あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

国宝 三井寺展(サントリー美術館)

2009-02-10 22:30:57 | アート系
先日、会員になったので行き放題のサントリー美術館。

会員になってなくなってもあのチラシを見たら行きたくなりますね。

今回はやはり仏像がヒットでした。

のっけからやられちゃいました。

チラシのメインになってた黄不動。正式には不動明王立像で重要文化財。

はんぱなくかっこいい!

パンチ、ピアス、ネックレス、腕輪などオシャレさんなはずなのに表情とポーズから繰り出される迫力ったら!

彩色もキレイに残ってて頭の中で当時の姿を想像してみるのが楽しい。

台座も造形が凝ってて金箔まで使ってしまってる。こんな台座は見たことありません。

いいなと思う仏像はまだまだ続きます。


千手観音って細身のイメージだったんですが、この千手観音菩薩立像はどっしりとしてるのです。

解説を読んでそれも納得。

なんと一本の木から削られてるとのこと。

千手観音の手っていうと別パーツになってるのがほとんどでは。

しかも、内ぐりをしてないそう。なるほどボリューム感があるのも納得ですね。

今回、悩殺されちゃったのがこちら。


如意輪観音菩薩坐像なる重要文化財。なんてのは後で分かったこと。

進路の奥に見えるエロティックな唇に目を奪われて、取り付かれたように仏像へ向かってました。

このはがきの画像だとどうしても伝わりにくいかと思うのですが、これは是非実物を見てください。

仏像をみてこんなふうに感じるなんて初めてのことで自分でもびっくりしました。

この目の開き方も照明の暗さと合っててどきっとしてしまう。

髪飾りの繊細な造りもよし。

立てた膝はきっとみんなになで回されたんでしょうね。

腕は阿修羅と同じく6本ありますが、こちらはかなり肉感的で違和感がないんですよね~。

いや~、もう一度いいます。これは見ておいたほうがいいですよ。

とまあ、こんな感じで仏像に大満足でした。

逆に書物関係は読めないので微妙。

それでもサンスクリットで書かれた印の結びの解説の図なんてのは面白かったです。

仏教は中国経由で伝来してるもののやはりインドなんだというのが実感出来ます。

あと、三井寺の障壁画の展示がプライス展よろしく照明を変化させて見せてたのがよかったです。

3分ずつ、通常の展覧会の照明とろうそくの灯りとに変わるようになっています。

金地の屏風がだんだんと暗さの中から景色が立ち上がってくる様はなんんとも言えまない美しさを感じます。

手間はかかると思いますがこういう仕掛けはどんどんトライしてもらいたいですね。

展示替えが4期に分かれてるのでまた行かなくては。。。

3/15まで。
コメント (7)
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