先月の続 短編
良医病子 中道 進
3 格闘
(古川は飲んだ、ついついとおだてられ飲んでしまった。甘いささやきに、古川の心は揺れ動いたのだった。心の葛藤だった)
古川 まだ、まだ、いけるよ。ママさん、もう一杯くれ、
ママ 美味しいお酒を用意しているのよ。雪国のお酒、のむ。
古川 ほう、雪国のお酒か。よし、くれ、
(吉川はだいぶ酔っていたが、甘い言葉に飲んだ、そして、酔いつぶれたのだった。次の日、当然的に会社を欠席した。会社は以前にもあった無断欠席で古川を辞職させた。一週間たち、古川は生活があるので、職安に求職にいった)
古川 今日は、職安は混んでいますね。コンピュターでの求職表を見たいのですが、待ち時間はどのくらいですか。
受付嬢 1時間ほどです。
古川 すいません、お願いします。
(古川は順番を待った。職安にはコンピューターに各職業が登録され、閲覧者は求人票を見て気に入った会社を選んで、職安の係に相談し交渉をしてもらうのである。古川はこの日、気に入った会社が見つからず帰った。家には母からの手紙で良い先生がいるから会ってほしいとのとのことだった)
4病気を治する
良医 古川君 君の心次第でアルコール依存症は治る。精神面の原因です
古川 しかし、お酒は心を豊かにし、やめられないよ。
良医 止めなくてもいいのです。減らしていけばよいのです。だんだんに、お酒を減らしていけばよいのです
古川 しかし、先生。そのては何回もやっているのです。
良医 心の病気は誰しもがあります。昔、インドで、阿闍世王が、多数の膿があ体にできてしまった。そして、多数の医者に診てもらったが治らなかった。それどころか、膿の悪化で死ぬといわれた。王は名医者を探しだして見てもらった。その医者は、このままでは、悪化されて死にます。ただ一つの治す方法があり、それは、仏さまに帰依されることと診断された。もし、本当に古川君が健康になりたかったらこの如くであります
(阿闍世王は、王の父を獄死させ、阿闍世が王となった。すなわち、王を殺して奪い取った悪だった。しかし、仏に帰依し長生きし仏典などに外護されたのである、権教は悪人をけしてゆるなれなかったが、法華経は悪人でも助ける慈悲なのでもある)
古川 先生、考えさせてください。病気が治るのでは良い話です。先生のトレーニングを受けるのをもう少し考えさせてください。(古川は病院を後にして帰った) 終了
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