久米寺の紫陽花園の中を、数多く・彩とりどりの、花を楽しみながら、ずいぶん時間をかけて
惹かれる花の前では立ち止まり、振り返っては全体の美しさを、何度も眺める散策でした。
中でも、私の好きなのは、この紫陽花です。
あまり方々に分かれて咲いていなくて、電車の見える細い敷石道の途中に、何本かありました。
装飾花の花柄がながくて、薄紫とか、薄青い色あいに惹かれました。
スミダノハナビなのか、シチダンカなのか、私には見分けがつきませんが、
この花の持つ可憐な雰囲気が、すごく好きなのです。
私と同じようにじっと大きなカメラを向けて長い間、この花と向き合っている青年がいましたが、
撮影にあまり熱心だったので、声を掛けて花の名を訪ねることも憚れて、そっとその場を離れ、
電車を写してからまたこの花の所に戻りました。
優しい花に癒されて、今年もここを訪れて、よかったと思います。
次は、多宝塔と紫陽花を纏めて最後にしようと思います。