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真言密教の宇宙

2018-10-23 00:23:57 | 美術
サントリー美術館で「京都・醍醐寺 真言密教の宇宙」を見てきました。

こちらも開催を知った時から楽しみにしていた展覧会です。醍醐寺にはむかしむかし訪れており、霊宝館にも行ったはずなのですが、何を見たのか、もう、すっかり記憶が・・・(爆)。桜の季節に醍醐の花見としゃれ込んだつもりが、意外にきつい山道で、ぜはぜは登った記憶だけが残っており・・・。

この展覧会は会期もそこそこあるし、その内、行けばいいかな・・・と油断していたら、五大尊像の展示が前期で終わり、ということを知って、あわてて行ってまいりました。会場に入ってすぐのところに、「如意輪観音坐像」が。本当に綺麗な仏様。リラックスしてくつろぐ様子が印象的です。たしかに鼻歌とか聴こえてきそう。何となくですが、広隆寺の弥勒菩薩を思い出しました。「両界曼荼羅図」も精緻。そして「五大尊像」。揃い踏みすると壮観です。うわ、怒ってるよ、怒ってるよ~、な憤怒の形相。背後の燃え盛る焔からも、めらめらという音が聴こえてきそうです。彫刻の「五大明王像」も揃い踏み。こちらはポージングが華麗。

3階の展示室に降りると、「薬師如来坐像および両脇侍像」が。ご本尊までお出ましいただけるとは、ありがたい限りです。そして、思いのほか、でかい。ありがたく拝まさせていただきました。ご本尊だけでなく、障壁画まで展示されています。「柳草花図」は風にたたびく柳の描写が涼し気。俵屋宗達の「扇面散図屏風」もみごとです。かと思うと、秀吉が座主の義演に贈ったという金ぴかの茶碗も。秀吉、どんだけ金ぴか、好きやねん・・・。

そんなわけで、密教美術を堪能してまいりました。それにしても、なにげに国宝&重文ぞろぞろな展覧会でしたね。時の権力者の庇護を得た当時の威容をしのばされます。いつかまた、醍醐寺にも行ってみたいのですが、この次はいったい、いつの日になることやら・・・。

さて、例によって、鑑賞後は甘いもの・・・ということで、ミッドタウンの中にある「パティスリー・サダハル・アオキ」で、期間限定の「グラス・キャラメル・マロン・ラム」をいただいてきました。栗の入ったキャラメル味のアイスクリーム。けっこう濃厚です。お店の人にも警告された通り、お酒もけっこう利いていて、ほろ酔い加減に。大人味のアイスクリームで、美味しゅうございました。

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