ウォーキングのたびに、道端のエノコログサやヌカキビなどの雑草に、たくましさを感じます。
猛暑と雨の降らない日が続いているのに、元気いっぱいに四方八方に伸び、道端の空間を支
配しているその姿に、強い生命力を感じます。
畑のトマトやナスも、これらの雑草にも負けずに、雨が降らなくてもおいしい実を提供してくれて
います。日照りに強い野菜たちなんですね。
とは言うものの、久しぶりの雨は、畑の野菜たちにも大きな元気を与えてくれたようです。
おかげて、先日まいた秋野菜の種も、発芽のスピードを早めそうです。
次に、まどみちおの詩集(植物のうた・銀河社刊)から詩を紹介します。
ヌカキビ
まど みちお
ヌカキビに / かぜが きている
きていない ほどに / かぜが・・・
きこえていない ほどに / きこえているのは
せせらぎかしら / コオロギかしら /
ヌカキビに / もう はや きている
きていない ほどに / あきが・・・
ヌカキビの向こうに、姿は見ることはできませんが、
すきとおった風と 耳をすませば聞こえる声をして
秋は、もう そこに 来ているんですね。
先日、草刈りをしていて、秋の野草の中でも一番といえるほど
私の大好きな ミズヒキを見つけました。
背丈のある雑草たちに囲まれ 目立たないように咲いていました。
ひっそりと咲くその姿に、惹かれるのかもしれません。
目に見える色や姿でも、秋は確かにきているようです。
秋を一緒に探してみませんか。