パラオに到着した翌日12/14に、Dolphins Pacificというイルカを飼育している施設に行き、区切られた生け簀のようなところでスキューバダイビングをした。
この施設、まずクロース・エンカウンターというイルカに関する知識を理解するというプログラムを全員必ず受けないとならないシステムになっている。これが$30。
説明後、生け簀に移動するのだが、最後に参加者それぞれがイルカと握手かキスのどちらかを選択し体験できる。そしてその写真はお客様とイルカの安全のため、写真撮影を制限しております…とのことで、自分のカメラは没収され、専属カメラマンが撮影すると$15になる。
私は握手を選択したのだが、写真は撮らなくていいと断った。それが終わると、いよいよダイビング。これは$120。
私だけかと思ったが、日本人のご夫婦も一緒で、3人だった。しかしこのご夫婦、潜るのが5年振りだそうで、かなり緊張していた。ダンナの方はマスクの曇り止めも忘れ、水面に浮かんでる時点で、目も見えないほどマスクが曇っていた。奥さまは潜行に時間がかかるし、前回の器材トラブルで潜るのが怖い…と言っていた私はすっかり余裕で潜行し、全く問題なかった。
するとインストラクターと1匹のイルカがどこからともなく現れた。
このイルカ、名前をスーレちゃんといい、メスで、他のイルカに比べると色白で、美人だそうな。
まずインストラクターがエサを与える。私達もシシャモのシッポをつかみ差し出すと、噛まずにパクっと飲み込む。イルカはそうやって食べるそうな。
その後、事前にサインの練習をしていた私達は1人ずつそのサインを出す。
例えば、右手を右耳につけると「鳴く」というサインで、独特のキーキー声が水中から聞こえてくる。
次に右手を大きく上げると「ジャンプ」のサイン。よくイルカショーでは、水の上から見るが、水中でイルカを見上げるジャンプもなかなか迫力があった。
両手を前に出して左右に振ると「バイバイ」のサイン。胸ビレを振って応えてくれる。
誰にでもちゃんと反応してけな気な奴なのだ。
また手の平を上に向け腕を前に出すと、そこにイルカが乗ってくれる。頭のてっぺんにある噴気孔から空気を吐き出すので重さを感じてくださいと言われたが、220kgあるというスーレちゃん、遠慮したのかあまり重さは感じなかった。水中だったからなのかな?
水中では防水プロテクタを装着して写真を撮ったのだが、水底が白砂だったため、私達ダイバーが砂を巻き上げたり、イルカがジャンプするとその勢いで巻き上がったりと、全体がもや~として思うような画像が撮れなかった。
最後にプレゼントがありますと事前に言われていた。スーレちゃんが口に何かをくわえて渡してくれる。
何かなぁ~?と見たら、なんと自分の名刺だった。まるでクラブのホステスのようで、ウケた。名刺の角が丸くはなってなかったけどね。
20分はあっと言う間に過ぎ、浮上。うーん、まあそこそこ触れたし、こんなもんかなぁ~?って感じだった。天然の野生イルカじゃ、確かにここまで接近するのは至難の技だ。
しかしこの施設のイルカは全て和歌山から移送されてきたそうな。こんな遠くまで連れてこられて、毎日観光客相手にお疲れ様!よくイルカには癒し効果があるなどと言われているが、彼等こそ癒されなくてはいけないのかもしれない…。