かるとなかなか出られないのです。
ずっと入っていても湯あたりはしませんけどね。
烏の行水で食事処「白雲」へ。
生ビールのグラスは貝掛温泉オリジナルジョッキ。
もち豚のしゃぶしゃぶ、美雪鱒の刺身、田舎煮等をおつまみに。
この後、地鶏越の鶏の味噌麹おかき揚げもきました。
岩魚の塩焼きもやってきた。
ビールの後は季節限定の「ひやおろしの上善如水 純米吟醸」。
紅葉をイメージした瓶の色もラベルのもみじも素敵。
貝掛名物 薬膳玄米粥。
クコの実、人参、とうもろこし、さつまいも、いんげん、あずき、胡麻が入っています。
玄米は南魚沼産コシヒカリ。
デザートはこしひかりアイス。
ウサギの耳が柿の種というのはナイスアイデア。
きょうは苗場山の山頂が信越トレイルのゴールでしたが、その後がなかなか辛いルートでした。
でもほぼ舗装道を歩いた日々より、きょうが一番楽しかったです。
初めて登った苗場山も山頂の湿地帯が秋色に染まり、思っていたよりずっと美しかったな。
延伸部を歩き切り、再び信越トレイル完全踏破することができ、ほんとよかったです。

信越トレイル後編ツアー 3日目

2022年10月08日 | 
10/3(月)、7時に朝食、8時に出発。
かたくりの宿は移住してきた若いスタッフで運営されていました。
グラウンドで、グランピングの宿泊もできるんです。
この奥にはベットスペースもあり。
さあきょうはセクション⑨に入りますよ。
まずは1からね。
それでは、見倉に参りましょう。
傾いている看板。
ゆれる見倉の吊り橋?
揺れるんかい!
小さな結東の集落を抜けて、下っていきます。
結東集落と見倉集落を結ぶのが見倉橋。
1人ずつ渡った方が揺れないだろうと若井さん。
映画『ゆれる』の舞台にもなったそうですよ。
確かに揺れた・・・。
橋の真ん中で川を撮影。
樹林帯を登り返して、舗装道へ。
信越トレイルの案内板の隣には「ようこそ苗場山麓ジオパーク」の大きな幟が!
見倉の集落に入ると外敵から農作物を守るいろんな仕掛けがありました。
黒へびやら、
にわとりのおもちゃやら、
はたまた近くを通るとすぐにセンサーが反応。
犬がワンワンと吠える音が延々流れたりと。
これらは効果があるんだろうか?という感じでした。
そんな中に見事なまでの咲き誇りイヌサフラン。
こんな美しいのに猛毒があり、誤って摂取すると重症の場合は死亡することもあるそうで要注意です。
こちらは昨晩夕食にも出たほおずき。
昔は夜店の屋台で売ってましたねぇー。
中の種を抜き、口の中で鳴らして遊ぶのですが、ワタスはまったくできませんでした。
集落の中には大きな栗の木(右)。
それを横に見て進んでいましたが、
栗がたくさん落ちていて、思わず寄り道。
おばさまが拾いたいオーラを出してましたが、村の人達の貴重な財産ですからね。
その先には長い薪が積み上げられ、冬の準備は万端。
集落を過ぎ、登山道へ。
見倉トンネルから再び車道脇の道へ。
途中で開けたところに出て、眼下には中津川。
先程渡ったゆれる三倉橋の下に流れていた川です。
きのうに続き舗装道がしばらく続き、大赤沢の集落へ。
分岐で「蛇淵の滝」を見に行くか、行かないかの2択を迫られ、行かないことに。
少し足が痛かったので滝までの階段を上り下りするのが辛いかなと。
行かない人は添乗員 若井さんとお昼の食事処に先行します。
行く人は時間節約のため若井さんが注文を取り、先にオーダーしなければいけませんでした。
という訳でワタスは若井さんと数名の参加者と共に蕎麦屋「山源」へ。
1Fは木工品販売、2Fが蕎麦屋になっています。
まずはかたくりの宿で作ってもらったおにぎり弁当をいただきます。
山源さんは持ち込み飲食OKというなんと寛大なお店。
小さいおにぎり2個だったので、更に全員が蕎麦やうどんを頼むというフードファイター。
ガイドの飯田さんは同じコースを何回かガイドしているんですが、ここで全員がお弁当を食べたのにお蕎麦を食べるというパターンは初めてです!と。
味噌汁代わり?の天ぷらそばをいただきました。
暑かったので参加者の中には既に終了している冷たい蕎麦を頼む輩がいました。
それにも快く応じてくださる山源さん。
お店を後にする際、若井さんは1Fで左奥のブルーが鮮やな木皿を購入。
軽くて素敵な色でした。
たっぷり食べて再スタート!
ありゃ、また長野県に入った。
その1分後にはまた新潟県へ。
束の間の県境。
車道から山道へ。
大赤沢を過ぎ、天保の飢饉で廃村になった甘酒村跡へ。
甘酒村ってすごく素敵な名前。
奥には住居跡らしき石垣が残っています。
牧之の道を小赤沢方面へ。
小赤沢に到着。
セクション⑨のゴール!
表示は既にセクション⑩-1になってる~。
右奥にある秋山郷総合センター「とねんぼ」のきれいなトイレをお借りできました。
苗場神社の境内で休憩。
毎年6月1日、ここで苗場山の山開きの儀式が行われるそうです。
もうね、セクションの区切りでもあるし、ここでひと息ついちゃったし・・・。
この後が辛かった。
明日の行程を少しでも楽にするために苗場山3合目が本日のゴールなのでした。
まだ歩くんかい!という心の声。
1合目にきたどぉー。
山道に入ったと思えば、車道に出たり。
「大瀬の滝」が出てきました。
滝を形成している岩はお昼前に見に行かなかった「蛇淵の滝」と同じ玄武岩の水冷破砕溶岩だそうで、行かなくてよかったかも?
3合目まであと90分。
ラストスパート、がんばれー。
小さな沢が出現。
靴を濡らさぬよう渡りましょう。
登山脇には花びらが落ちたウメバチソウ。
これはこれで雄しべが宇宙っぽくっていい感じ。
2合目にきたぁ~。
あと40分。
おー、丸太橋が出現。
脇にはトラロープも張られていました。
そしてその先には梯子あり。
まずはガイドの飯田さんから。
1人ずつ上がります。
まだかなぁ・・・。
登山道を進んで行くと、
着きました!
本日のゴール、苗場山3合目駐車場。
お疲れさまでした。
お宿のご主人とお友達が車2台で迎えに来てくれました。
今登ってきた道をあっという間に下り、今宵のお宿「出口屋」さんへ。
くまの話とうまい水 民宿出口屋。
くまの話?と思うでしょ。
なんと出口屋さんのお父さんは現役のマタギなのです。
お世話になります。
玄関先にはトチの実が干してありました。
出口屋さんのお風呂は1つしかないので、近くの小赤沢温泉に行きましょうと若井さん。
夕飯まで時間が迫っていたので、ワタスはパスし、出口屋さんのお風呂に入ることに。
他の参加者は全員温泉に行ったので、ガイドの飯田さんと2人でゆっくりお風呂に入りました。
ちょっとぬるかったけれど、温泉に行った人達はもっとぬるかったそうで、若井さんは寒かったと。
行かなくてよかったのかな。
夕食は18時半から。
熊の毛皮が3枚も敷かれた大広間。
さすがマタギです。
こんなに近くで熊の顔を観察。
大きくて鋭い爪。
触っちゃいました。
これで引っかかれたらそりゃもう一撃ですな。
女将さんの手料理が並びました。
こちらは鹿肉の焼肉。
ワタス鹿肉、大好きです。
そしてこれが熊汁。
言われなきゃ熊ってわからないですね。
臭味もなく、柔らかかったですよ。
夕食後、隣の和室でビデオ鑑賞。
9年前に放送された長野朝日放送のTV番組『マタギの里の光 秘境秋山郷父と子の一年』を観ました。
当時小学生だった息子さんには残念ながらお目にかかれず。
彼もまたマタギを継承するのか?
江戸時代に冬になると東北からやってきた旅マタギが熊猟をしたことが始まりという秋山郷のマタギ。
打った熊をみんなで曳きながら歌う素朴な「熊曳き唄」が印象的でした。
この熊肉パワーで明日はいよいよ苗場山の山頂へ向かいます。

信越トレイル後編ツアー 2日目

2022年10月07日 | 
10/2(日)、メイプルハイムのお部屋から見える戸狩温泉スキー場。
お隣がゲレンデというGood Location。
今シーズンも予約で埋まっているそうですよ。
美しい朝焼け。
きょうもいいお天気になりそう。
朝食はちょっと早めの6時から。
お花が挿されたかわいい箸置き。
きょうは行程中、一番長い距離を歩きますからしっかりいただきます。
お宿の周りにはたくさんのお花。
種類も豊富です。
お花のそばにあった犬小屋が撤去され、わんこの姿がありません。
ご主人に聞いたところ、3年前に天国に行きましたとのこと。
おとなしかったしろちゃんに会いたかったなぁ。
今朝もご主人運転のマイクロバスに乗り、まずは「西大滝の六地蔵」へ。
東日本大震災の翌日に起きた長野県北部地震。
被害の大きかった栄村と接する西大滝地区にあるお地蔵さま。
地震の影響で栄村の方へ向きを変えたという台座を固めていない6体。
この画像を見るとわからないですよね。
こちらだとそれがはっきり。
左の座っているお地蔵さまと同じ向きだったのに、くるっと回りました。
ここ西大滝地区は被災したものの、大きな被害はなくお地蔵さまが村を守ってくれたと一躍評判になったそうです。
最大震度6でよく台座から落ちなかったですよね。
全員同じ向きでほんと神がかっています。
そしてきのうのゴール地点 森宮野原駅へ。
きょうはここからスタートです。
セクション⑧-1。
信越トレイルはセクション7まで関田山脈でしたが、ここからは車道を歩き苗場山のある三国山脈方向へ。
なのできょうは9割が舗装道。
宮野原橋を渡り、長野県から新潟県に入りました。
若い頃、スキーに来たことある津南町。
川も千曲川(長野県)から信濃川(新潟県)へと名称が変わります。
ちなみに千曲川を含めた信濃川は日本で一番長い川です。
ようやく登山道に入り、1つ目の河岸段丘を上ります。
河岸段丘とは、川の流れに 沿ってつくられた階段状の地形のこと。
宮野原の集落に入りました。
お家とお家の間にある池は雪を融かすため。
ここに雪を投げ入れるんですね。
夏は農具や野菜を洗ったり、錦鯉の養殖に、はたまた防災用にと多様に使われているそうです。
2つ目の河岸段丘を上り、左に田んぼ、右に森を見ながら歩きます。
10月だというのに日差しが強く、暑い暑い。
ワタスも折り畳み傘をザックに入れてくればよかった・・・。
左奥に霞む山頂が台形型の山は妙高山。
右奥に小さく見えるのが火打山。
振り返るときのうのスタート地点 天水山が見えました。
山頂直下が少し土砂崩れしているので、よくわかります。
田園地帯を過ぎ、中子の集落に入りました。
溜池脇で小休止。
集落の水田を潤すために昭和33年村人の手によって築造されたそうですよ。
立派な石碑も建っていました。
稲刈り真っ最中。
脱穀されたお米が軽トラの荷台にザラザラと落ちて行きます。
コンバインに乗っているのは中学生。
ご両親のお手伝い、偉いね。
せっかくなので仲郷神社に立ち寄りましょうと添乗員の若井さん。
やっと日陰に入れたぁ~。
素朴な狛犬さん。
なんかかわいいッス。
舗装道路を緩やかに上っていくと「妙法牧場」の看板が!
もしかしてこれがきのうすれ違ったソロにーちゃんの言っていた一番辛かった牧場なのか?
右に曲がると日差しを遮るものはなく、暑い、暑過ぎる・・・。
先程休憩した溜池が眼下に見えました。
こんなに上がってきましたよ。
信越トレイルハイカーの皆様への注意書きが建っていました。
①牛を驚かせないでください。
ここまで牛は見当たらないんですけど・・・。
道路脇には「あけび」の実。
今回参加者の中になんでも取って食べるというおばさまがいまして。
さっそくみんなで食べようということに。
見た目はちょっとカエルの卵みたい。
初めてあけびに挑戦!
いやぁー、種が多過ぎますね。
白い果肉はほんのり甘かったけれど、種を出すのがめんどうでイマイチでした。
栗もたくさん落ちていて、おばさまはたくさん拾っていました。
この牧場周りの道路は地味な上りが続く上、ほぼ日陰がありません。
ほんとソロにーちゃんの言う通りでした。
暑くて長くて、辛い・・・。
ようやく妙法育成牧場の看板が出てきました。
ここの事務所前の芝生でランチタイム。
会社側には許可を取っているそうで、添乗員の若井さんは手土産を持参していました。
おかげさまで涼しい木陰に座り、メイプルハイムのおにぎり弁当をいただきます。
若井さんはカップみそ汁9人分を担ぎ、その上大きな水筒からお湯を入れ、全員に配ってくれました。
嵩張る物をほんと恐縮です。
ありがたいことにトイレもお借りでき、自動販売機もあり。
冷たい飲み物でリフレッシュすることができました。
牛舎の中に入ると、モー達がひしめき合っていました。
妙法育成牧場は新潟県内の酪農家から牛を預かり育てているそうで、預託料は1日650円。
働く職員は公務員。
せっかく若井さんが手土産を持参しても日曜日だったので牧場長はお休みでした。
さあ、再スタート。
まだまだ牧場周りの舗装道は続きます。
ここまで歩いて来て、ようやく近くにモーモー軍団。
驚かせてはいけません。
暑い、暑いと言いながら、ひたすら進みます。
またあけびが生っていました。
もう食べません!
しかし妙法育成牧場、大き過ぎるぜぃ。
計算すると東京ドーム37個分もの面積でした。
そりゃ大きいわけだよ。
ようやく登山道に入りました。
樹林帯の中は涼しい~。
ブナ林を歩いていると、枝分かれしたこんな木も。
こちらは太いブナ林。
積雪で根元が曲がっていますね。
キノコも生えていました。
誰かがきょうのお宿で調理してもらおうと言っていましたが、毒キノコかも?
神社に寄り道し、結東へ下ります。
本日のお宿が右に見えてきました。
こちらは裏側。
回り込んで正面から見るとこんな感じ。
何かに似てませんか?
こちらは1992年に閉校になった津南町立秋成小学校結東分校。
それを翌年「秋山郷結東温泉 かたくりの宿」としてリニューアルオープン。
日本経済新聞にて廃校の宿全国2位に輝きました。
チェックインを待つ間、外のベンチで早くも乾杯!
皆さんお酒好きでよかった。
私は真ん中の新潟妻有ビールが作った「豪雪ペールエール」をチョイス。
右のエチゴビールピルスナーは他の方がチョイス。
夕食時にこちらを飲んでみました。
きょうはめちゃ暑かったので、喉に沁み渡る~~~。
玄関ホールには参加者全員のスーツケースが並んでいました。
既にほぼ回収済で2つしか残ってませんが・・・。
メイプルハイムのご主人がここまでマイクロバスで運んでくれたそうで、ありがたいです。
お部屋は1年5組。
きょうは参加者1名と2人でここに泊ります。
お部屋はこんな感じ。
教室の雰囲気はなく、普通の旅館と変わりないッス。
だけと階段の踊り場には人体模型が飾ってあり、ちょっと不気味だったり、
お風呂が校長室だったり、
体育館はそのまま残っていて『大地の芸術祭』の作品が展示されていたりと
小学校の名残を感じられます。
ちなみに『大地の芸術祭」』とは日本有数の豪雪地、新潟県の越後妻有地域が舞台に1年を通して自然の中に作品を展示。
この作品は「妻有双六」(原倫太郎+原游 作)という巨大スゴロクなんです。
18時から夕食は1Fの食堂にて。
食前酒の梅酒で乾杯。
こごみ、きゃらぶき、いちじく、空心菜、茗荷等、山菜や野菜をふんだんに使った料理。
右下の黄緑はほおずきで、初めて食べました。
この他に天ぷらの盛り合わせに妻有ポークのしゃぶしゃぶも出た上、
ご飯は魚沼産コシヒカリですから、おかわりしちゃいますよね。
明日は6~7割がまた舗装道で、苗場山の麓まで進みます。

信越トレイル後編ツアー 1日目

2022年10月06日 | 
10/1(土)~5(水)の4泊5日で『信越トレイル110km完全踏破 後編ツアー』に参加しました。
信越トレイルは2017年5月と10月の2回に分け、既に歩いていたんです。
あー、それなのに・・・。
当時は全80kmだったトレイルを2021年9月苗場山まで延伸。
全110kmになったんですよ。
おいおい延ばしたんかい!せっかく踏破したのに。
ということで残り30kmを歩くツアーを見つけ、5年振りに飯山駅に向かいました。
改札口を出た集合場所には添乗員の若井さんが待っていました。
今回の参加者は全員で8名。
男性が4名、女性が4名。
今宵のお宿メイプルハイムのご主人が運転するマイクロバスに乗り、まずは道の駅 野沢温泉へ。
そこでガイドの飯田さんと合流。
次の道の駅 信越さかえでトイレ休憩の後、松之山口登山口へ。
ここですよ。
5年前に全80km踏破記念の「ヤー」をしたのに。
まさかまた来ることになるなんて・・・。
少し上ると木に大きなナメクジがくっついています。
ガイドの飯田さんによるとナメクジは信越トレイルのアイドルです!と。
えー、イマイチかわいくないけど。
暑かったので日差しが遮られるブナ林でお昼を取ることに。
持参したおにぎりとインスタント味噌汁のランチ。
涼しくて助かりました。
更に分岐を経由してスタート地点の天水山まで上がります。
天水山に到着。
ここがセクション6のゴール。
信越トレイルマークの下には⑥-15。
そして少し先にはセクション7のスタートが。
こちらが⑦-1。
きょうは森宮野原駅まで7.2kmを歩きます。
今来た道を分岐まで戻り、いよいよ歩いたことのないトレイルに突入。
たまに視界が開け、明日歩く河岸段丘が見えました。
あの田んぼを超えて登っていくそうです。
すっかり新しくなった信越トレイルの道標。
軽量化でスキー板のようにぺったんこ。
道標は軽いけど、設置するための掘削機がめちゃくちゃ重かったそうです。
また開けたところに出ました。
あれがゴールの苗場山です!と飯田さん。
どれ?
真ん中のなだらかな稜線が苗場山です。
マッコウクジラのようッスね。
うーん、まだまだ遠い・・・。
途中にハイカーカウンターがありました。
以前は自動計測機械が設置されていたそうですが、積雪で倒壊。
こんなアナログ式になってしまいました。
1人ずつワンプッシュ。
里山出合に入り、左に用水路、奥に調整池。
振り返ると今回のスタート地点天水山がよく見えました。
あそこからここまで下ってきました。
まだまだ下りますよ。
道路脇の黒い実はヨウシュヤマゴボウ。
果実と根に毒があるそうなので、ブルーベリーみたいと食べるのは止めましょう。
ススキに囲まれた道を歩いて行きます。
すっかり秋ですなぁー。
収穫が終わり、藁焼きするお父さん。
お疲れさまです。
田んぼの真ん中の道をひたすら下っていきます。
健森田神社では逆コースを歩くソロのにーやんに遭遇。
ここまでトレッカーには誰一人として遭遇してませんからね。
みんなで興味津々に話を聞くと、テント泊とのこと。
水場がほぼないので大変そう。
ここまで最も辛かったのは、この後ワタス達が歩く牧場脇だったと。
心しておきましょう。
車両が見えてきました。
左から回り込んで、駅に到着。
ちょうどトンネル大規模工事中で電車はきょうから長期運休中。
本日のゴール「森宮野原駅」に着きました。
飯山線には乗ったことないなぁー。

夜には電飾が付くのか、豆電球でディスプレイされていましたよ。
駅内にはきれいなトイレがあり、順番に入ります。
駅にはこんな柱が。
日本最高積雪地点 7.85mって、こんなに積もったんかい!
2階の屋根まで積もり、電柱の電線を跨ぐことができたそうな。
シベリアからの季節風が日本海を渡り、大量の水蒸気を吸い上げ三国山脈や関田山脈にぶつかり多くの雪を降らすそうです。
日差しも陰り始め、お迎えのバスもやってきました。
車中でうとうとしている内に、本日のお宿「メイプルハイム」に到着。
5年前にもお世話になりました。
その時と同様、玄関にはレモンバームがいっぱい敷き詰められ、いい香りが漂います。
お風呂に入ってさっぱりした後は、1Fの食事処にて夕食です。
生ビールはキリンブラウマイスター。
おいしくて2杯目もいっちゃいました。
右の小皿はアボカドグラタン。
5年前と変わらず、どれも美味しい。
ここで参加者の自己紹介から明らかになった参加理由。
8名中6名は前半(延伸前までの80km)を歩いていました。
やはり残り30kmも踏破したいですよねぇ~。
明日はツアー中、一番長い距離17.2kmを歩きます。
そこには先ほど出会ったソロにーちゃんが最も辛かったという牧場も含まれています。
果たしてソロにーちゃんの言った通りなのか?