穂高本宮を過ぎ、明神橋を渡り、再び梓川の左岸へ。
本日のお宿は「山のひだや」。
昨年6月は「Cafe do Koisyo」に立ち寄り、おいしいケーキとコーヒーをいただきました。
あらら、屋根に青いビニールシートがかかってますょ。
大丈夫かぁ~?
暖簾のようなツララ。
窓の半分まで積もった雪。
入口からおじゃまします。
ザックを置かせていただき、とりあえず穂高本宮へお参りに行きましょう。
冬は宮司さんもいないので、拝観料なしで入ることができます。
雪のため、賽銭箱が低くなっていて、しゃがんでお参り。
ちなみに昨年6月に訪れた時はこんな感じでした。
狛犬さんも台座が雪で埋もれてしまいました。
明神池にも入ってみましょう。
一之池には雪が積もっていました。
夏は立ち入りできない池の向こう側へ。
ここまで入れるのも雪のおかげです。
強風のため、すっかり曲がってしまった木。
夏に行った二之池の先まで行ってみました。
そうそう、ここらへんでした。
しばし4人でまったりしていたのよね、あの時。
誰もいない穂高本宮をあちこち散策し「山のひだや」に戻ります。
先客グループが2組。
ロケットストーブが2台ありましたが、近くに行かないとまあ寒い寒い。
お部屋は2階だそうで、おかみさんが案内してくれました。
が、2階に行くため引き戸を開ける前「ほんとうに寒いからね、開けるよ、いいね?」と確認。
開けた瞬間、ストーブのある1階でさえ寒いのに、極寒の空間に踏み入れました。
そして階段を上がると、冬場は電気が通っていないので、廊下は真っ暗。
陽の光が唯一の灯りなのでした。
部屋に入ると、真ん中にコタツがあり、中には豆炭あんかが1つ入っていました。
でもね、もうめちゃくちゃ寒いのよ。
部屋の中なのに吐く息が白くなりました。
おかみさんから、2階のトイレは個室が4つあり、手前の2つは男性用、奥の2つが女性用ですと説明がありました。
が、女性用の手前の個室は便座が凍結して割れてしまったそうで、奥の1つしか使用できませんでした。
そのトイレも、もちろん水は流れず、置いてある不凍液をコップ1杯流してくださいと。
ペットボトルに入っている緑の液体が不凍液です。
不凍液を見るのも初めてだし、それを流すのも初めてですた。
部屋もトイレもシベリア的寒さで、まさかここまで寒いとは・・・。
中の湯から歩いてきて、そこまでの寒さを感じなかったので、もう想定外ッス。
ワタス、事前に「山のひだや」のHPを見て、お風呂に入れると思っていましたから、バスタオルにお風呂セットも持ってきたんですよ。
が、しかし、ここに来る途中田村ガイドから「お風呂なんてあるわけないじゃないですか、凍っちゃいますよ!」と言われ、ガクッ。
もちろん夏はお風呂沸かしてくれますよ。
でもね、冬は電気もなきゃ、蛇口から水が出ることもなく・・・。
薪を燃やして暖を取っているくらいですから、当然お湯なんて出ない訳で。
滞在中は歯を磨く時だけ、コップ一杯の水を使いました。
ちなみに飲料水も有料です。
部屋にいるのは寒すぎるので、布団を敷いたら、即ロケットストーブのある1階に戻り宴会に突入。
500円でも、寒くても、缶ビールは飲みます!
各自持ち寄ったアルコール類とおつまみが勢揃い。
ワタスは松本で買ったペットボトルの赤ワインを背負ってきましたょ。
ここで田村ガイドがとっておきのおつまみを出してきました。
なんとなんと鹿の心臓です。
田村ガイドは山岳ガイドですが、狩猟免許も持っていて、猟師という一面もあるのです。
猟師仲間と仕留めた鹿の心臓を分けてもらったそうで、外科医のような手袋を付け、さっそく解体。
鹿のハツ炒め。
鹿肉は食べたことがありますが、ハツは初めてです。
砂肝のような食感でした。
他の2組は自炊していましたが、ワタス達は夕食付き。
おかみさんがトンカツを揚げてくれました。
お湯が出ないためか、調理中厨房から出てきて、ロケットストーブで手を温めていたのが印象的でした。
お櫃を洗わなくて済むよう、ラップが敷いてありました。
ご飯はおこげもあり、とてもおいしかったです。
陽が落ちてくると、各自のヘッドランプとランプの灯りのみ。
夕ご飯の後は、お客さんとニコニコ笑顔でおしゃべるするおかみさん。
おやっさんは常にロケットストーブの前に座り、薪をくべながら、いろんな話を聞かせてくれました。
中からに豆炭を出し、宿泊客のために豆炭あんかを用意してくれました。
部屋に戻る時に1人に1つ持って行ってね!とおかみさん。
これはうれし~~~~~。
あまりの寒さに最初は驚きましたが、これも貴重な経験。
おやっさんとおかみさんは2人してクロスカントリースキーで上高地入りし、ワタス達をもてなしてくれるのです。
おかげで上高地で1泊することができました。
今宵は羽毛布団に豆炭あんかを抱いて、おやすみなさ~い。
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