無人島プロダクションでの今年第一弾、風間サチコ展「昭和残像伝」に行ってきました。
日曜日はお休みというギャラリーがほとんどの中、無人島プロは今日も20時までオープンしていました。
ほんと、ありがたいことです。
風間さんの無人島プロでの個展もこれで3回目。
今回はシンプルに版画5点の展示です。今回もブログへの掲載をオッケーして頂き、写真を撮らせてもらいました。毎度、ありがとうございます。
テーマは炭鉱です。入口入って左手にはかつて炭鉱の土産として売られていた炭鉱夫の胸像が飾られています。
石炭人形の炭鉱太郎と炭鉱次郎。
「父帰る」なる作品にはトロッコに満載されたこの胸像と思しき首がいっぱい。
やっぱり、風間さんはこういうブラックなセンスが光る。
左から「サイバー・タンコタロ」、「闇に往く」、「火になる日」。
「サイバー・タンコタロ」は怪人シリーズのテイストが入ってるものの、やはりタッチが版画としてしっかりしている。
荒々しいタッチに炭鉱夫の力強さが出ていつつも、掘削ホイールのメタル感は丁寧に彫られている。
下手にやるとしょぼくなるはずのものが迫力を持って目の前にしっかりと存在している。こういうところ風間作品の特徴ですよね。
「闇に往く」は下の部分だけ見ると炭鉱のある地方の風景として至極まっとうに描かれている。
しかし、画面上方には黒い丸=炭鉱への入り口へと進んでく炭鉱夫たちの脚があがかれている。
黒い丸は風景としては太陽にも見える。やはり、こういうずらし加減も好きですね。
一番奥にあった「冥土 IN 炭鉱節」も印象に残りました。
盆踊りなのですが、太鼓をたたくは骸骨、踊ってる中には頭巾をかぶった怪しいひとや、妖怪みたいなかわいいツルハシまで。
まさに昭和の残像です。
今回、見てて思ったのはまた大きなサイズの作品が見てみたいなあと。
この先も風間さんから目が離せません。
風間サチコ展 昭和残像伝
2009年3月14日まで 13:00-20:00(2/11以外無休)
無人島プロダクション
166-0003東京都杉並区高円寺南3-58-15平間ビル3F
tel03-3313-2170
http://www.mujin-to.com
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