カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

馬見丘陵公園 ぶらり

2015年06月21日 | 季節の花

 

 

不安定なお天気のわずかな晴れ間を見て、午前中だけ何かお花を見たいと思って出かけたのは、お馴染みの馬見丘陵公園。

ここへ行けば、木でもいい花でもいい、今季節いっぱいに咲いている何かに会える。

公園館前の花ごよみの植え込みも、花菖蒲や紫陽花の頃来た時と違って、すっきりと植え替えてある。

暑苦しげに密生していたのが今は、涼しげに梅雨の時期を、伸びやかに訪れる人にもいい印象を与える。 

 

  

コクチナシの白い花が甘い香りを、足もとに届けてくれる。

 

 

 

公園館前から下池へなだらかなスロープを下りて行く。両側のエゴノキには、小さい実がたくさん枝にぶら下がっている。

今年は花の時期を外してしまったので、白い可愛い花とは出会えなかったなぁと、鈴なりの花の後の、鈴なりの実を眺めながら歩いた。

 

 

 

これはいったい何だろう。小さいエゴの実は見慣れているが、これは初めて見る。なんだかグロテスクな感じがしないでもない。

 

 

   

 流れのある坂道の流れの行き止まりの小さな池に、赤と白の睡蓮が咲いていた。

   

しばらく歩いて、池の畔まで来ると、今はムクゲの花の開花が始まって、木のあちこちにまるでニッコリしているようなピンクの花が可愛い。沢山蕾をつけているので、これからの開花が楽しみだ。 

 

どんぐり広場や古墳の丘を、左足の膝の痛さをこらえながら、その痛さと仲良くするような歩き方で目に優しい緑に誘われて歩く。

家の近くではこんな歩き方ができないので、この自然が私を「のんびり・ゆっくり」と労わってくれるようで、この足が歩けなくなてしまうことのないように、公園の自然に励まされて歩く。リハビリ歩きには何よりだ。

植え込みの向こうに、赤い花の集まりが見えた。

 

 

 

花菖蒲が大方終わりを告げようとしている園内に、ノウゼンカズラの棚があったのだ。ここでいつも絵を描いている画家さんはいなくて、別の人がキャンバスに向かって写生の手を動かしていた。

 

 

 

ノウゼンカズラはいい木蔭を作っている。棚といえば藤棚をイメージするが、こんなに茜色の華やかなノウゼンカズラの棚はとてもいい。

この花の頃には来ていなかったので、今まで気が付かなかったのだ。

この下で暫く、足休めの休憩をとった。

 

 

前回来た時には、華やいでいた菖蒲園は、花も人も少なくなっている。ぼんやりとそんな風景を見ながら、茜色の花天井の下で十分に憩える場のあることがこの日に公園を訪れた、大きな収穫だった。

他にももっと歩けば花たちとの出会いもあったろうが、カメラのバッテリーが丁度切れてしまったので、また次回に楽しみを残して帰った。

コメント (10)
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