Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

1980年代をみてみよう ・・・・・其の二

2016年09月22日 | 1980年代をみてみよう

グランド ホテル・ラ パーチェ・モンテカティーニ(the Grand Hotel e La Pace at Montecatini Terme)・・・・其の一




  http://www.grandhotellapace.it/hotel-lapace/ から

グランド ホテル・ラ パーチェ・モンテカティーニはイタリア・トスカーナ州のモンテカティーニ・テルメ ( Montecatini Terme、人口20,024人のイタリア共和国トスカーナ州ピストイア県のコムーネの一つ ) に1870年に誕生しました。1870年といえば普仏戦争でフランス軍がイタリア王国(1861-1946 )から撤退した年でした。翌1871年イタリア王国は教皇の支配下にあったローマを併合し首都として遷都しました。その10年前の1861年3月にイタリア王国は統一を成し遂げていて、1866年には普墺戦争に参戦して戦勝国となりヴェネツィアを獲得した経緯があります。1870年はほっと一息ついた?時代であったと言えます。

『蝶々夫人』で知られるプッチーニ、イタリアの指揮者トスカニーニ、キュリー夫人、ロスチャイルド、パーレビ国王、初代サウジアラビア国王、グレースケリー等我々が知っている名前の人たちだけも、これだけの著名人たちが訪れています。

モンテカティーニにはよく知られた大きなホテルが元々二つありました。Grand とAlbergo La Montecatini で二つは合併してGrand Albergo La Paceとなりそれが今のThe Grand Hotel e La Pace( 以下、このホテルをラパーチェ ( La Pace:平和の意 ) と呼ぶことにします。)になりました。
ラパーチェの泉質は、臭素、カルシウム、塩素、ヨウ素、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、硫酸塩を含みますが浴用だけでなく飲用することもできます。1988年11月21日付けのNew York Magazine 31-A by New York Media, LLCにGrand Hotel & La Paceに関する記事が出ていますので紹介しておきます。

この温泉はイタリアの保養地は著名で裕福な人々を惹きつけています。ほとんどの人たちは、温泉効果がある関節炎やリューマチのような慢性の胃腸、肝臓の疾患がある人たちで、湯治目的で訪れています。その中でもGrand Hotel & La Paceは豪華な170室におしゃれな部屋と温泉施設を一階に備えた宿泊施設です。宿泊期間:7 日間 $1.856―$2.083。スポーツ施設:プール、テニスコート。フィットネス施設:ジム。美容エステ:マッサージ、ラップ、泥パック、海藻パック、水中マッサージ。
住所:Address: Montecatini Terme, 51016 Italy. Information: 011-39 572-75801.

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写真はTettuccio spa Guormet 6/1984 から引用しました。

写真の大きな柱の上に架かった梁に「BALSAMO CHE TOLTO VIEN DI SOTTERRA E S'APRE AL CHIARO GIORNO. Nel 1926, il pittore …....:立ち上る芳香は晴れた日に地下から姿を現す」の文字が見えます。ジュセッペ・パリーニ ( Giuseppe Parini, 1729/5/23-1799/8/15イタリアの啓蒙、風刺、詩人 )になる頌歌 ( 叙情詩、賛歌 ) の一節が引用されています。
http://www.termemontecatini.it/eventi-al-tettuccio.html を開くと円筒形の梁の上にその文字が見えます。

ホテルの説明はこれくらいにしてラパーチェのアンティパスティを紹介しましょう。
写真左がアンティパスティで、右側はラパーチェで温泉水を飲んでいる様子です。



椰子の新芽 ( パルミット ) のサラダ ( Insalata di Cuori Palme、写真左下 )

材料(4人分):
穀物ホワイトヴィネガー            1 TBS
ドライホワイトワイン           1 TBS
塩                      1/2 ts
シャロット(ミンスしたもの)         1本
タマネギ(ミンスしたもの)         1 TBS
ガーリック(ミンスしたもの)        小1片
パセリ(ミンスしたもの)          2 TBS
ケイパー                 1 TBS
ラディッシュ(ミンスしたもの)       1 TBS
ライトオリーブオイル           1/2 C+1 TBS
椰子の新芽  450 g
(洗って12.5cmの長さに斜め切りしたもの)
トマト (細い千切り状に切ったもの)       4個
かたゆで卵(黄身と白身を分けてスライスしたもの) 2個

方法:
フードプロセッサーの中にヴィネガー、ワイン、塩、ペッパー、シャロット、タマネギ、ガーリック、パセリ、ケイパー、ラディッシュを入れる。オリーブオイルを入れながら回してピュレにする。平皿の上に椰子の新芽、トマト、卵白を並べる。上に卵黄を飾る。ドレッシングをサラダの上にかける。

シェフのMario Melani氏※が作る大きなポテトチップスの秘密はトスカニィ産の大きくて白いポテトと氷水にあるそうです。そしてこのポテトチッップスがサラダを美味しくしているそうです。どういうことでしょうか。ポテトチップの作り方を読んで納得しました。

ラパーチェのポテトチップの作り方

材料(4-6人分):
大きなポテト         4個
オリーブオイル        ディープフライできる量

方法:
大きなボールに氷と水を入れ、ポテトを20分間漬しておく。ポテトの皮を剥き、きれいな氷水に20分間漬す。スライサーを使って(フードプロセッサーを使ってはいけない)紙の様に薄くスライスする。きれいな氷水に20分間漬ける。水気を取って乾かす。190℃ の油で裏と表を返しながらきつね色になるまで1-2分間フライする。ペーパータオルの上に受けて塩を振る。

写真が小さいのではっきりとしませんが、右上にあるのがポテトチップスです。
椰子の新芽を使ったサラダは珍しい?と思うのでイタリアのサイトから別のレシピを引用しました。

http://blog.giallozafferano.it/asilannablu/insalata-etnica-con-cuori-di-palma-sedano-e/


椰子の新芽とセロリ等を使ったサラダ

材料(一人分):
椰子の新芽                   2本
セロリ                     1本
レタス                     12枚
茹で卵
マヨネーズ                   1 TBS
ヨーグルト                   3 TBS
レッドペッパー(私はスイートパプリカを使う)  1ピンチ
チャイブ                     数本
塩                         -
オリーブオイル                  数滴





方法:
ヤシを輪切りにする。セロリを刻んでレタスを細長く切る。ソースはヨーグルト、マヨネーズ、チャイブ、塩、スパイス、オリーブオイルを混ぜて乳化して作る。野菜をプレートに並べてソースをかけて茹で卵を飾る。しっかり冷やしてサーブする。

https://www.newspapers.com/newspage/146685715/ から

       

※Mario Melani氏の名前が1985年4月14日のピッツバーグプレスのA Publisher Extra Newspaper、Pennsylvania Page 148の中にありました。

RicoとJimmyの会話の中で、Ricoが「海外へよく出かけるのは料理の新しいし「ネタ」を仕入れるためなのだ。グランド ホテル・ラパーチェ・モンテカティーニのシェフMario Melani、にあったのも、ボローニャや、ミラノ、ジェノヴァに行ったのもそのためだよ。」と述べています。







ラパーチェの朝食



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