あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

レジリエンスについて

2016-11-08 22:31:24 | 日記
先日、ある研修会で学んだ言葉がレジリエンスでした。
私にとってはとても新鮮で、心に残る言葉となりました。
レジリエンスは、ストレスという言葉とともに、物理学の用語だったそうです。

ストレスは、「外力による歪み」を意味し、レジリエンスはそれに対して「外力による歪みを跳ね返す力」という意味付けがされたようです。
今では、レジリエンスは心理学用語として用いられるようになり、「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」などとも訳されているとのこと。
ただ心理学・精神医学の分野では、そのままレジリエンス、またはレジリアンスとして表記して用いることが多いそうです。

レジリエンスという言葉は、私的に解釈すると次のような意味合いの言葉という印象があります。

レジリエンスは、誰もが持っている内在する力。
絶望の淵にあっても 困難な状況にあっても 負けることなく 自らの尊厳を守ろうとする力。
その意味では、訳す言葉としては「復元力」が一番イメージに合うような気がします。

自らを船に例えるなら、生きることは人生という長い航海に出る旅でもあります。
さまざまな苦労や困難が嵐のように押し寄せ、前に進むことを妨げ、沈没させようとすることがあるでしょう。
しかし どんなに激しい揺れにも 襲い掛かる風雨にも 耐えながら バランスを保ち 船は沈むことがありません。
それは その船に 確かなレジリエンスというエンジンが備わってるからです。

外からの力によって生じた歪みを跳ね返す力。
そんなレジリエンスというエンジンを 誰もが持っているのだと思います。

自らの 命を断つ 悲しいニュースに接するたびに 想います。
辛く苦しい時こそ、あなたの内にあるレジリエンスというエンジンを思いっきり作動させてほしいと。

フランクルが語った「どんな人生にもイエス」という意味も、レジリエンスと隣り合わせにいることで理解できるような気がします。

かけがえのない命 かけがえのない人生を 誰もが 大切にし、尊重し合う社会。

そんな社会の到来を 心から願います。