カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

信楽へ その2 桃源郷へのトンネル

2006年09月09日 | △ 旅 あれこれ ドライブ

このたびの信楽訪問の目的は、このミホミュージアムである。
以前、退職者の会で来たのはバス3台を連ねての団体だったし、世話役の仕事もあり、ジックリゆっくり見学できなかった。

前日の雨とこの日の天気予報も雨だったせいか、訪れる人もまばらで、再度訪問の目的が達せられたようである。



深い緑の森に続く道。
環境に優しい電気自動車が運行されているが、元気な私たちは、歩いて周りの自然を体感しながら緩やかな坂道を登っていった。
今の季節は緑一色であるが、春は枝垂桜の並木であり、秋が深まるにつれ楓の紅葉が楽しめるように木々の並びが物語っている。
「この地は、日本の臍に当たる場所なんですよ」
案内の公民館長さんの言葉であった。
標高が高いせいもあって、吹いてくる風も心地よい。



GIFアニメ6画像
やがてトンネルの入口が現れる。
桃源郷といわれる美術館棟へのトンネルである。
両側の間接照明が朧で、これからの行く手にある種の神秘さを、このトンネルの中で感じ、全体にカーブしながら登り状態のトンネルの中の光が、出口の見えるまで幻想的な安らぎを与えてくれる。

やがてトンネルの出口がカーブの先に現れる。
直線でないこのトンネルの設計に魅せられていた目の前に、ロープの線が実に綺麗な橋が現れる。
自然の地形と調和した橋の下の緑が、朧な明かりのトンネルに慣れた目に一層鮮やかである。



橋を渡りきると、正面に美術館棟の玄関の建物がある。
この広大なミホミュージアムの建築設計は、パリ・ルーブル美術館のガラスのピラミッド、ワシントンのナショナルギャラリー東館などで、世界的に知られるI、M.ペイ氏によるものだと、資料に記されている。
設計のテーマは、陶淵明の「桃花源記」に描かれた物語を信楽の地に実現したとのことである。

コメント (4)
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