あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

なでしこジャパン優勝の影にある もう一つの輝き

2011-07-19 20:52:03 | インポート

今日の新聞の第一面に,なでしこジャパンのW杯優勝の記事が掲載されていました。それだけ,今回の優勝が,震災や原発の問題で暗いニュースが多い中,国民全体に大きな喜びと元気を与えた出来事だったのだと思います。

男子が果たせなかった夢を女子が実現したことに大きな感動を覚えていたのですが,新聞を読んで新たに分かったことがありました。それは,女子チームが男子チームに比べ練習環境や待遇の面で,非常に恵まれない状況にあったということでした。

今回の代表メンバーになった大半が,昼は仕事をし夕方から練習に打ち込むような環境にあったということです。中には,練習場所まで列車等を乗り継いで1時間半もかかる環境にあった選手もいたとのことです。こういった劣悪な環境の中で,大好きなサッカーにひたむきに取り組み,今回の優勝を勝ち取ったのです。

男子チームは,プロ選手が大半で,経済的にも練習環境にも恵まれ,サッカーのみに専念することができます。それに反して,女子チームは練習環境や待遇面でも恵まれない状況の中,日々の練習を積み重ね,技術面でも精神面でも男子に負けない力を磨いてきたのです。

女子チームの元代表選手は,「昔から,自分のためだけにプレーする選手は代表にいない。女子サッカーそのものの価値を高めるために戦うから最後まで走り続けられる」と語っています。

今回の優勝を契機に,女子サッカーに対する認識も変わり,練習環境や待遇もいい方向へ変わっていくことを強く願います。恵まれた環境にある男子チームが果たせなかった夢を,ハンディを抱えた女子チームが一足早く実現することができたのですから。

女性解放運動の先駆者だった平塚雷鳥の言葉に『元始 女性は太陽であった』という有名な言葉があります。

今回のなでしこジャパンの活躍は,文字通り『太陽そのもののような輝き』だったのではないかと思います。