あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

共感力が 戦争を防ぐ力に

2018-01-19 09:38:56 | 日記
今日の新聞を読んでいて、目に留まった言葉がありました。

『イラクや北朝鮮であれ、子どもたちが犠牲になってはいけない。
 国境や時代を超えたそんな共感力は、次の戦争を防ぐ力にもなります。』
    ~ 大阪大学大学院准教授 木戸 衛一 氏 ~

戦時中の民間人犠牲者や被害者に対する 国の謝罪や補償を求める裁判が行われている
ことを初めて知りました。その代理人を務める弁護士の瑞慶山茂氏と 大阪空襲訴訟を
支える活動に関わってきた 木戸氏へのインタビュー記事が掲載されていました。

この裁判の意義は、戦後旧軍人・軍属だけに約60兆円の恩給や援護金が支払われたのに
民間の被害者への支給はゼロであることの矛盾。しかも2004年につくられた国民保護
法でも、武力攻撃事態の時、国に協力した国民が死亡・負傷したら損害を補償するとある
だけで、一般の民間人が犠牲になった場合の補償は明記されておらず、国家としての責任
を負わないということになってしまいます。この裁判は、戦争に対する国の責任を明確に
する意義をもち、過去だけではなく未来を問う裁判でもあるのだと思いました。

戦争によって失われる命。その命の尊さにおいては、軍人も軍属も民間人も同等です。
相手国の人々の命の尊さも同様です。未来ある子どもの命はより一層尊く大切です。

以前のニュースで、ローマ法王が 原爆の犠牲になった弟を背負って直立不動で立つ
少年の姿の写真を掲げ、戦争のない平和な世界の実現を訴えていることを知りました。

写真を通した 少年や弟の姿が、国境や時代を超えた共感力を引き出さずにはおられ
なかったのだと感じました。
同時に その共感力こそ かけがえのない命の重さを実感し合い 戦争を否定し防ぐ
心の抑止力をつくりだしていくのではないかと思います。

新しい年を迎えて間もないこの時期だからこそ、戦火のないところで 
安心して子どもたちが過ごすことのできる 平和な世界でありますように と心から祈ります。 





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それ以上でもそれ以下でもない…?

2018-01-16 13:04:38 | 日記
今来日し、被爆地である長崎や広島を訪れている ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のベアトリス・フィン事務局長が
安倍総理との会談を希望しているとのことですが、実現は難しいようです。
官房長官は会見で、日程の都合がつかないとの理由を述べ、タイトルの『それ以上でもそれ以下でもない』との文言を言い訳の
ように付け足しています。

核廃絶に向けた国際的な動きの中で、ICANがノーベル平和賞を受賞したという事実を政府はどう受け止めているのでしょうか。
会談の意義や必要性を感じるならば、被爆国日本の総理大臣として核廃絶に向けた取り組みをどう展開していくのか、率直に話し
合うべきだと考えるのですが… 
総理が外遊から戻った次の日まで事務局長は日本に滞在しているとのことですので、日程的にも会談は可能だと思えるのですが。

一方では声高に北朝鮮の核開発を非難し、他方ではアメリカ核の傘の下で核兵器による軍事的抑止力に頼るという考えに立つ限り、
核廃絶に向けた取り組みを推進することはできないのだと思います。

非核三原則(核兵器をつくらない、持たない、持ち込ませない)を柱に、唯一の被爆国として地球上から一切の核兵器をなくすという流れを 
ICANと連携しながら、国際的にも先頭に立ってつくっていってほしいと願っているのですが。

世界の平和が核兵器の抑止力によって保たれているのだと信じることが、核兵器の必要性や存在意義を認めることにつながり、北朝鮮のように
核兵器を開発する動きをつくりだしているように思えてしかたがありません。

核兵器も含め軍事力に頼らない世界の平和をどう創り出していけるのか、その方向性を ICANは 確かに 指し示しているように感じます。
~それ以上でもそれ以下でもない~ といった軽薄な文言をはるかに超えて…。
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星野前監督のご冥福を祈りながら

2018-01-06 20:29:40 | 日記
楽天ファンの私にとって、星野前監督の訃報には、驚きました。
70歳でのお別れは、あまりにも早すぎます。とても残念です。

楽天が日本一となった時の感動、晴天の下での優勝パレードを思い出します。

中日、阪神、楽天の監督として、チームを率い 数々のリーグ優勝を果たし
楽天では、星野監督にとっても初めての日本シリーズ制覇も果たすことができ、
東日本大震災の被災地に住む人々に、大きな希望を与えてくれました。

バレードの日は、まるで優勝を天の神様も祝福するかのような日本晴れで 風もなく、
たくさんの市民が通りに繰り出し、喜びを分かち合いました。我が家も家族同伴で 
仙台に出かけ、その感動を一緒に共有することができました。
優勝を祝福してくれるような好天だったというコメントを、星野さんも語っていた
ような記憶があります。

中日の現役選手時代は 燃える男として、闘志を前面に出し、特に巨人戦にはONを
相手に圧巻の投球をし、エースとして大活躍しました。
自分では 周りの エースとしての評価を否定し、超一流の二流投手と自己評価していた
ようですが、そこにも燃える男の反骨精神がよみとれるような気がしました。

今後も 楽天の役員として、側面から球団を支え、低迷している時には熱く励まして
くれる頼れる存在として 活躍していただけるものと 期待をしていました。

しかし 英雄も病には勝てないということなのでしょうか。

ただ監督時代に選手と共に培ってきた闘志は、今も共に過ごした選手の皆さんの心に
灯り続けているはずです。

空の上から 熱い思いで これからも楽天を応援し続けてくれることと思います。

ご冥福を心からお祈りしたいと思います。

どうぞ これからも 楽天の選手の活躍を 空から 見守ってください。
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心が揺さぶられた物語

2018-01-04 17:34:43 | 日記
薬丸岳著『Aではない君と』(講談社文庫)は、心に残る物語でした。

主人公は、建築会社の企画室に勤め、離婚した妻との間に息子が一人います。

元妻が親権を持つ その息子:翼(14歳)が、同級生の殺人容疑で逮捕されます。
翼は事件のことについては、弁護士にも親にも一切語らず、黙秘を続けます。
事件の真相は、どうだったのか?
息子は 本当に同級生を手にかけたのか。
もしそうだとしても、どんな理由や背景があったのか。

この事件を契機に、主人公は父親としてのこれまでの在り方を問い直し、息子の心によりそい
息子のためにできることを行動化していきます。

『物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ』

真の父親となることで、頑なな翼の心が少しずつ開かれていき、事件の真相が一つ一つ明らかに
なっていきます。

少年犯罪を題材としながら、親子の関係に焦点をあて、さまざまな心の葛藤を通して、確かな親子
関係が再生されていく物語でもありました。

子どもが加害者・被害者となった時の、親としての子どもへの思い、相手の親への思い。
犯罪を犯した少年の更生した姿とは どんな姿なのか。

息子が、主人公に問いかける言葉
「心と体と、どっちを殺した方が悪いの?」

その答えを 最後に息子は見出します。
そして、父親はだからこそ「もうひとりにはさせない」と心に誓います。

生きることの意味や尊さ、家庭の在り方、子の思いや悩みを汲み取りながら親子や夫婦の信頼関係を
どうつくっていくか、いじめなど 少年犯罪の背景にある子どものSOSを身近にいる親がどう察知し
支えていくか等 いろんなことを考えさせられた物語でした。

タイトルは なぜ 「Aではない 君と」 となったのか?
主人公の我が子に寄せる愛の深さと心の距離を 象徴しているのでしょうか。

是非ご一読を!


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白銀の世界

2018-01-03 11:00:09 | 日記
一夜明けて、白銀の世界が広がっていました。

すべての始まりは ここから。

包み込むように 雪が語りかけます。

いつでも新たな一歩を踏み出せるよう、

真っ白なまま 世界は
 
その一歩を待ち続けているのかもしれません。






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