あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

子どもの詩(言葉)から

2020-04-27 15:30:40 | 日記
子どもの詩【日本作文の会編集 小学校詩の本 1年生】から

  子どもの詩を読むと、ほのぼのとした気持ちになります。
  その豊かな感性に、心が やさしく揺さぶられるからでしょうか。
  コロナ禍にあっても、子どもたちには そのみずみずしい感性を大切に持ち続けてほしいと思います。
  今回は、日本と外国の子どもたちの感性にふれる 詩(言葉)を取り上げてみました。
 
    しゅくだい
            1年  かわの しょうこ 
  みのわせんせい
  よく しゅくだい だすね。
  いちど
  「アイスクリーム 食べなさい」って
  しゅくだい
  ださないかな。

漢字や計算の宿題ではなく、こんなおいしい宿題が出されたら、誰でも喜んで取り組むことができそうです。
みのわ先生に代わってアイスクリームの宿題を出してあげたくなりました。

    ちょう
            1年 こばやし まき
  ちょうが いもむしからでてきよる。
  はねがかたまって
  まるまっちょった。
  くしゃくしゃのはねが
  ゆっくりゆっくりのびた。
  すごくながいまえあしで、
  からだをふんばって
  いっしょうけんめいでよる。
  ストローみたいな口が
  ぴゅっぴゅっぴゅってふるえた。
  がんばれ がんばれ
  いうておうえんしたよ。

ちょうが頑張って羽化する様子をじっと見守っていたんですね。
「がんばれ がんばれ」の応援の声は、きっと ちょうにも届いたことと思います。


    かぜになって
            1年 あじの ゆきお
  かぜになったら、
  かあちゃん かせいでっとこさ いって
  あせ ひっこめて やんだ。
  すっと(すると) 
  うんと かせがれっぞい。

お母さんが汗一杯になって働いているのを知っているから、涼しい風になってあげたいんですね。
とっても涼しくて優しい風が、お母さんの汗を吹き飛ばしたことでしょう。

外国の子どもたちの詩(言葉)【神様への手紙 谷川俊太郎訳】

 〇 かみさま 
   どうして よる おひさまを どけてしまうのですか?
   いちばん ひつような ときなのに。  (バーバラ 7才)

 〇 あなたは どうして じぶんが かみさまだって わかったんですか?
                      (シャーリーン)

 〇 かみさま どうして いちども テレビに でないの?
                      (キム)

 〇 かみさま、
   きんようから 2しゅうかん、なつやすみのりょこうに でるので、
   きょうかいに いけません。
   かえってくるまで きょうかいで まっててね。
   あなたは いつ おやすみを とるんですか?
   さよなら               (ドニー)


子どもたちの質問に、神様はなんと答えるでしょうか?
神様の答えを 是非 聞いてみたくなりました。


 新型コロナの感染拡大に伴い、学校が長い間休校となり、子どもたちは学ぶ場も友達と遊ぶ場も失われる状況下にあります。
特に入学を心待ちにしていた1年生にとっては、待ち望んでいた学校生活が遠ざかり、残念な思いでいっぱいでしょう。
 来年の受験を控えた子どもたち、部活動に懸命に取り組んできた子どもたちも含め、多くの子どもたちが、一日も早い学校再開を心から望んでいることと思います。
 子どもたちの学びや生活を支援しようと、たくさんの方々がネットやテレビ等を活用し、さまざまな支援に取り組んでいるとのこと、子どもたちへの何よりの心強い応援だと思います。
 昨日の新聞には、担任が子どもたち一人一人に毎日メールを送り、子どもたちによりそいながら支援する取り組みが紹介されていました。
離れていても、教室にいる時のように子どもたちとの関係を大切にし、学習や生活面でのサポートを継続することで、子どもたちは学校や担任とのつながりを強く意識するようになることと思います。記事によれば、子どもたちもメールが届くのを楽しみに待っているようです。
 こういった子どもたち個々への支援が、これからとても大切になってくるのではないかと感じます。
 電話相談の経験から、メールと同様に電話でのやりとりも有効なのではないかと感じます。
一方的ではなく、双方向に開かれた形で話ができますし、子どもたちが今抱えている悩みや思いにも耳を傾け、相談相手になることもできます。
 自由に外に出ることもできず、友だちとの交流もできない子どもたちにとって、抱え込むストレスは大きくなる一方かもしれません。
その意味でも、家庭でも 離れた学校でも、子どもたちが安心できる心の居場所が必要なのだと思います。
 不要不急の外出制限の中、家庭での子どもたちの世話をする親の方々の負担もさぞかし大きいことと思います。
 家庭での日々のふれあいが、親子にとって笑顔あふれる心安らぐひとときでありますように!