平和の歌・核兵器絶滅へと戦った英雄の歌

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KIBOU 連載小説 続 逃亡者

2012年08月10日 | Weblog
連載小説   逃亡者  
        6 好物に弱し
主人 冥途のお土産か。
峰雄 これがあれば、極楽往生できます。歴史あるものです。他にも話があるのですが、その前に、ぜひ、とおもいまして。
主人 歴史あるものか、いくらだ。
峰雄 これは、特別なものです。昔の有名な僧侶が保証してます。あの世に、これをもっていくと極楽と。大サービスで800万。
主人 とにかく、仏像を持ってこちらに来い。
峰雄 早速、明日お伺いいたします。

 あ、騙しだ、詐欺だ、庶民の宗教の無知をつけこんでいる。極楽往生といえば、そのむかし、あの世で極楽往生できると民衆をたぶらかし、無気力させた。戦国時代には、農民らをあおり一揆させ武家を恐怖に落とさせたものだ。しかし、ひどいものだ。宗教の誤りは人々を無気力にし世の中を闇にさせる。

 確かに、米国、英国、世界の国は宗教があって家庭がある。イスラム教、キリスト教は、家庭、社会生活になくてはならない。しかし、偽宗教は、暗黒に走らす。
 しかし、金持ちはいるものだ。800万か、吹っかけたものだ。
 
峰雄 ご主人、真正面から、この仏像を見てください。金でピカピカしています。これさえあれば、あの世で、有名な僧侶と御対面できますね。ははは。      
        次号へ続き 

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