「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

第58回宮日総合美術展

2006年10月02日 | 芸術活動

宮日美展が開催されている。その名の通りなのだが、宮崎日日新聞社が主催の美術展だ。正式な名前は「第58回宮日総合美術展」。絵画・写真・彫刻・書道の県民の数少ない発表場だが敷居はちょっと高くて冷やかしでは入選は厳しい。きちんとした作品基準もあるし、審査員は県内外の著名人であるし、作品の質についてそれなりの技量が必要だ。

今年の宮日美展にて、友人で芸術家で学校の先生であるYO君が入選どころか奨励賞を受賞してしまったのだ。彫刻部門なんだけど彫刻作品というよりオブジェだ。実は作成風景もちょこっと見たりしてたんだけど、その時には奨励賞を受賞する作品に化けるとは思ってもいなかった。

そんな訳で、デジカメを抱えて、写真を残そうと思って入ったんだけど、どうも写真撮影をする雰囲気では無くて、監視員の目線もつらくて中では写せなかったので、しかたなく開催されている県立美術館の写真など掲載してみたりしている。

まずYO君の作品の事だが、大型の作品が数展示してある中でも結構な存在感だし、作品の前で足を停める人も多い。なんだか自分が作った作品を評価されているような妙な気分だ。とても簡単に語ると(この日記を前にして、本人から勝手に評価するなよって声が聞こえそうだが)・・・斬新!なのである。

まず絵画エリアを見てみたが、総合的にアクリル作品が多くなっている事が気になった。20年も前なら「アクリル」という絵の具がさほど認知されておらず、中心は油絵だったんだけど、アクリルは乾きが早く上塗りも自由にできるのでだんだん普及している。
ただ、作品を50年・100年と残す気持ちがあればどうだろうか?

ともかく感心なのは作品数がそれなりに多く、大作も多い。宮崎県下にこれだけの作家がいることが凄いなと思う。そして特選に選ばれたメンバーが5人中の4人、20歳代という事も面白い。作品の評価をする基準の1つに「発想」と言う部分があるとすれば、若い人の発想が受賞につながっているんだろう。デザイン部門に至っては十代の作家2人が奨励賞を受賞している。

過去、この宮日美展には数え切れないほど足を運んでいるが、総合的に面白い。
まず作品が大きい事もあるが日展・二科展など日本を代表する作品展と比べて多少の「粗」がある。この粗が面白さを際立たせている気がする。(私の中で)

行って知った事だが、この作品展の記事を紹介しているコーナーにて、「書道家」松田先生の事があった。息子さんがやはり学校の先生で、初の無鑑査となり「親子での無鑑査」という事だったんだけど、この松田先生は高校時代の恩師である。直接習った事はないが、美術の八木先生ととても仲が良くて、雑談しているところに何度も介入していった思い出がある。とても人間味がある先生だった。4年前に亡くなっているようだ。
知った人の死を知る事は、結構心が痛い。

ともかくYO君・・・受賞おめでとう!