あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

心にしみる投稿を読んで

2011-10-13 19:12:14 | インポート

キンモクセイのあまい香りは,今の季節を代表する香りかもしれません。暗くなってもどこに咲いているかは,あの香りが教えてくれます。

新聞の『ひととき』という欄に投稿された記事を読んで,このキンモクセイがとても愛しく感じるようになりました。

産まれて15日で,娘さんと悲しい別れをしなければならなかった方の投稿でした。キンモクセイの香りは,20年前の別れの一瞬に,引き戻してしまう香りでもあったようです。

また,その香りは季節が秋になったこと ・ どんなに悲しみにくれていても自然は時を刻んでいること ・ 外に目を向けて生きなくてはいけないこと を教え,悲しみから自分を外に押し出してくれた,娘さんからのメッセージであった と書いてありました。

娘さんが3歳になる年に,庭にキンモクセイの3年苗を植え,毎年誕生日にお菓子を供えてきたようですが,今年はお菓子を卒業し,成人の記念にコサージュを供えたとのこと。

今年のキンモクセイは,いつもより1週間早く咲き,「そろそろ私のペースで咲かせてね」とほほ笑むかのように庭いっぱいに香りを漂わせている そうです。

投稿者の伊東明美さん(49)は,娘さんと一緒にこの20年間を生き,その成長を見守ってこられたのですね。

ふれることも抱きしめることもできないのに,こんなにも深く娘さんを愛し,大切に育ててこられたことに,胸が打たれます。

キンモクセイの香り とともに これからも 娘さんと一緒に生き,誕生日のたびに成長した姿を想い,ふさわしい贈りものを供え続けていくことと思います。

とても 切なく そして 温かく 心にしみる 投稿でした。