カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

中学3年の歌声・お墓に

2005年03月18日 | ■ 短歌(越し方)
春のお彼岸に入った。墓参について忘れられないことがある。

小学1年生の女の子が心臓の病で亡くなった。クラス全員が涙でお別れした。
翌年の命日に、Iという男の子の提案で、放課後皆でお墓に集まった。子供たちは、2年生で習った歌をお墓の前でうたった。
それから、クラス替えがあっても、I少年がリーダーとなって、命日の夕方子供たちはお墓に集まっては歌を歌った。
彼らが中学生になった時、転勤した私にI少年から命日に皆集まるので来て欲しいと連絡を受け、墓参した。
それは、彼らが中学三年まで続いた。
高校になると、皆離れ離れになるので、今年で最後にするとの事で、後は、それそれできる時にお参りするのだという。
彼らの墓参は、花と線香と、その学年で習った歌に限られていた。お墓に似つかわしくない歌声が、命日毎に8年間続いた。
どんなお経よりも、亡くなった女の子に嬉しく届いたに違いない。
最後の墓参の時の短歌を、集めてみた。



コメント (12)
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