ポーラ美術館で開催中の「佐伯祐三とフランス ヴラマンク、ユトリロ、日本の野獣派」に行ってきました。
実は昨日の夜中から箱根に来ているのです。
箱根には何度と来てるものの、目的は「何もしないをする」なので、ひたすらお酒を飲んで温泉に浸かっての繰り返し。
でも、今度こそはということで、初のポーラ美術館です。
ここのところずっと個展にかかりきりで美術館に行けてなかったので、リハビリもかねての復帰戦です。
佐伯祐三がメインですが、彼が影響をうけたゴッホやヴラマンクのほうがツボでしたあ。
ゴッホってたまにすごくいいなあと思うのです。
今回もそのパターン。
死の一ヶ月前に描かれた「アザミの花」。
このブルーのトーンとカクカクしたタッチ。尋常ではない本人の状態だからこそ製作できたのででしょう。
ゴッホにしか描けないものですよね。
ブラマンクの雪を描いたのが何点かありました。
やはり、力強く描かれた雪とグレーに曇った空は憂鬱で、やっかいなものでしかないことを主張してるかのようです。
里見勝蔵の「雪景」はやはりヴラマンクに及びません。
タッチはもちろん違うのですが、空の曇った部分の塗りとかはヴラマンクのほうがしっくりとくるんですよね。
ユトリロの作品も10点くらいありました。
ユトリロはあまり点数を見てないのですが、今回見てクリーム色になんとなく品があるなあと思いました。
肝心の佐伯祐三の作品では「パリ風景」のくすんだ感じがいいなあと思いました。
画面に深みが出てくるんですよね。決して写実的に描かれたものではないのですが、そこにある感みたいのがうまく出せているなあと。存在感って言ってもいいのかなあと。
あと、もう一点「テラスの広告」がいいですね。
カラフルな黄色とか緑が冴えてます。
あとフニャっとしたいすの脚が曲がってるのがたまりません。
佐伯の描く画面の中の看板の文字がリズムを拵えているような気がしてなりません。
あの「びゃっびゃっ」と勢いよく描かれたのが、現実とは違っちゃっていいんだという気持ちよさに繋がってるんじゃないかなあと。
他に気になったところでは里見勝蔵の「室内(女)」。
色が鮮やかでした。裸婦なのですが、鮮烈な赤が印象に残ります。
やはり、ポーラ美術館はいい作品を持ってますね。
また、行ってみたいと思います。
写真は如何でしょうか?勝手に期待してます!
損保ジャパンでもブラマンク見たし、
今年はブラマンクづいてました。
こんばんわ。
もう今日の昼間には東京へ戻ってきました。
年に何度かこういうぐだぐだなことをやってます。
まだ、書いてないのですが、常設は素晴らしいラインナップでしたよ。
>写真は如何でしょうか?勝手に期待してます!
ありがとうございます。箱根に限らず、いいなと思ったら撮るようにしています。
>一村雨さん
ほんとヴラマンクはよかったです。
あの雪の憂鬱な感じがたまりませんね~。
さんざ新宿で見てたものの、それでもやはり見入ってしまいました。