この辺りは夏休みには、賑わうのだろうが、今は入村している人や車はみえない。
娘の一家と、孫たちが小学校の頃、四国や岐阜県の山や川の、オートキャンプ場に連れて行ってもらって、
野外生活やバーベキューなどしたことのあったのを、このようなバンガローを見ると懐かしく思い出す。
ウツギが沢山咲いている。ウツギの種類のそれぞれの名前があるのだろうが、勉強不足で教えてもらってもすぐ忘れてしまう。
キャンプ場から更に山道を登る。いつか地道になっていて、石ころがゴロゴロしている。昔スキー場だったところに通じる道路だと思うのだが、雪遊びの頃には、整備をするのだろうか、それとももうあの雪の斜面では、遊べないのだろうか。林の中に薄紫の綿のような花が見えた。近づけないので車の中から撮った。コアジサイかもしれないと、帰って調べたが、自信がない。
いろんな種類の楓が植栽しているらしく、新芽の赤く美しい楓が、新緑に混じって一際輝いたように見える。
この辺りを車から下りてしばらく歩くと、爽やかな緑の風に包まれたようで快適だ。
緑の木の梢の中にかりがね橋が、まるで宙に浮いたように見えた。
かりがね橋を見上げる位置に広い駐車場があった。しばらく見上げていたが、あの橋を渡って対岸の山に入る人は見えなかった。
天気予報のいい時期でなく、休日でも、夏休みでもないからかもしれない。もう何年か前に龍泉寺の境内の奥から、かりがね橋まで登って、スリルのある吊橋を渡ったことを思い出した。今はそんな挑戦はできないし、する気もない。
洞川紀行はこれでお終い。
でもごろごろ水がなくなるとまたこれからも洞川には来る。季節が変われば自然の彩も変わって、楽しみながら採水する。