我が家ではただ今柿の実が食べ頃です。渋抜きをした柿,干し柿,そして枝もたわわに実っている甘柿等,柿好きの私にとっては,とても幸せな時期を迎えています。
特に甘柿については,私と愛犬クウタだけが食べる人(?)なので,畑仕事の合間などにせっせせっせと枝からとり,一人と一匹で食べるようにしています。食べても食べても,数が多すぎてとうてい食べ尽くすことはできないようです。実りの秋の,ぜいたくな悩みの一つになりました。
最近,虹をよく見かけます。「あっ,虹だ。」と空に発見しただけで,なんとなくうれしい気持ちになってワクワクしてしまいます。何度見ても,何歳になっても,変わらない気持ちなのではないかなと思っています。
小さい頃,虹の立ちあがっているところを間近で見たいと思い,その近くまで自転車を走らせたことがありました。田んぼの中を流れている川が,立ちあがりの源になっていたのですが,近くでは見分けがつきませんでした。でも,そこから少し離れた場所で見ると,水面から上に向かってうっすらと七色を帯びた立ちあがりらしきものが見えたような気がして,幻想的でおごそかな気持ちになりました。虹の本体にさわることができないことに,残念な思いはありましたが,憧れるものに包まれているような感じでした。
私自身のつくった話の中にも,大好きな虹が登場します。「きよちゃんの冒険」という話では,空の国の一つである雨の国に招待されたきよちゃんが,自分の家に帰る時に,虹のすべり台を使って地上に降ります。「空からの落とし物」という劇では,空からの落とし物である季節の色を塗り替える大筆を探しに地上にやってきた雨たちが,空の国にもどる際に,虹を渡って帰るというストーリーになっています。
先のブログで,心の中まで温かくなる絵本を紹介しましたが,夢のある想像力をかきたてられる話も大好きです。