8月最後の日美容院に行った。 (初めて行った日の記事)
ここには3度目である。
2度目に行った時に、社長さんとお会いした。
お話していると不思議なご縁のあることが分かった。
ローマ字で書かれた店の看板は社長さんの苗字であることを知った時、私の嫁いだ山の村(今は合併して市内になっている)の隣の大字に、同じ苗字のお家のあったこと思い出した。
嫁いだのは村のお寺だったので、その家が檀家さんであり、当主が絵画の上手な方であると義父から聞いていた。
当時勤めていた私は、村のことは余り知らずすべて村との付き合いは義父母がしてくれていた。
それなのに、そんな記憶があるのかにはわけがある。
←山門 本堂→
真向かいに金剛山が遠く見え、生まれた町や吉野川が見える高い場所に村のお寺があった。
その絵は、仏教で言われる「地獄と極楽」の絵画だった。
嫁いだ当時、極楽の絵の印象よりも地獄のおどろおどろした光景が、怖ろしかった。
生々しい恐ろしさと、仏様に迎えられる極楽の絵は、実にリアルなタッチで描かれていた。
その絵を描いて、奉納してくれたのがこの美容院の社長のお父さんだったのだ。
出会いの不思議さを思いながら、この日も、相田みつをさんの「おかげさん」に迎えられて、店内に入った。
やはりテーブルの上にも、相田みつをさんのカレンダーがあり、待っている間、下に書かれた言葉をかみ締めながら読んでいた。