青い空とわたし

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鳥海山登山(日帰り)湯ノ台口コース~新雪を歩く 後編

2016年10月22日 22時51分28秒 | 同上 (山歩き)
strong>10月16日(日)

さあ、外輪山まで登り目の前には鳥海山の頂上が見える!



例によって、ワイド画面で見てみると

PC用;

スマホ用;


これからの外輪山周回を地図で確認すると



▲ 現在は下の左端の伏拝岳(ふしおがみだけ)分岐点に登ったあと、行者岳まできて俯瞰中。

ここから左に外輪を回って、まず七高山2229m に登る。
そのあと南へ戻って、大物忌神社へ向かって下降する。これは状況(!印)をみて。
うまく下りれたなら、新山へ登頂。そのあとは直降しまた外輪へ直登する予定だ。





▲ さあ、外輪山を歩いて行こう。




▲ 右側には雲海が見える。

その手前には山並みが。

ここが、東北第二の高さを誇る独立峰だということがよく分かろう。




▲ 山並みは、うねうねぐねぐねとジオラマのようだ。






▲ 手前先に七高山の頂上が見えてきた。

その前方の赤丸印が、御室小屋(大物忌神社)へ左下に降りる分岐点の標柱だった。

今は標柱を越えてそのまま進む。





▲ 七高山頂上2229m に到着。

1801年の噴火によって新山2236mが盛り上がるまでは、この七高山が鳥海山の頂上だった。




▲ その前方には、溶岩がドーム状に固まった新山が鎮座している。

ウムムー、行けるかなあ、行きたいなあ。




▲ 新山の左横はカール状にえぐられていて、このあたりは氷河期のものらしい。

カールの下部は紅葉中。

はるか向こうには日本海が広がる。





▲ 更に左に目をやると、まわってきた外輪山が美しい。





▲ さあ、戻ろう。





▲ 御室小屋へ降りる分岐点まで戻ってきた。

どうしたもんじゃろのー。

他の人は、チラッと眺めてみんなパスして七高山だけで帰っていく。




▲ 下を覗いてみる・・・

うむむ・・・

しかし降りてみなければ、レポが書けない!




▲ すると下から、チリンチリンの音が聞こえてきた。

そしてこの方が姿を現した。

状況を尋ねると、「アイゼン着けて、ゆっくり下りれば大丈夫ですよ。」

「そ、そうですかあ!」

意を強くして、軽アイゼンを取り出した。

アイゼンは初めてだが、きのう説明書をみながら(笑)装着練習してあるのですぐ装着OK。




▲ ゆっくり、足元を確認しながら、所々でチェーンを頼りに降りた!






▲ 降りたあと下で巻きながら、御室小屋へ進んだ。





▲ 大物忌神社はチラッと見ただけで、心は新山登頂へ向かう。

夏場はここが宿坊にもなるらしいが、もう板が打ち付けられて閉まっている。




▲ 御室小屋の裏にそそり立つ新山に向かう。

上方に誰かが登っている。
赤丸したが小さくて分からない。




▲ はい、こんな風に登っていきます。

この岩山は四肢をフル稼働して確実に登ればよいが、こんなに長い岩山は初めてだった。




▲ 登頂成功! 11:12AM

5時間たっていた。

頂上は狭い。2m四方ぐらいか。




▲ 標高2336m。標柱も狭いから寝かしたプレートだ。





▲ 日本海の方向。

岩壁にはばまれている。




▲ 対面の七高山の方向ズーム。

人影が見える。

そのワイド画面。
PC用;


スマホ用;






▲ さあ人も多くなってきたから、下りよう。

下りは今度は御室小屋へ降りるのではなくて、直降した。






▲ 新山を降りれば、次はあの分岐点コースの壁(赤印)を直登だ。

おお、降りてくる人がいる。


上部をズームアップすると、赤丸印の三人が



▲ そう、そう、その調子だよ(もう強気だ)。

(コンデジなので解像度の悪いのはご容赦)




▲ は~い、戻ってきましたよ。

ここまでくれば、あとはもう怖いものはない。
ただ、ダラダラと駐車場まで下りればよい(ホントに強気だ)。




▲ 軽アイゼンをはずす。これは確かに滑り止めになる。

そして、助六寿司パックを食べる。
一昨日買ったものだから、きのうのAM8時で賞味期限が切れている。
なんの、なんの、うま~い(ちと硬いが)。




▲ さあ、腹ごしらえも終わった。

帰ろー。




▲ さよなら、七高山!

おまえは,穏やかだねー。




▲ さよなら、新山!

おまえは、厳しかったねー。

もう登れないだろうなあ。




▲ 遠くなっていく頂上、御室小屋、七高山。


ここで振り返ってみよう。



▲ 外輪山を左周りして七高山へ。戻って分岐点から直降下。

御室小屋へ寄って、新山を登攀。新山頂上から直降下し分岐点へ再登攀だった。

ここまでやれて大満足だ。





▲ 外輪山分岐点から下っていく。

日本海を遠くに望みながら。




▲ ガレ場を下り切ったあたりの平地で見つけた今回唯一の花。

キミも祝福してくれるのかい(もう思考は完全にジコチューに)。




▲ 河原宿小屋の前から、鳥海山を見上げる。

見納めだな。




▲ 滝ノ小屋近くまでくると紅葉が目に入った。

はるか向こう中央に見えるお山。

あれは月山らしい。

待ってろよ、まもなく行くよ。





▲ 駐車場へ無事戻ってきた。15:30ごろ。

9時間半ぐらいの山行となった。
帰りのガレ場は長かった。あそこで岩を選びながら歩き続けるのは疲れた。

でも、脚の引きつりが全くない。
新山の岩場登攀なんかは今までなら引きつりが生じてもおかしくないのだが。

これは明らかにジムの成果としか考えられないよ(ほぼ1日おきペースで通っていた)。

いつものように、クルマで1時間ほどコヒータイム休憩。




▲ 4時過ぎに出発!


さようなら、ボクの鳥海山よ!



鳥海山登山(日帰り)湯ノ台口コース~晴れたぞ 前編

2016年10月22日 16時35分31秒 | 同上 (山歩き)
10月16日(日)

湯ノ台口駐車場にて、クルマの中で丸一日籠城して(笑)晴天を待った翌朝。

4時起床。夜中に見た月は満月で煌々(こうこう)としてたな。




▲ 駐車場(1200m)の前。

ワハハー、見てくれ当然晴天だ!

朝焼けと山がボクを祝福してくれる。




▲ 満を持して、きっちり6時に登山口に入場した。

今日は、滅茶苦茶余裕がある。

さて、今日のコースを説明しておこう。



▲ 湯の台口 ⇔ 新山 のピストンだ。

鳥海山・新山へのコースは多々あるが、これが最短コース。

CTは8時間半ぐらいだ。




▲ 15分ほどで、まず滝ノ小屋を通過。

夜、駐車場に乗り捨ての乗用車が2台ほどあったが、皆さんは夕方ここに行って宿泊されたのだろう。

紅葉はここらへんまで、ここからは森林限界。





▲ 樹林を過ぎると、草紅葉の丘が出てきた。

まずコレを越えないといけない。





▲ 滝ノ小屋から45分ほど歩くと、河原宿小屋へ到着。

ここは、今はトイレだけ開いている。

ステンレス製のトイレは水洗で、まったく無臭清潔。

所管は山形県遊佐町。遊佐の皆さん、ありがとうございます。





▲ ここから歩を進めると、ガレ場が始まるとともに、

おお、見えてきました鳥海山。

キミに焦がれていたよ。





▲ ここからはずっと広いガレ場。

夏までかなり広い雪渓が残っているようだ。
「心」という形の雪渓で、心字雪渓というらしい。
今でも残っているこれは万年雪になるのだろう。

赤リボンがあるわけでもなし、標柱もないし、コース目印は岩の矢印ペンキだけ。
多分、きのうのガス状の視界では困ったろうな。




▲ ガレ場を登り続けトラバースすると、今度は薊坂(あざみざか)という急登コースになる。

これもかなり登ってしんどかったが、救いはずっと展望がいいことだ。




▲ 中途で花は何もないが、

左; 一面に広がるハイマツの赤い実は、こんなに黒くなってしまうのだ。

右; 何の実か知らないが、しなびつつもまだ紅を保っているのが少し。






▲ ようやく外輪山に到達。

出発から3時間余だから、ほぼCTどおり。

ここからは体力よりも、ガッツが必要なところだ。




▲ 外輪山の道は雪が乗っている。

これだけならアイゼンはいらないだろう。

ところで、鳥海山は火山なのです。だから噴火口の周りには外輪山があるのです。


ここで、見せ場を後編にもっていくために、前編を終えたいのだが、そうもいかないだろう。
で、前方を見やると、

おおおお!



鳥海山2236mだ!


さてさてどこまで行けるか・・



追記 田部井淳子さんのご冥福をお祈りします